品質管理検定2級 #26-06-001
[問 26-06-001]
実験計画法に関する次の文章において、$${\boxed{\space}}$$内に入るもっとも適切なものを下欄のそれぞれの選択肢からひとつ選びなさい。ただし、各選択肢を複数回用いることはない。なお、解答に当たって必要であれば付表を用いよ。
①実験計画法は、少ない実験回数で重要な情報を得るために、実験の計画(実験配置)と実験データの解析(分散分析)を行う方法である。実験計画法において、$${\boxed{(33)}}$$とは結果に影響を及ぼす可能性のあるもの(誤差なども含む)、$${\boxed{(34)}}$$とは実験の目的のために取り上げた要素、$${\boxed{(35)}}$$とは$${\boxed{(34)}}$$を量的または質的に変化させた段階をいう。そして、効果とは、$${\boxed{(34)}}$$が単独でまたは組み合わさってt特性値に与える影響でアリ、主効果、交互作用がある。さらに、データの水準間のばらつきを$${\boxed{(36)}}$$、水準内のばらつきを$${\boxed{(37)}}$$という。
$${\boxed{(33)}}$$〜$${\boxed{(37)}}$$の選択肢
ア. 水準 イ. 因子 ウ. 要因
エ. 一元配置 オ. 二元配置 カ. 多元配置 キ. 直行配列
ク. 群内変動 ケ. 群間変動 コ. 総変動
正解
(33) ウ. 要因
(34) イ. 因子
(35) ア. 水準
(36) ケ. 群間変動
(37) ク. 群内変動
次に計算問題があったんですけど、長〜いので、今回は用語問題だけにしました。こういうところは覚えれば正解できるのでとっておきましょう。
なんとなく覚えていても、最初の2問はどっちだっけ?と悩むかもしれません。
「結果に影響を及ぼす可能性のあるもの」と「実験の目的のために取り上げた要素」。「要因」と「因子」なのですが、なんだか似たような言葉です。しかも、「要素」なんて書いてあるもんだから、「要」が共通している「要因」を選びそうです。
因子 ー 条件を変えて特性値を調べるためのもの。温度、質量など。
要因 ー 主効果や誤差などを含めた総称。
自分なりにイメージしておきましょう。
次の「水準」は、因子の条件を変更したもの。
「群間変動」はデータの水準間のばらつき。「群内変動」はデータの水準内のばらつき。
「群内変動」は同一水準内のばらつきですから、これが小さいときは実験誤差が小さく、大きいときは実験誤差が大きい可能性があります。群内変動が大きいと、他の水準と比較したときに有意差が認められにくくなります。ばらつきが大きいので、データから差があるのか、誤差で差があるのかわかりにくくなる、ということです。
「群間変動」は別の水準とのばらつきになりますので、群間変動が大きければ水準の違いで有意差が認められやすいくなります。
使われなかった用語似ついて。。。
一元配置 ー ある特性値に対して1つの因子の影響を調べる手法
二元配置 ー ある特性値に対して2つの因子の影響を調べる手法
多元配置 ー ある特性値に対して3つ以上の因子の影響を調べる手法
直行配列 ー 実験計画法で実験回数を少なくするための手法
総変動 ー 水準に関係なく、全体のばらつき
総変動=群内変動+群間変動
用語は覚えてしっかりとっていきましょう。
ではー。