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生命保険の分かりにくさの原因はどこにある?

専門用語の多さ

人の体に関する保険のため、医学用語から逃れることはできない。大半の人は医学の知識なんて持ち合わせていないので、分かりにくく感じるのはごく自然なことだ。

そして、医学用語を一般の人にも分かりやすい表現で言い換えられる人間というのは多くはない。「言い換えたつもりが指し示す範囲が微妙に違った」なんてのは医学用語あるあるで、顧客に間違った支払期待を持たせることになるし、高確率で苦情にも繋がる。

専門用語なら一言で済むところ、平易な表現かつ厳密さを保とうとしたら文字数がとんでもなく増えることもありえる。情報量が多すぎて混乱を招くのは避けたいところだ。

そのため、平易な表現を用いる場合には「問合せに対するフォロー」がセットになる。「問い合わせが来たら認識違いを微修正する」ことで、分かりやすさと厳密さを両立するのだ。

保険料と保障内容が可変

保険は加入時の保障金額を自由にいじることができて、それにあわせて保険料も変わってゆく。スマホの通信プランなどは3択ぐらいに選択肢が絞られているが、保険は金額を刻めばバリエーションはほぼ無限大だ。

しかも、量と比例して金額が上がるとも限らない。ガソリンであれば「リッターあたりいくら」と決まっていて後は掛け算だが、生命保険は単純な比例関係で金額が増えるわけではない。

若い女性のがん保障は他の年代の女性よりも保険料が高くなるのは有名な話だ。これは発生率が保険料算出に絡むからである。会社によっては高額な保障に加入すると保険料が割り引かれる場合もある。

もちろん、保険料算出の数式は一般の人の目には触れないし、見れたところで複雑すぎて読み解けないだろう。

このように保障と保険料の関係性が難しいところも保険というのは商品を難しくしている。

じゃあ、どうやって向き合ったらいいの?

ぶっちゃけ、保険のプロでも保険料と保障が最重要な要素で、たまに解約返戻金の推移を気にするぐらいだ。難しいとはいえ、やっぱり一般の人が着目すべきは「保険料と保障の兼ね合い」だ。

で、前述の難しい要素のうち「どこを気をつけたらいいの?」がポイントである。代表的な例を挙げておこう。

保障の差になりうる要素

公的連動基準の等級・・・要介護の1なのか2なのか3なのか。障害等級が1級か2級かなどだ。それぞれカバー範囲が違ってくる。

入院の算定基準・・・日帰り入院なのか、最初の〇日分の入院は不担保なのか。

三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)と上皮内癌が保障範囲に含まれているか。

保障はこんな感じだが、一方で保険料水準はどうか?これだけで結構なボリュームになるので、また別の記事で取り上げよう。

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