「スタレビ40周年 東西あわせて108曲 煩悩ライブ」に参加しました
東西あわせて108曲 煩悩ライブ
40周年を迎え、『煩悩』をテーマにするあたりが、
いかにもスタレビ(スターダスト☆レビュー)だなぁ。
さいたまスーパーアリーナと大阪城ホールで58曲ずつ
(内8曲はお祭りに欠かせない曲でだぶるので)
『東西あわせて108曲煩悩ライブ』となりました。
オープニング
暗闇に響く、松たか子さんのナレーション。
5年前の35周年イベントの時と同じ趣向。
ああ、今回も参加していただけて嬉しい!
そんな松さんが厳かに紹介するのは、
石溜如寛(いしだまりにょうかん)和尚。
ありていに言ってしまえば、尿管結石で大変だったリーダー、
根本要さんの経験をなぞらえた人物で、要さん自身が演じています。
苦難を克服し、煩悩さえも手なずけたとする彼が、
スタレビの良き友人として40周年を祝います。
「1曲目:僕らの本能」
お寺での映像から一転、ポクポクという木魚の音だけが残り、そのリズムに導かれてシークレットだった一曲目が始まります。
メンバーが登場。
「本能」と「煩悩」を替えて歌っていますね。
BONNO体操付き。
これから始まる6時間強のライブのための身体ならしに、
BやOやNの形に腕を動かして超早い動きで曲に合わせて動きます。
みんないい年なんですから、肩回りの動きは辛いですって!
「2曲目: Baby It's You」
メンバーの衣装は“和”をモチーフにしている。
丈の短い着物を羽織る形。
心軽やかな1曲。
「3曲目:Magic~手をつなごう~」
スタレビを聴き始めたころに登場した曲だ。
楽園音楽祭、河口湖ステラシアターへ向かうツアーバスの中、
この曲のミュージックビデオを観たなぁ。
何の疑いもなく、自分の揺るがない人生を信じていたあの頃・・・。
ああ、さっそく私の煩悩が、過去への執着がうごめき始める。
手をつなごう、つなごう・・・、両手をワイパーのように頭上で左右に振るお決まりの振付の中、私の煩悩は清められていくのかな。
「4曲目:たそがれラプソディ」
岡崎さん(サポートメンバー)のキーボードに焦点が当たる。
岡崎さんってこのチームの素晴らしいムードメーカーだと思います。
いつも笑顔で、巧みに複数の楽器をこなします。
魅力的な低音の歌声の持ち主。
今回は時間のせいで岡崎さん添田さん、二人のサポートメンバーのお話しがほとんど聞けなかったな。
スタレビ名物①演奏から歌、ハーモニーもすべてバンドでこなします
「5曲目:シュガーはお年頃」
スタレビのデビュー曲。
ここでスクリーン上でメンバー4人とサポートメンバー2人の紹介。
スタレビのすごさの一つは、それはみんな演奏を担当しながら、
歌やハーモニーも務めること。
「MCタイム」
演奏だけで5時間あるよ、そこにリーダーのとめどないMCが加わると
8時間にも9時間にもなりかねない。
とそれは困るので、MCタイム1トーク、3分まで!
のお約束となりました。
会場の外では“おっさん展”なる展示コーナーもあるし、
ライブ中でも自由に出入りして、思い思いに楽しんでね、
スタレビの曲を一緒に楽しんでくれるみんなと一緒に過ごしていたいんだーなど熱い思いがとまらないリーダー。
そこに突然スクリーン上に如寛様が現れ、鐘をゴーンとつく映像が。
これがトークを3分過ぎた時に現れる警鐘らしい。
リーダー、慌てて、共演者の「ホーンセクション」3人の紹介など次に進みます。
前田さん(トロンボーン)岡嶋さん(サクソフォーン)寺内さん(トランペット)。この3人もめちゃくちゃ楽しいキャラクターの持ち主。
「10曲目:未来は今に」
私がスタレビにはまりだしたのは2011年。
ツタヤのスタレビのコーナーで見つけて、ウォークマンに収録しました。
私にとってはスタレビ始めのアルバム。
何度も聞いて体になじんだ曲。
運命の人と出会い、未来へのゆるぎない結びつきを歌っていて、
今の私にはちょっと辛いかな。
「11曲目:昔話を繙くように」
2014年から2015年にかけてアルバムツアーには数度足を運びました。
「ひもとく」という漢字を練習するコーナーもありました。
繙くが書けたら、それがスタレビファンの証であると。
いい曲で大好き。なのにこれも辛い曲になってしまった。
“二人いつかこの夜空に となりならんで輝く星になる
いつまでも君のそばで”
あの頃はまっすぐにそう信じて幸せだった。
あの人がこの曲を通して私にそう伝えてくれているのだったら・・・。
それを信じられたらどんなに救われるだろうか。
「MCタイム」
リーダー根本要さん、ベース柿沼清史さんは65歳、
ドラムス寺田正美さんとパーカッションVOH林さんは62歳。
いつ死んでもおかしくない年齢と要さんが言う。
そう言うには早すぎると思うけど、会場にいる多くのファンもほぼ同世代だし、わかるよね、その気持ち。
メンバー4人がいつまでも健康で明日も歌い続けていることは当たり前じゃないってこと。
そんなことが今さらのように唐突に心に突き刺さった。
こんな鉄人ライブで40周年を共に過ごすこのひと時はとても貴重なことなんだってこと。
この奇跡的なスタレビの活動を最後まで見届けたい。
私のまだ続いている人生に不可欠なものとして。
次の5曲は「プロモーションビデオで見る老化現象」であるという説明を始めて、要さんは2度目の如寛様出現にアワアワとなる。
如寛和尚の鐘つき映像に「さ、さ、拝んで、拝んで」とみんなで合掌。
「12曲目:想い出に変わるまで」
1985年。初めてのPVだそうです。
ステージでは今を生きるスタレビが歌い、頭上高くのスクリーンには37年前のスタレビが生き生きと躍動していて、不思議な感覚で見てしまう。
一代目キーボードの三谷泰弘さんが写っていた。
「13曲目:何やってんだろう」
1997年。要さんはロン毛でサングラス。
他のメンバーもみんな若い。
当時の時代をリアルタイムでいっしょに過ごせなかったのはとても残念。
でも見ていると、なぜか懐かしく、なぜか切ない。
昔の自分への郷愁を思い起こさせるためかな。
「14曲目:What is Love? 」
2000年。ブルージーな曲。
実はスタレビからブルージーな曲の魅力を知りました。
二代目キーボードの光田健一さんが写っていた。
「15曲目:夢への地図」
2010年。この辺になるとよく知っています。
それでも12年前になるんだなぁ。
「16曲目:偶然の再会」
2020年。このころには要さんはサングラスをはずしています。
年齢と共に脱ぎ捨たものがある。
そうやって、今のスタレビにつながっていく。
若いころのピカピカのお肌や青い考え方も素敵だけれど、
大切なのは生きてきて、積み上げてきた上にある“今”なのだ。
スタレビ名物②おバカソング
次は休憩タイムと称して、スタレビ名物おバカソング特集です。
撮影OKのサービスタイム。
でも撮る気を無くしちゃうほどおバカな曲だからねとか、年のせいで物忘れがひどくて…とか言っていると、3度目の鐘が響いてきて、またまたみんなで合掌することに。
「17曲目:村長さんの娘」
字幕が出ます。
もともとデビュー当時はコミックバンド的要素が強かったから、根本に染みついちゃってるそうで、この曲も練習一発でOKだったとか。
アレ?コンポンって漢字で書くと根本(ねもと)となる偶然を発見!!
「18曲目:若い二人は恋人同士」
おバカって感じしないけど。
あの頃は女性にもてなくて…って、ほんとかな?
ギタ―やキーボードが聴かせてくれます。
「19曲目:セガホ」
『わたしゃ、も少し、背が欲しい』のセガホ。
KANさん作詞で、おバカというよりデンジャラスな曲のような気が・・・。身長が162cmで近年さらに縮み気味だという根本氏。
そんな身長にまつわる話がアップテンポのアッと驚く1曲になりましたとさ。
癖になりそうな、大好きな曲です。
「SHOUT」ツアー、何度も行きました。
その時に飛んできた要さんのピックは宝物です。
スタレビ名物③バラード曲
スタレビのバラード、大好き。
40年間で2600回のライブをこなしてきたスタレビ、1000回記念の時に横浜アリーナでバラードだけのライブを敢行したけど、『マァ、盛り上がらなかった。二度とやらないと思った』って要さんがぼやく。
でも評判は良かったとのこと。
そうですよ、バラードは静かに重く、
心に沈んでしみ込んでいくものだから。
多ヶ谷樹(たがやいつき)さんのバイオリンも登場します。
エレキバイオリンっていうのかな、初めて知る楽器でした。
静かな音の余韻が深海に響くクジラの鳴き声のようでした。
「20曲目:潮騒静夜」
道ならぬ恋。
リーダーが歌う、中村中(上から読んでも下から読んでもナカムラアタル…ごめんなさい、これはアタルさん自身が口になさった名言です)さんの世界。ひきこまれてしまいます。
「21曲目:どうして」
『ボーさん、いつの曲だっけ?』
いつも要さんがボーさんに曲の年代を尋ねるのがスタレビでは恒例になっている。
そしてボーさんはすかさずそれに答えてしまうのがすごい。
40年間でリリースしたアルバムは42枚。
どの曲がどのアルバムに収納されていているのか、しかもその年代まで覚えているのはなんという記憶力なのだろう。
「22曲目:涙のエピローグ」
しかし、たまにはあるよね、度忘れが。
この曲のアルバムはボーさんにしても出てこなかった。
要さん、柿沼さんにも振ってみる。
柿沼さんに至っては、間違ったアルバムをつぶやいてしまい、アルバムが判明しないまま曲に突入していきました。
「MCタイム」
ここまで歌ってきて、まだ半分も行ってない。
少しはリーダ-を休ませろ~。
ということで、みんなで歌いまわしつつの次の曲へ。
「23曲目:デェラ・シエラ・ム」
チャゲアスとの共演が懐かしい曲。
二人と一緒に歌いたいよって、リーダーがちょっと困った顔でつぶやく。
大好きな音楽のことなのに、どうしようもできないことが辛そうだ。
そんな気持ちもサッと吹き飛ばすように、まずは寺田さん、柿沼さん、そして、リーダーへ。
そして、ボーさん、添田さん、岡崎さんへと歌のバトンをつなげながら。
「26曲目:オラが鎮守の村祭り」
オープニングを二度間違えるハプニング。
リーダー、すかさず、リズムを整えながら軌道修正していきます。
メンバーとは「あ、うん」の呼吸で。
ファンがさんざん見てきた光景でむしろこれがないとつまらないほど。
こんなハプニングこそエンタメにしてしまうのがスタレビ。
この曲の終盤近くでは、メンバーがそれぞれ楽器などをもってステージのアチコチに散らばっていき、そこで時間が止まったかのように思い思いのポーズで動かなくなってしまう…というパフォーマンスが用意されるのがお決まりの楽しみだ。
ステージごとに色々なパターンで面白劇が展開されていくのだが、今回はアリーナ中央に用意されているサブステージを利用して、ダイナミックにこの後の“休憩タイム”へつなげる一幕となっていました。
前半終了のこの時にも、リーダー根本要さんはサブステージから正面ステージに向かって走り込んできながら、疲れ知らずでこのお祭り曲をまとめ上げていく。
すごい人だなと改めて思うのでした。
「休憩タイム(30分)」
さぁ、私はというと動きたくない、めんどくさがり屋なので、30分間席を温めていました。
連れの友人は、外の様子を写真に収めたり、お買い物したり、ライブ後のお食事の予約にお店にまで走ってくれたり。(本当に申し訳ない^^;)
スクリーンには、スポンサーの映像やメンバーによるグッズの紹介などが映し出されています。
おっさん展にも展示されていた、メンバーそれぞれが40年間を一文字に表した漢字についての説明動画もありました。
要さん『音』、柿沼さん『座』、ボーさん『和』、寺田さん『安』。
柿沼さんのは、スタッフも含め良き仲間という意味と星座にも掛けているという。
名は体を表すじゃないけど、それぞれ、らしい一文字でした。
「27曲目:トワイライト・アヴェニュー」
暗転したステージに「第二部、そろそろ始まりますよ~」の寺田さんの穏やかな声。
メンバーの姿の見えないまま、トライライト・アベニューのアカペラコーラスが始まります。
しばらくして、正面の下から歌いながらスタレビが一人一人登壇、そのままサブステージへ。
「少しでも後方の客席にも楽しんでもらいたくて、サブステージでのアコースティックコーナーです」と要さん。
スタレビ名物④アコースティックバージョン
「28曲目:What A Nite!」
ごく小さなステージやフルバージョンの装備ができない時など、小ぶりな楽器を携えての温かみのある演奏を聴かせてくれる、そんなスタレビ。
さて、実は私たちはアリーナ6列目という前方席でした!
でもこのコーナーばかりは本人たちを観るためには振り返らなくてはなりません。
そんな私たちに首がやられるから、前の席の人たちはスクリーンに映るメンバーで楽しんでネとアドバイスあり。
「29曲目:Spice of Life」
岡崎さんはハーモニカ、要さんのギターもいいなぁ。
それぞれの楽器演奏が際立っていて、アコースティックならではという感じ。
ビターな味わいの人生に立ち向かう曲。
軽快なリズムを刻んで。
年を重ねてきた、要さんたちが歌うから良いのである。
「30曲目:ダンスはいかが?」
『ボーさんこの曲は?』出ました、要さんからの例の振り。
ボーさんすかさず、「SUPER DONUTSです」と。
要さんのサッチモ風のうなり。
音楽にかけては何でもできちゃう人、要さん。
スタレビ名物⑤アカペラ
「31曲目:不思議なチ・カ・ラ」
ここからはアカペラの曲ですと、ギターを降ろす要さん。
40年歌ってきて、自分たちだけのオリジナルのアカペラが出来てきたんじゃないかと、うまくなったと思うという要さんの言葉。
その言葉に長年のキャリアで築いたゆるぎない自信を感じる。
スタレビのアカペラは、メインボーカルのリーダーを中心に、メンバーは要さんの動きを凝視しつつ、要さんは常にみんなをリードする形。
この曲の間、メンバーは丸く円を描いて、背中合わせに四方を向いているものだから、いつものアイコンタクトが取れずにちょっと大変そうに感じた。終盤、息を合わせるために中心に向き直った時、要さんが思わず吹き出してしまう。ボーさんの顔が怖いんだって。
ボーさんもやっとアイコンタクトが取れるって必死だったのかな?
「32曲目:オリビアを聴きながら」
360度から拍手をもらえるって初めての経験、すごいね、気持ちいいねって感動しているリーダー。
そんなスタレビを見て、私たちも嬉しいです。
スタレビは、アカペラだけのアルバムを3枚出していることも紹介する。
そういうとこがスタレビのすごいところなんです。
オリビアはしっかり中心を向き合って息を合わせてしっとりと歌い上げていました。
「33曲目:木蘭の涙」
添田さんのピアノで始まる、突然の“木蘭の涙”。
要さんが歌いながら、花道をゆっくり戻って、正面ステージへ移動していきます。
多ヶ谷樹さんのバイオリンもいつの間にか、響いてきて。
なぜか、私は夫が亡くなる以前から、この曲を聴くのを恐れていた。
今は・・・多分もう大丈夫かな・・・。
スタレビ名物⑥企業さんとのタイアップ曲
次は「期待に応えられず すみません」のコーナー。
スタレビを知らない人でも耳にしたことのある曲が存在するのは、テレビのCMなどでさんざん流れた曲が少なくないからです。
しかしそれはイコール、ヒット曲ではないのです…といつもリーダーは力説します。
それはオリコンなどの数字を見てそういうのでしょうが、ファンはそんな風に思っていませんよ。
ふがいない、申し訳ないと嘆くうちに4度めの鐘が・・・。
はい、みんなで合掌です。
期待に応えられなかったという上位3曲が演奏されます。
「34曲目:うしみつジャンボリー」
第3位、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のエンディングテーマ曲。
オリコン31位から下降。2019年です。
「35曲目:君のキャトル・ヴァン・デェス」
第2位、カネボウ化粧品「春のキャンペーン」曲。
オリコン19位から下降。1990年です。
「36曲目: Stay My Blue~君が恋しくて~」
第1位、メニコン「ソフトMA」のCMソング。
曲名を聴いて会場はどよめく。
あんなにテレビで流れたのに、オリコン52位だったと、しきりに残念がる要さん。
でも、スタレビを意識する前から、曲はすでに私の頭の中に保存されていました。それが摩訶不思議スタレビなのです。
タイアップしてくれた企業さんに申し訳なさそうにしつつも、その舌の根も乾かぬうちに、余談と称して、現在のスポンサーさん2社に「まだCMのお話はないんだよね~」とちゃっかり催促?
こんなおちゃめなリーダーです。
スタレビ名物⑦要さんの楽しいMC
「美味しいところを見繕って」と題して、メンバーより曲のリクエストを募り、それを歌っていきます。
客席へは「ゆっくり座ってお聞きください。あ、聞く気のない人は休憩で。」と短いMCコーナーの中にも“要さんの色”をにじませる。
要さんのMC。
今日は仕方なく短めだけど、スタレビのライブに要さんのトークは欠かせない。
そしてライブに不慣れだった私のような者も優しく導いてくれるスタレビである。
参加者の 平均年齢がけっこう高めであることも考えて、立ったり座ったりの指示もテキパキしてくれる。
メンバーにだけでなく私たちに頼れるリーダーなのだ。
「46曲目:春キャベツ」
“春キャベツ”に関してはリーダーの特別の思い入れがあったようです。
ここに来た人に少しでも心安らいでもらえるようにと・・・。
そして、スクリーンにはその歌詞が映し出されます。
「心配ないよ これ以上 君が傷つくことはない
色鮮やかな春キャベツのように
光を浴びて 雄々しく生きよう」と。
ここに集ってきた人たちのそれぞれに他者には知る由もない苦しみはある。この曲はそんな人々の心に響きます。
そしてそのメッセージを歌っているのが要さんだからこそ、
なおのこと私たちは感銘を受けるのです。
要さんの深いおじぎに、会場は温かい拍手。
この1年半で「年中模索」ツアーは102公演。
その間、コロナ過で様々な理由により、参加できなかった人たちや、
こんな時勢にライブ活動をやっていて良いのかという迷い、
こんな時勢だからこそみんなに会いたいという気持ちなどの話になり、
春キャベツに乗せた要さんの思いが胸に迫りました。
要さんも泣けてしようがない様子。
こんな時だから心が落ちている人がいるのではないか、
また、ここに来れなかった人たちにも何か伝えられるものがあるのではないかと選んだ曲だということでした。
「49曲目:いのちのこたえ」
スタレビを支えるスタッフさんたちからのリクエスト曲。
多ヶ谷樹さんのバイオリンが参加。バイオリンの音色が要さんの心をさらに高揚させるようだ。
「幸せは誰かの不幸せの裏返し」
「忘れないで 見えなくても 触れることが出来る愛を
いのちの音 聞こえるなら 愛は確かにある ここに確かにある」
心が震えます。
「MCタイム」
スタッフに拍手を!
そしてみんなには「はいはい、起きて下さいよ~。バラードタイム終了ですよ~」とやって、会場の空気を変えていく。
要さん曰く、「あと、8曲。ここからはガンガンガンと盛り上がっていきましょう、そのためにずっと座ってパワーを温存してしてもらっていたんだからねー」
次のシークレット曲もあっさり披露したうえで、夢伝説ではまだ座っていてもらって、2曲目から盛り上がっていこうと、要さんの采配が飛ぶ。
はい、リーダー、了解ですっ!
次の6曲を説明するうちに6度めの鐘。
ここまで来たらもうあとは最後まで楽しむしかない。
要さんは全く疲れ知らずの様子。
観客の方はスタレビのライブの長丁場はごく“当たり前”なことなので時間も忘れて楽しんでます。
「51曲目:夢伝説」
スタレビ代表曲。これはぜったい外せない曲だものね。
「51曲目:BABY、とりあえずもっと」
愛を成就させるためなら、なりふり構わず、食い込んでくる肉食系男子の危険でスリリングな曲。
どこかできいたことのあるような「男の屁理屈」がなぜか女心をつかんでくる。
ホーンセクションが入って、要さんも演奏が超楽しそう。
「53曲目:AVERAGE YELLOW BAND」
ボーさんのサックスも加わって。
「We are The Band」まさにライブバンド、スタレビの歌。
これが始まったら、盛り上がらずにはいられない。
スタレビと私たちの曲だから。
スタレビ名物⑧要さんのギターテクニック
「54曲目:働きたい男のバラッド」
早いリズムの拳突き上げアクションで会場も参加。
遅ればせながら…になるけれど、要さんの超絶ギター演奏もスタレビには欠かせない。
要さん、ご自分ではまだまだだっていうけれど、ギター演奏が好きでしようがないといった様子。
だからもっと上手くなりたいっていつも考えている。
幸せそうに演奏し歌う要さんを見ていて私たちもその幸せをもらっている感じなのだ。
「55曲目:Goin’Back To 1981」
ホーンセクション、多ヶ谷樹さんと全員参加で盛り上がる。
“AVERAGE YELLOW BAND”と並んで、Traveli‛n Band、スタレビを表現している曲。
そう、スタレビは40年間、変わらず、コツコツ続くライブバンドなのだ。
yeah!yeah!で拳突き上げ、声なきレスポンス。
会場のみんなはマスク姿だけど、笑顔をくれってリーダーが叫ぶ。
マスクの下のみんなの泣き顔や笑顔はスタレビには見えている。
♪Come on Baby 必ず戻るよまたこの街に 待っているみんながいるから。
「56曲目:No! No! Lucky Lady」
♪ワッシュワリワリ、ワッシュワリワリ♪で頭上で手を振る、
お決まりの振り付け。
ステージでボーさんや岡崎さんがアクションの時は教えてくれるから
初めての人でも大丈夫。
この振り付けでスタレビに心の声を送り続ける私たち
ホーンセクション、多ヶ谷樹さんが退場。
要さん、良い40周年を迎えることが出来たことや感謝の思いを会場のみんなや来ることが出来なかったみんなにも伝えてくれる。
「57曲目:愛の歌」
♪ラ・ラ・ラ・ララ・ラー・ララー届け愛の歌♪
テレパシーでみんなの声を聴かせてよ。
リーダーの歌に、会場ではスマホのライトを高く掲げて振り始めた。
スタンド席のたくさんの蛍のような光に気付いて私も急いで参加する。
どんどん光が増え始める様子をステージからメンバーのみんなは見ていたのだろうな。
要さんは声を詰まらせながら、歌っている。
スタレビの気持ちと私たちの気持ちが愛の歌を通じてつながったのだ。
「こんな奴らがいてくれて、俺たちは幸せなバンド」
「スタレビのことを10万・100万の人に知られるよりも、自分たちの音楽を根っこから楽しんでくれる人たちに囲まれていることの方が幸せなんだとまた今日知りました」
「最大のヒットはみんなに出会えたこと」
スタレビ名物⑨流れ星が飛びます
「58曲目:今夜だけきっと」
最後はやはりこの曲。
どのライブでも必ず歌うわけではないけど、この曲のあるときは必ずラストにバックスクリーンに流れ星がスーッって飛ぶ演出が用意されています。
いつしか、ファンにとっては願い事タイムになっていきました。
スクリーンにはさまざまな時代のスタレビが映し出され、いろんな流れ星のシーンも出ていました。
この曲でも会場は蛍の光でいっぱいになり、要さんを泣かせます。
58曲歌い終わって、さらにノーカウントということにしてホントのラスト曲を披露してくれることに。
「めぐり会えて良かった」
『40周年が素晴らしいものになりました。ただ、長い時間みんなと一緒に過ごしたかった』っていう要さん。
会場のみんなと一緒に願いを込めてパンっと一度だけ手を叩く「一丁締め」をして、記念撮影もしました。
ニコニコ顔の要さん、スクリーンに映された自分の顔を見て、
自分は幸せなんだなぁと自分で感心していました。
35周年の時はゲストもしつらえも演出も豪華で特別感満載だったけれど、
40周年は普段着のスターダスト☆レビューと只々時間を共有できた、
そんな感じのものとなりました。
それがほんとにスタレビらしくって、心の底から良かったと感じます。
スタレビの言うように、悲しいことも楽しいことも、
この周年ライブでいっしょにふり返ることができました。
やはり来てよかった。
改めてスタレビファンになった私です。
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