ホルター心電図を付けてみた
最近、また脈が飛ぶなぁ〜。と、気になりだした。2週間前仕事中で問診しているときに、ずっと脈が飛んでいたので、もの凄く喋りづらくて咳き込んでしまった。それが、30分~40分続いた。その間、止まらない〜おかしいな〜と考えながらやっていたので、仕事に全く集中出来なかった。このまま、倒れたリして…とも考えながら。
3日前、テニス中にも同じ症状があった。まただ。と思いながら、止まれ止まれと胸を叩いてみた。何も変わらなかった。そのまま、プレーしてみた。集中出来ず、楽しさ半減。ここのまま、倒れたりして、とまた考えた。
さて、本日簡単に朝食を軽くすませ、ストーブに温まりながら、朝ドラを観ていたら、また脈が暴れ出した。リラックスしててもあるのか。と思いながら、血圧を測ってみた。凄く高かった。もうそろそろ検査しないとダメかと思った。
遡る一年前、去年の暮れが一番ヤバかった。
末子が受験生の為、娘二人と夫は、夫の実家に連泊して居なかった。末子と私の二人きりの年末年始を過ごした。末子は、年末年始塾があり、私は一人でコタツに温まり、テレビつけながら、スマホをイジりながら、本を読みながら、食べ物をつまみながらとやりたい放題のんびり過ごしていた。今年の仕事も終わりストレスからも開放され、一人で自由を満喫していた。
突然、もの凄く脈が飛び始めた。15秒に1回とか30秒に1回とかが1日続いた。その頃、私は司馬遼太郎の三国志にはまりずっと休みなく読みふけっていた。本の内容がいけなかったのか…。体勢が悪いのか。こんなにリラックスし、開放されているときに何故。逆に、年末の今までの疲れがどっと出たのか…。何が原因かさっぱりわからなかった。
結局、年明けもそういう日が何日かあったので、仕事終わりに技師さんに心エコー(心臓の超音波検査)を撮ってもらった。すると、心臓自体に問題はないと言われた。だけど、検査中ずっと脈が飛んでるよ(期外収縮)と言われた。院長に報告したら、連発は、あるのか?聞かれた。もし、あったらその間、脳に酸素がいかなくて失神してしまうよ。と言われた。
それも嫌だなと思い、循環器科に行こうと決心した。
喉元過ぎれば熱さ忘れる。やはり、直ぐには、受診しなかった。そして、あっという間に一年が過ぎた。
で、一年後。
今日、循環器科に受診しようと決心。
受診する病院は、決めていた。一年前の酷かったときに、どこの循環器科が良いかスタッフ達に聞き込みをしていた。
まず、院長に聞いてみた。循環器科は、近所に3か所あった。私は、その中でどこの先生が良いのかと言う意味で「循環器どこがいいですかね〜?」と聞くと。院長は、この辺はないんですよね。と言ってのけた。その意味は…3箇所とも良くないという意味だ。そうなのか…。院長が言うのだから、そうなのだろう。近所の3か所とも諦めた。
次にやはり、心臓で通院しているというスタッフを見つけた。そこは、なかなか良いよと教えてくれて、ちょっと足を伸ばしてそこに決めた。
そして、本日やっと受診。受付の対応も良く、院内の雰囲気も綺麗。まず、自動血圧計で血圧を測るよう言われた。血圧計に貼り紙があり、プライバシーの為…と書かれてあり、数値が見えないようにしてある。へぇ〜なるほど。と思った。紙が出てきて、やっと値がわかった。血圧は正常。
席に座って待っていると、看護師さんが近くに来て、ちょっと話を伺いますねと普通の声のトーンで聞いてきた。(えっ!ここでやるの?)と思った。
(血圧計の表示の値は、目隠するのに?)問診は待合室のこのど真ん中でやるんだと矛盾してる所に驚いた。周りに丸聞こえだった。
そして、次に心電図を撮った。看護師の対応はいい感じだった。
その後、診察室に呼ばれる。先生は、同世代位だ。感じの良い癖のない話しやすい先生だ。パソコンをカチカチしながら、問診してくる。
私は、電カルが気になり、ポソコンの画面を凝縮していた。老眼で殆ど、見えなかったが。自分の職場では、これから、電子カルテに変えるところなので、どういう感じにカルテが画面に出てくるのか興味津々だった。
心電図の結果を見て、異常な波形はないと言われた。一年前職場でエコー撮ったんですね。看護師さんですか?と、そこでバレてしまった。
そこで、先生の話し方がちょっと変わる。それが嫌なので、病院に行くと大体黙ってバレないようにしていたのだが。
それで、ホルダー心電図付けますか?と聞かれる。
不整脈が出ないと意味がないので、少し迷う。でも、三日前と今日と不整脈が出たのでこの辺りがいいかなと思い、「はい。」と答える。少し、料金が高くなりますけどと言われたが、やることにした。
処置室に入り、看護師さんにホルダー心電図を付けてもらう。胸の5箇所に電極を貼り、小さな一辺10cm位の正方形の機械をお腹に紐でくくる。24時間経ったら、自動で切れる。そしたら、自分で外してくださいと。注意事項は、水に濡らしては、いけないので入浴は出来ない。電気毛布は、使わないで。そのくらいだ。
意外と簡単に装着が終わった。付けている感じも意外と気にならない。
ワクワク・ドキドキしながら、坂道を自転車で漕いで帰る。途中信号で止まったら、はあ~はあ〜して、呼吸が苦しい。今、心拍爆上がりだなと思いながら、気にせず、シャトレーゼに寄り、末子が好きなアイスをまとめ買いする。
この調子なら、普段通り一日を過ごせそうだと思う。しかし、高いお金を払って、不整脈が出なかったら、どうしよう。全く意味がない。治療も出来ないのか。と、不安になる。
そして、あっという間に24時間が終わった。自覚症状は、何もなかった。
不整脈が出たら、押してくださいと言われた機械に付いてるボタンもちょっとお腹の位置を直したときに間違えて押してしまっただけだった。
お腹から、虚しくブザーが、鳴った。そういえば、「ブザーが鳴って自動に切れます。」と看護師さんが言ってた。
がっかりしながら、機械をお腹から外して、とりあえず、お腹スッキリして、テニスへ行く。
テニス中に不整脈出るかもなと思いながら…
予感的中。今日に限りプレイ中ずっと脈は飛びまくりだった。
今、ホルター心電図付けてたらどんなに良かったか。
ち〜ん。
人生こんなもんだな。と思う。
翌日、意味のない機械を持ち診察に行く。
どうせ結果は、原因わからずかなっと思いながら、診察を待つ。
名前が呼ばれ、診察室に入る。
すると、なんと自覚症状なく、夜中に不整脈が出ていたらしい。
24時間心電図の解析された波形の中で、異常な波形だけを見せてもらった。見ると、期外収縮が連発しており、自分でもびっくりした。
これは、やばいのではないかと思った。不整脈の原因がわかる安心感と無症状でも出ていた事実の怖さがあった。
先生の表情が気になるが、表情一つ変えずに同じトーンで話している。
「これは、非常に珍しいんですが、なぜ、このような波形が出るのか。」
なぜというのは、大きな病気、例えば心筋梗塞の後にでることがあるらしいので、正常な状態で出るのは、珍しいらしい。「心室性固有調律と言いまして…。」と説明が始まった。
結局、心臓の心室のほうからの刺激と上室からの刺激がぶつかって、心室が勝手に動いてしまうんだけれども。治療しなくても良いらしい。と、いうか合う薬がないみたいなことを言われた。どうしてもというなら、不整脈の薬を出すことも出来ます。と言うので、飲む必要がないのなら、いらないと言った。
期外収縮が連発すると、危険な心室頻拍などに移行する可能性をよく耳にするので、そこも聞いたが、大丈夫と言われた。そこで、少し安心する。
しかし、テニス中の不整脈は記録されていないので、わからない。同じ不整脈なら、テニスしても問題ないと言われた。微妙~。
最後に、また違う症状が出たら、来てくださいと。
これまた、微妙~。と思いながら、お礼を言って診察室を出る。
微妙な気持ちを考える。これは、良しとするのか。危機の前兆として、気にしながら、生活するべきか。
若いころは、何でも白黒つけないと納得いかなかったが、最近年をとってくると色々と不自由な面が出てきて、(ま、いっか。)と気にしないようなった。いちいち気にしてると、生活できないのだ。残りの人生もつまらなくなる。事態が悪化したときに、また考えればいいやと思えるようになったばかり。
こころの旅という番組で、火野正平が言っていた「人生下り坂、ギリギリで生きていま~す。」という言葉を思い出した。
と、いうことで、気にしないことにした。
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