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配当株はとても誤解されている。その理由+独自検証

【動画】

【概要】
117万再生のこの動画では、配当株とグロース株それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較し、投資家としてどのように考慮すればよいかを解説しています。

【話者のプロフィール】
話者は米国の個人投資家・YouTuberで、株式や配当投資に関する情報を発信している。自身の投資経験と金融知識をもとに、初心者にも分かりやすい解説を行い、多くの視聴者に支持されている。

【動画の結論・要点】(詳細は後述)

  • 配当は“タダ”ではなく、株価から引かれる形で支払われる利益の一部。

  • 配当を出すか再投資をするかは企業の方針や経営判断による。

  • 株を売却して現金化する戦略もあるが、市場タイミングのリスクが伴う。

  • 配当銘柄でもグロース銘柄でも、最終的には個々の会社の業績・戦略次第。

  • 投資家の心理や目的に合ったポートフォリオ構成が重要。

【動画の詳細】
この動画では、まず「配当はタダではなく株価から差し引かれる」という事実を説明しています。例えば、1株100ドルの企業が1株あたり5ドルの余剰利益を得て、そのうち4ドルを配当に、1ドルを事業再投資に回すと発表したケースを取り上げています。配当を受け取る権利がある“権利落ち日”の前後では、配当相当分だけ株価が理論上下落するため、配当が決して“余分なお小遣い”ではないとしています。

さらに、利益をすべて再投資する企業(例:グロース株)と、一定の配当を出す企業(例:配当株)を比較し、投資家が利益の使い道を自分で決められるかどうかが大きな違いだと解説します。配当を受け取ることでそのまま現金収入としたり、他の銘柄に投資したり、同じ企業の株を買い増すなど選択肢が増えます。ただし、受け取った配当に課税が発生するため、それは「自由度のコスト」であると位置づけています。

動画では、配当株が「成長余地を失った企業がやること」という批判に対しても言及しています。確かに配当を出す分、成長に回す資金が少なくなるともいえますが、現実には必ずしもそうとは限らないと実例を挙げています。ペロトン(過去に急成長が期待されながら大幅下落した例)や、配当を出さない巨大テック企業(グーグル、アマゾンなど)の過去5年のトータルリターンと、マクドナルドやスターバックスといった配当株のリターンを比較し、配当株が必ずしも総合リターンで劣っているわけではないことを示しています。

また、「必要になったら株を売って現金化すればよい」という考え方は正論ではあるが、市場タイミング(売り時)が難しく、計画的なキャッシュフローを得にくい点を指摘しています。一方で、配当株は株価変動があっても四半期ごとなどに安定した現金収入が得られ、投資家心理面でも安心感を高める効果があると述べています。価格が乱高下しても、配当収入が継続しているという事実があることで、感情的な損切りを回避しやすくなるのです。

さらに、長期的に見ればグロース株のほうがリターンが大きい傾向があるとされますが、必ずしもすべての期間や銘柄でそうなるわけではなく、一部のハイテク企業の株価乱高下の具体例(メタ=旧フェイスブックやドル・ゼネラルなどの自社株買い失敗例)を挙げて、グロース路線と還元路線それぞれのリスクを再認識する重要性を説いています。

最終的には、投資でどのようなゴールを設定し、その過程でどれほどの精神的安定を求めるかが重要だとまとめています。グロース志向なら株価の乱高下を受容し、配当志向なら着実なキャッシュフローを重視する、といった形で両方を組み合わせる戦略も有効だと述べ、長期投資の視点でそれぞれのメリットを活かす方法を提示しています。

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