ZEDIとは?概要や導入のメリット、誕生の背景などをご紹介します!
今回のテーマは「ZEDI」です。
金融EDIと呼ばれる「ZEDI」についてご存知でしょうか。この記事ではZEDIの概要や導入のメリット、ZEDI誕生の経緯などをご紹介します。経理業務のDXを進めている企業様や、ZEDIの導入を検討している企業様は是非最後までご覧ください。
ZEDIとは?
ZEDIとは、日本国内の企業間決済における総合振込及び、それに係る振込通知、入出金取引明細通知などの情報を拡張性に優れたXML形式の電文で送信できるようにするためのプラットフォームです
受発注や出荷・検品などの商流(商品の動き)と銀行振込・入金照会の金流(お金の動き)を別処理として業務を進めていませんか?その結果、受注企業側では売掛金と入金金額が合わないなどのミスが生じてしまい、無駄な確認作業に手間がかかるケースが多々ありますよね。こうした経理の働き方を変えるのが「ZEDI」です。ZEDIはXML電文方式を採用していることにより、支払企業は支払いや請求に関する金融情報に、注文や出荷、検収に関する取引情報も添付してEDIデータを送信することが出来ます。
ZEDI導入メリット
ZEDIを導入するとどのような効果があるのでしょうか。経理業務の効率化に繋がる効果が期待出来ます。具体的にどの業務内容に直結するのかご紹介します。
1.入力消込業務が効率化される
ZEDIを利用すると、受取企業は支払企業から商流情報と結びついた入金データが届くので、入金消込作業をスムーズに進めることが出来ます。現在も多くの経理担当者が入金金額を売掛金台帳などと照合して、消込作業を行っています。この手作業を1つのシステムで完結出来るのがZEDIの魅力です。
2.お問い合わせ対応の業務負担が軽減される
ZEDIでは、発行・出荷・検収などの商取引データも添付して、支払・請求のデータを送ることが出来ます。そのため、支払企業は受取企業から支払いに関するお問い合わせが減り、照会対応をする手間が軽減されます。
ZEDI誕生の背景
現在もなお、企業間決済には銀行振込が利用されています。支払企業が1ヶ月分の売掛金を集計して、締日に仕向銀行へ総合振込の依頼を行います。そして、受取企業は振込通知書が届くと、入金金額が合っているかどうかを売掛金台帳と照らし合わせながら「いつ」「どの企業が」「どの商品を」「いくらで購入したかどうか」を確認していました。しかし、売掛金台帳をExcelなどで管理していると、作業が煩雑になってしまい、時間がかかる上に入力ミスが発生する恐れがありました。そこで、金融業界では非効率な企業間決済の問題を解決するために、商流データと金流データが一気通貫に送受信出来るシステム基盤の構築に着手しました。その結果、1996年に全銀システム上で振込通情報に20桁・固定長の取引に関する情報(EDI情報)を付与できるようになりました。しかし、実際のEDI情報を添付出来るだけのデータ量には及ばなかったため、利用者数が増えることはありませんでした。
ところが、2016年6月に閣議決定された「日本再興戦略2016」では、「活力ある金融・資本活動の実現」として以下の政府方針が示されました。
「金融高度化を推進するため、企業間の銀行送金電文を、2020年までを目途に国際標準であるXML電文に移行し、送金電文に商流情報の添付を可能とする金融EDIの実現に向けた取組を進める。」
出展:「日本再興戦略2016」158ページ
この方針は「未来投資戦略2017」「未来投資戦略2018」にも引き継がれました。
この政府方針より、全国銀行協会(全銀協)と全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は、2016年12月に全銀EDIシステム(ZEDI)の構築を決定しました。そして、2018年12月には稼働がスタートしました。
※全国銀行協会とは…銀行業の発展を目的とした一般社団法人。日本国内の銀行、銀行持株会社および各地の銀行協会を会員とする組織であり、民間銀行のほとんどが加盟している。
※全国銀行資金決済ネットワークとは…「全銀システム」と「全銀EDIシステム(ZEDI)」を運用している一般社団法人。
EcoChange for ZEDIとは
ZEDIを利用したいけど、サービスの提供数が少ないとお困りではありませんか?そこで、おすすめしたいのが「EcoChange for ZEDI」です。EcoChange for ZEDIはZEDIと連携し、経理の業務効率化を図るためのEcoChangeのオプション機能です。EcoChange for ZEDIを利用することにより、振込、入金照会、消込などの経理業務にEcoChangeでやりとりしたEDI情報をそのまま活用することができ、請求書作成・発行、入金確認、問合せ対応、売掛金消込などの業務負荷が軽減します。EcoChangeがあれば、見積から、受発注、出荷・検収、請求、支払いまで一気通貫に情報連携が出来ます。また、全国銀行協会の簡易XMLフォーマットであるS-ZEDI、中小企業共通EDIフォーマットに対応しています。
FB(ファームバング)をご利用の場合
FBをご利用であれば、ワンクリックで銀行へ振込依頼送信や入金明細の送信が可能です。※1 また、ZEDIのFBチャネルに直接接続することで、全国の銀行に振込依頼や入金照会を行うことが出来ます。※2
※1 お客様とお取引金融機関との間でFB契約の上、別途ZEDI利用オプションサービスのお申込みが必要となる場合があります。
※2 EcoChange for ZEDIと接続実績のない金融機関と接続を行う場合、弊社とお取引金融機関との間で契約等の準備を要するためのお時間を頂くことがあります。
IB(インターネットバング)をご利用の場合
EcoChange for ZEDIで作成した振込依頼をインターネットバンキングにアップロードが可能です。※3
※3 今後、銀行のオープンAPIに順次対応する予定です。銀行のオープンAPIに対応することで、FBチャネル接続と同等の利便性を提供出来ます。
EcoChange for ZEDIでは、振込データを手入力する必要がありません。EcoChangeを利用して受信した請求データを変換することで振込データを簡単に作成することが出来ます。また、入金消込につきましては、EcoChange上の請求データと入金明細に添付されている金融EDI情報を突き合わせことでスムーズに処理することが可能です。
ZEDIの導入をお考えの方は、ぜひEcoChangeをご検討ください。
EcoChangeには他にも便利な機能がたくさんあります。
DX推進、ペーパーレスを目指す受発注・経理業務の社内システムの刷新をご検討の方はぜひお問い合わせください。資料のお取り寄せ・デモのご依頼もお待ちしております。
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