運動神経悪い人あるある「怪我が多い」

 手を負傷してしまった。原因は、運動神経の悪さにある。

 私は運動神経がすこぶる悪い。ただ、身体を動かすことが苦手なわけではない。バレエをやっていたから身体も柔らかいし、筋肉もある。ただ、距離感を掴めないのである。

 自分と周りの物の距離感がつかめない。いろんな物が想定より遠かったり、近かったりする。これはスポーツに限った話ではなく、生活を送るうえでも、距離感が掴めない。

 遠ければ届かないで済むが、近いと思い切り棚に指をぶつけてしまったり、調理中であれば鍋に触れてしまったりする。今回は、ローテーブルが想定よりも高い位置にあった。持ち上げたものを置こうとしたときに、左手の人差し指が可動域を超えて内側に入った。見事なまでに「グキッ」という音がした。見た目には変化がないが、内側に動かすと痛い。

 こんな具合で、運動神経が悪い故に怪我をしてしまう人はたくさんいるんじゃないだろうか。

 実家にいたころは、あまり怪我はしなかった。実家は比較的広かったので、想定よりも物が近くにあることが少なかった。さらに日々の料理は母がしてくれていたので、火傷もそう多くなかった。一人暮らしをして実家よりも狭い部屋で生活するようになって、一気に距離感がつかめなくなり、怪我が増えた。棚にものを置く際よく上の棚板に指をぶつけてしまうので、中指の第二関節上には皮がむけた跡がたびたび残っている。

 運動神経が悪いことは分かっていたが、生活に影響するレベルで悪いことに気づいてからは、運動神経はコミュニケーション能力に次いで生きるうえで大事なんじゃないかと思う。人との距離感(コミュニケーション的な意味)もつかめないし、物との距離感(物理)もつかめないし、やんなっちゃうな!

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