二軍落ちした今こそ声を大にして言いたい、伊藤将司投手の魅力 #1
突然だが、私は阪神タイガースの大ファンだ。
学生時代に能見篤史投手がクールな佇まいで自分で打点をあげてノーノー未遂をやったのを見て以来の大ファンだ。
しかし能見投手は残念ながら2022年を最後に引退した。
しかも阪神ではなくオリックスで引退した。
最後まで阪神でいてほしい気持ちはめちゃくちゃあった。
でも本人の志望ならしょうがなかった。より長く現役でいてくれるならうれしい限りだったし、実際コーチとしてオリックスの若手に慕われているのを見たらこの選択もいいものだったんだなと思った。
そんな彼の引退試合は2022年9月30日だ。
その引退試合には、オリックスの選手はもちろんのこと、阪神時代の後輩にあたる選手たちが多数押し寄せた。
能見さんもかわいい後輩たちにお手振りされていた。
梅野、大山、原口、岩貞などなど…
みんな阪神時代に能見さんからたくさんの事を教わった選手だ。
さて、この手を振っていたメンバーの中に、今の私の推しがいる。
当時のインスタからもその慕いぶりがうかがえるので是非見て欲しい。
そう、私は…
伊藤将司投手がすきだ!!!!!
しかし悲しいことに、7月14日から彼は二軍落ちしてしまった。
理由は単純に、打たれているからに他ならないだろう。
今期は平均球速も落ちていて、変化球もキレがなく、らしくない投球が目立っていた。空振りも中々とれないし、やたらとHRも浴びていた…。
ちなみに抹消の前日、7月13日の中日戦。私はバンテリンドームまで観戦に行っていた。
推しが投げるのを直で見れるのはこれが初めての機会だった。それだけにとんでもなく楽しみだった。
実際、序盤に野手が点を取りまくってくれたので楽しくてしょうがなかった。現状の打線であんなにポンポン点が入るなんて本当に久々で、現地はお祭り騒ぎだった。
だが結果はまさかの8-10で敗北。
せっかく見に来た推しはわずか3イニングでいなくなったし、おかげでレフト外野からは結構ヤジも飛んでいた。ヤジることはよくないが、今日の出来では色々言われるのもしょうがないとすら思えた。
ナゴヤドーム前矢田駅(最寄り駅)に歩くまでの道中で後ろを歩いていたおじさんなんて、「伊藤は悪いけど二軍落ちやわ」と言っていた。まあ怒号じゃないしマナー違反ではないのだが、目の前で背番号27のユニを着た女がくよくよしている所でそんな事言わんでくれと八つ当たりしそうだった。
本当に…本当にショックだった。
帰りに一緒に観戦した女友達と近くのパン屋で買ったパンがめちゃくちゃ美味しかった事ぐらいしかいいことがなかった。
(Le Creaというパン屋さんで、18時まで開いているので、遠征に来たら試合終わりにぜひ寄ってほしい。ちょっといいパンだが値段に見合ってどれもとてもおいしいよ)
悲しすぎて、頭の中で打たれた姿がフラッシュバックする。先週偶然当たったスタバのラッキーチケットの引き換え期限がその日までだったのに、すっかり忘れてとぼとぼと家に帰ってしまった。
しかも数日後に熱まで出した。コロナでもインフルでもなかったが、いまだに咳だけが残り続けて正直だるい。
さて。
めちゃくちゃ悲しかったのは事実だが、私はここで「はい伊藤投手のファン辞めます」とはならない。
というか…
選手が辛いときこそ応援せなアカンやろ!!!
そういう時に応援するのがファンやろ!!!
と、私は思う。
そういうわけで、今回は伊藤将司投手の魅力を徹底的に語りたいと思う。
1. 伊藤将司選手とは
伊藤将司(いとうまさし)。
千葉県出身、1996年5月8日生まれ。
横浜高校でエースとして活躍ののち、国際武道大学に進学。
その後社会人野球の名門JR東日本で活躍し、2020年ドラフト2位で阪神に入団。
趣味はゴルフ。
祖母からは『マシ』と呼ばれている。
ファンからは概ね『イトマサ』と呼ばれている。
(私も以下からはイトマサと呼ばせてもらう)
2. 野球選手としての魅力
投球フォームのクセがすごい
なんといってもその魅力のひとつはその投球フォーム。
投げる前に右手のグラブをめちゃくちゃ大きく掲げ、左手は腕が一直線のままかのごとく下におりる。躍動感がすごくてかっこいいと思う。
上手から繰り出される直球は、速度こそないが球の出どころがわかりづらく、キレもあって三振もとれちゃうのだ。
余談だが、今年の報徳学園の伊藤投手は伊藤投手を意識しているらしい。(ややこしい)
確かにそれっぽい。そして兵庫の高校なだけあって、彼は大の阪神ファンらしい。もし甲子園に出場できたら阪神ファンが全員「うちに来い!!」って言いだしそう。
この投球フォームについて、自身とアパレルブランドのコラボグッズが出来た時にはキャラクターのポージングでめちゃくちゃいじられている。
この動画。ファン感後で全員テンションが高くて色々と笑えるので、元気がない時にぜひ見て欲しい。フォームについてももちろんのこと、いきなり自分のスリーサイズを話し出したりする面白男にトリコになっていただきたい。
ここぞの勝負強さ、精神力
これこそ私が伊藤将司を好きになったキッカケである。
なんというか、抑えて欲しいところで抑えてくれるのだ。
それは体感だけじゃなく数字でも表れていて、彼の2023年度のQS率は実に85.7%となっている。これはリーグで2番目の数字だ。
とにかく試合を安心して見られる、というのはファンの胃にとても優しい選手だと言えるだろう。
ここぞの精神力が一番に発揮された瞬間の個人的ベストは、2022年9月7日のヤクルト戦である。
この年のヤクルトといえば令和の三冠王村上宗隆を擁する最強打撃チームだった。しかもこの9月の村上選手はどこに投げてもHR打ちますと言わんばかりの手が付けられない状態。前日には青柳投手から凄まじい打球音のHRを放ったばかりである。
しかし、イトマサがここに立ち塞がった。
とくに見て欲しいのは第三打席。
あのハイパーモード村上相手に追い込んでカーブで見逃し三振をもぎとる姿は紛うことなき虎の左腕エースである。よくこの状態で緩い球を投げる度胸があるなと感嘆したものだ。
野球センス〇
先ほどから巧みな投球術の事ばかり語っているが、彼は『第9の野手』としての仕事もきっちりこなす。そして投球以外の部分における守備も非常にいい。
実際2024年の彼の守備率は『100%』。つまりノーエラーなのだ。こと阪神のエラーの多さを考えるとこれはスゴイ。
守備範囲が狭くて「○○なら取れたのになあ…」みたいなボールはそもそも触っていないからノーエラー扱いになるが、イトマサの場合は結構攻めた守備を披露しながらのノーエラーである。
その守備力がわかる一枚がコチラ。
どうなってるんだこりゃあ。グラブにブラックホールでも発生してる?
ちょっと長くなってきたので、続きは次回にする。
次回は、イトマサの野球以外の魅力に迫る。
イトマサと仲のいい選手は誰とか、関係のある他球団の選手とのエピソードとか、果ては偏愛グルメ、ファン感でのあれそれ…。
語りたいことを徹底的にまとめあげる。
こんな記事で、少しでもイトマサファンが増えてくれたら幸いだ。
最後にこれだけ。
ファンならどんな姿も応援しろよ!!!!
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