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ある日の息子の受験記

まだ、雪は降っていない。

息子の試験当日の朝がきた。


関東に1週間前から、大雪予報が出ていた。2.3日前から、ソワソワ。天気予報がとても気になる。。当初は、息子を試験場まで1人で行かせる予定だったが、大雪予報と状況が代わり、急に心配になる。無事に1人でたどり着けるかな。着いていった方が良いか。

息子は中学3年生だが、息子を見ていると、なぜか男の子は心配だという気持ちになる。何の先入観かわからないが、娘達にはこんな心配は全くなかった。男の子何人集まっても女の子1人の方が安心感があるといっても過言ではない。

2.3日悩んだ末、雪予報は変わらず、心配なので、仕事を休み一緒に試験場まで着いていくことに決めていた。

前日の夜ご飯は、ネット検索し、消化の良いものが良い。脂っこいものは避けた方が良いとあったため、鍋焼うどんにした。朝ごはんは、いつも通りが良いだろう。

前日夜ご飯前に、やっと試験の持ち物に目を通していた息子。小さい頃から忘れ物が多い。先生に忘れ物大魔人とあだ名までつけられるくらい酷い。心配なので、持ち物確認してるところをじっとみる。HB鉛筆と指定があり焦る息子、シャーペンで受けようとしていたらしい。何でシャーペンじゃだめなのかと今さら文句言いながら、慌てて、鉛筆を買いに行く。文房具、100均一は、もう閉まっているかも。コンビニかスーパーマーケットならまだ開いてるか。前日なのに、なんてのんびりしてるのだろうと呆れる。

前夜、試験を受ける学校からメールが来たいた。雪予報のため、制服で来る必要なく寒さ対策して来るように。交通が乱れ遅延しても○時までは、当日受けられますなど、丁寧な文面が送られてくる。

こういう文章を見ると、親として一安心する。一人一人にメールが来るなんてとても有難い。


そして、試験当日

朝起きて、カーテンを開けるとまだ外は真っ暗。まだ雪は降っていない。ホッと一安心。電車も動いているようだ。良かった。しかし、雪が降る前に早く電車に乗りたい。

まだ、辺りは真っ暗の中、息子と電車に乗るホームまでたどり着く。乗る予定の電車はまだだ。先発の電車に乗りたいサラリーマン達が今にも閉まりそうなドアに向かい走っている。間に合わずに諦める人達が5.6人もいた。横目で見ていて、他人事だが、あーあと思う。私達は、目的の電車に乗る。

流石に朝早いので、空席もありゆったりと座る。一安心。試験場の最寄駅に近づくにつれ、電車の中も受験生達がちらほら増えてくる。皆、お互いにチラチラ意識したりしている。周りの子は、大体制服姿だ。私服で防寒対策してきた息子は、身なりの違いに気になり初め、制服で来なかったことに対し負い目を感じているようだ。大丈夫だよ!と声をかけてあげる。

試験場最寄駅は、どこから集まってきたのかというくらいに突如たくさんの受験生でいっぱいになる。皆、どちらに向かうか一瞬戸惑いながら、長い列が出来ている方向に足を向ける。

周りを見ると、父親、母親達が子供と一緒に試験場まで列をなして歩いている。昔と違い今は、親達がついてくるのだ。こんなものなのだな~と感心してしまう。

昔の自分は、受験に親などあまり関与してなかったなぁ~と思いながら、上の娘達にも、こんなことしてあげなかったなぁと思い返す。やはり、男の子は、特別に心配なのかな。。

息子の試験終了まで近くのカフェで時間を潰すことにした。せっかく遠くまで来たのだし、あと数時間で雨が雪に変わりそうなので、電車が止まったらという心配もあり、待つことにした。

最寄駅周辺にはカフェが多い。昔何回か訪れたことがある場所だが、景色が大分変わっていた。少し戸惑いながら、空いているカフェを探す。どこも受験生の親達の待機場所となっているようで、混んでいる。何とか、窓際の席を探し少し落ち着く。

窓から外を眺めているとやがて、雨が雪に変わっていた。積もるのかな。。。

どういう顔で終えてくるのか。心配したら、きりがないなぁ~。と、息子の頑張りを願いつつ、あと少しここで待っていよう。。。


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