アイスランド旅行の記録(2023年2月)
2022年秋にロンドンの大学で修士をとった後、半年ほどイギリスに残り、就活しながら合間に旅行するという生活をしていました。その時に行った国の一つ、アイスランドがとても良かったので、少し振り返りたいと思います。
私たちはレイキャビクの郊外に宿泊し、レンタカーで移動しました。なお、2023年2月当時は火山噴火の影響はありませんでしたが、ご旅行の際はぜひ最新の情報をお確かめください。
ブルーラグーン
到着した初日に向かったのが、世界最大の露天温泉として有名なブルーラグーン。ケプラヴィーク空港から車で約20分ほどで到着します。車で向かっていると、遠くに湯気が立ち上るのが見え、近づくにつれ硫黄の匂いが鼻をくすぐります。当時は温泉に縁がない生活をしていたので、この時点でわくわくしてしまう。
ブルーラグーンは、インターネットでの事前予約が必要です。受付を済ませてロッカーの鍵を受け取り、更衣室へ。水着に着替えて露天風呂に出てみると、広大な青い水面が広がっていました。2月の空気は冷たく、悲鳴を上げながら小走りで温泉へ。
入場チケットには1杯分のドリンクがついていて、温泉の入り口近くのバーで注文し、お酒やソフトドリンクを飲みながら温泉を楽しめます。お金を払って2杯目を頼んでも大丈夫。温泉内の買い物はロッカーの鍵で決済し、帰る時に精算する仕組みになっています。
また泥パックをできるコーナーや、サウナなどもあります。売店には防水のスマートフォンケースが売っていましたが、高かったので、私たちはジップロックみたいなものにスマホを入れて写真を撮っていました。
施設内にはホテルやレストランなどもあって、1日楽しめそう。日によってはオーロラが温泉から見えるそうです。
氷の洞窟
アイスランド旅行でぜひ行っていただきたいのが、氷の洞窟ツアー。レイキャビクから車で片道6時間かかる場所にあるので、最初は行くことを躊躇したのですが、行って良かった!と思えるツアーでした。
アイスランドの東部にあるJokulsarlonという場所に集合なので、早朝にレイキャビクを出発します。集合場所には駐車場があり、ここからジープに乗り換えてツアーに参加します。氷河の近くはジープが入れなので、そこからは20分ほど歩いて、氷河の入り口へ。
氷の洞窟というのは、氷河を掘って人が入れるように作った洞窟のことです。氷河の下に潜っていくような感じ。安全なのか?途中で溶けてしまわないのか?という疑問は湧きつつも、安全性は確保しているとのこと。
ツアーガイドさんによると、温暖化の影響で、氷河の面積は年々小さくなっているとのこと。もしかしたら近い将来、氷の洞窟を楽しむことはできなくなるのかもしれません。
私たちは早朝にレイキャビクを出発し、お昼過ぎのツアーに参加、その日のうちにレイキャビクに戻るという予定を組んだのですが、往復で12時間の運転はさすがに無理がありました。ツアー出発場所の近くで一泊するか、レイキャビク発の移動込みツアーを予約することをおすすめします。
ゲイシールとグトルフォス
アイスランドの人気観光地として、「ゴールデン・サークル」と呼ばれる場所があります。間欠泉のゲイシール、また巨大な滝のグトルフォスなど、雄大な自然を体感できる場所です。レイキャビクからは、車で2時間弱で行ける場所です。
ゲイシールには、世界最大の間欠泉を含めて複数の間欠泉があり、5-10分ごとにお湯が吹き上がります。私たちが見たのは20-40メートルの高さのものでしたが、時には100メートルを超える高さで噴出することもあるそうです。
ゲイシールの先にあるのが、グトルフォス。高さ32メートルの滝で、かなり迫力があります。ここにはいくつか遊歩道があるので散歩するのも気持ちよさそうですが、私たちが訪れたときは通り雨に降られ、足早に回りました。
オーロラツアー
アイスランドに来た目的の大きな一つはオーロラを観測することでしたが、途中まで天気に恵まれず、残念ながら見る機会に恵まれませんでした。調べたところ、オーロラを見るのに参考になるのがNorthern lights indexというもの。最低0から最高9までの指数で、高ければ高いほどオーロラが見やすいといいます。以下のウェブサイトで、オーロラ指数の説明や、その日の数値を見ることができます。
自分でこの数値や雨雲レーダーを読み取って、見えそうなところに移動するという手もあるのですが、私たちは最終夜にオーロラツアーに参加することにしました。これはツアーの担当者がその日の気象条件から最も見えやすそうなところにバスで移動するというものです。
ガイドさんが「絶対見られると保証するものではありません。そもそもオーロラを見られるのはラッキーです」という説明を聞きながら、半ば期待せずにバスに揺られていました。着いたのは、西海岸側のBorgarnesという街の近くの駐車場。極寒の中、15分ほど待っていると、うっすらとオーロラが現れました。
目前に迫ってくるようなオーロラ、というわけではありませんでしたが、それでも幻想的な光景を見られて一同は感動し、満足して帰途に着きました。最終夜にツアーに緊急参加して良かった。しかしこの翌週、スコットランドやイングランド北部でオーロラが見られる日が訪れ、SNSにオーロラ写真が大量に掲載されました。せっかくがんばってオーロラを見たのに…という笑い話となりました。