令和の詐欺師
どうも。
犯罪心理学にはまってる銀行員です。
改めて簡単に自己紹介。
銀行では法人融資を主業務とし、企業分析やM&A支援をしております。
現在の担当企業数は100社程度で、年商1億円(中小企業)〜 年商1,000億円(上場企業)を担当しています。累計担当先は個人含め1,000先程度です。
今回は最近幅広いターゲット層への詐欺が横暴しているので詐欺師をメインに記事を書かさせて頂きます。
銀行でも「グレーゾーンだな」と思う業務(富裕層向けコンサルなど)は増えてきました。
しかし、私は金融マンが提供するグレーなコンサルは大好きです。
もともと銀行なんてただの金貸しですからね。
IT企業の進出で「金融マン=優秀」というイメージは少し崩れつつありますが、金融マンは知的好奇心が豊富で向上心が高いです。
お金持ちを騙すこと(口説く?)を24時間ずっと考えている人が私の周りには多いです。
お金を払ってでも価値があると思えば、例え詐欺まがいなことでも商売として成り立ちます。
顧客側も情報を吟味して、コンサルを導入するかどうか判断して欲しいので事例をもとに執筆させて頂きます。
あくまで個人的な意見なので参考程度に見てもらえたら幸いです。
何度も言いますが、私はここに記載する詐欺師は大好きです。
頭が切れますし、常に進化しているんですよ本当に。
携帯電話がスマホになったように
テレビがYoutubeに移行しているように
それではどうぞ
①事業承継詐欺師
特徴:「相続税対策」「事業承継スキーム」などの甘いワードを駆使して、事業承継計画や民事信託、保険商品などを売り込んできます。ストーリー性のある話が得意。性欲高い人が多い。
見た目:聞き上手。品のある格好。自己ブランディングに命かけてる。
ターゲット層:地主。経営者。
メリット:士業などの専門家に電話しなくていい。人脈半端ない。
デメリット:費用が高い。打ち合わせが多い。
知識レベル:★★★
タフさ:★★★★★
実態:基本節税メリットは長期的に見ればほぼなし。一時的なPLベースではあるが、後継者の相続時にも対策が必要になる。キャッシュも減る。負の連鎖のはじまり(特にアパート建設)。不動産の絡みがない財テクは結局税理士への外注。検討するのであれば税理士に直接依頼がおすすめ。
感想:敵にすると厄介であるが、味方につけると結構頼もしい。誕生日とか電話きますよ。参謀又は情報収集先として契約をしてあげるのもあり。
②投資詐欺師
特徴:「銀行に預金をおいても」「成長性で配当を」「経営戦略」をドヤ顔で連呼する。論理的思考能力高い。サイコパス多い。
見た目:カフェで仕事してそうな服装。自己啓発好き。根はビビり。
ターゲット層:富裕層。経営者。意識高い系リーマン。
メリット:投資情報多数保有している。銀行預金以上の利回りは確保できる。
デメリット:基本担当者が辞めるのが早くて引き継ぎされない。面白い話は国内にはほぼない。投資用不動産はナンセンス。不良在庫のリスクが高すぎる。投資会社は全く責任持たないし、基本すぐ潰れる。
知識レベル:★★★★★
タフさ:★★★
実態:投資用不動産はやめとけ。市場が暴落する恐れあり。そもそも良い話は担当者にいかない。リッチ層(年収50百万円〜年収1億円以上)に渡す案件は面白いかも。周囲のリッチ層と協業して投資に取り組むことがお勧め。ワーカー層(年収20百万円以下)には良い案件は提供されない。サラリーマンは基本案件がクソなので断りましょう。
感想:リッチ層向けの案件なら魅力あり。担当者とすごく仲良くなって隠している案件を引き出してみましょう。経営戦略とか提案してきたら絶対断りましょう。コンサルに経営戦略を依頼するならあいみょんの曲を歌ったほうが価値あります。ただし、(株)刀などの責任を持って経営戦略の実行支援まで行うコンサルなら検討してみてもよいかも。
③副業詐欺師
特徴:「これからの時代は」「今の会社辞めるの少し待ちましょう」がキーワード。時代の最先端を歩いてる様な雰囲気を出してくる。「実行しないと始まらない」が口癖
見た目:ジャケパン多い。素人感を敢えて出して共感を呼ぶスタイル。
ターゲット層:低所得者。一般リーマン。
メリット:話し方が面白い。SNSの使い方がうまい。稀に副業先を紹介してくる。
デメリット:実行支援弱い。トラブル多い。
知識レベル:★
フットワーク:★★★★★
実態:「実行しないと始まらない」が口癖。副業先を紹介してくれた場合、マージンの間抜きに注意。月々3万の案件なら副業コンサルが月々5万〜10万を間抜きしているなんてざら。トラブルになった場合の責任の所在を明確にするべき。
感想:副業先は自分で見つけましょう。オンラインサロンよりサウナ行った方がまし。心の支えが欲しい人とかはありかも。営業が得意なので自社の営業代行として利用するのはあり。
以上、3タイプの詐欺師を紹介させて頂きました。最近はシステムや広告、WEBマーケティングやブランディングとかにも零細詐欺師が多い印象です。
契約される際は、「信用度」「儲けのカラクリ」「費用対効果」を常に意識して自己責任の範囲内で検討してみてくださいね。
しかし、何度も言いますが、私はこれらの詐欺師が大好きです。
好きだからこそ、低俗な零細詐欺師が大量発生していることに憤りを感じています。
自分で稼ぐ時代は良い流れだと思いますが、法律の範囲内であっても仁義に背くようなことはあまりあってはならないなと思います。
みんなが楽しくお金儲けできるように品よく稼いでいきましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。本記事の反応が良ければ、次回は実際に目の当たりにした大規模詐欺師について執筆したいと思います。
是非いいねの方、よろしくお願い致します。