品質管理検定 #26-16

【問16】

JIS Q 9001:2015 に関する次の文章で正しいものは○、正しくないものには×をマークしなさい。

① JIS Q 9001の基本的な考え方のひとつに、プロセスアプローチがある。これは、プロセスを適切に設定し、運営管理することによって、組織が意図した結果がより効果的、効率的に達成されるという考え方である。
$${\boxed{(94)}}$$

② リスクに基づく考え方は、プロセスアプローチを採用しているJIS Q 9001には採用されていない。
$${\boxed{(95)}}$$

③ 組織の品質マネジメントシステムは、JIS Q 9001の要求事項を満たすだけでなく品質保証と顧客満足の向上を目指して、これ以上あるいはこれ以外の内容も必要に応じて構築することができる。
$${\boxed{(96)}}$$

④ 品質マネジメントシステムにおいて明確にされたリスクは、回避することだけが要求されている。
$${\boxed{(97)}}$$



【正解】
(94) ○
(95) ×
(96) ○
(97) ×

○×問題😇

JIS Q 9001 はISO9001の日本語翻訳版ですが、微妙な違いもあるようです。ISOに無くてJIS規格あるもので違いがあります。無理やり日本語に翻訳しようとしたせいか、変なカタカナもあったり、意味不明と感じることもあります。

(94) ○
① JIS Q 9001の基本的な考え方のひとつに、プロセスアプローチがある。これは、プロセスを適切に設定し、運営管理することによって、組織が意図した結果がより効果的、効率的に達成されるという考え方である。

プロセスは仕事のやり方。アプローチは手法とか、そんなイメージです。ほんとに日本語訳なんだとうか?と思うことのあるJIS Q 9001です😅 うまいこと設定して運用すれば、仕事もちゃんとできます、という話。なんだか引っかけの匂いもしますが、QC検定ってあんまり引っかけが無い気がします。

(95) ×
② リスクに基づく考え方は、プロセスアプローチを採用しているJIS Q 9001には採用されていない。

なんか、文章から「そんなことは無さそう」という感じがします。リスクに基づく考え方は必須です。不適合の分析、予防処置の実施などがあります。

(96) ○
③ 組織の品質マネジメントシステムは、JIS Q 9001の要求事項を満たすだけでなく品質保証と顧客満足の向上を目指して、これ以上あるいはこれ以外の内容も必要に応じて構築することができる。

文章から、否定する感じでも無いなーと思います。それでOK。実際、9001規格って特定の分野を対象にしているわけでなく、単に品質管理なので、適用する業種の制約もあリます。必要なプロセスを組み込むこともできます。というより、入れなきゃ使い物にならないです。品質保証、顧客満足の向上もあればなお良いです。でも、あんまり欲張ってアレもコレもとやっても出来ないならやめたほうが良いです。決めたことが出来ていない、というのはすぐに問題になります。

(97) ×
④ 品質マネジメントシステムにおいて明確にされたリスクは、回避することだけが要求されている。

こういう投げやりな選択肢って、間違っていることが多いです。ちょっと露骨です😅 リスクのもとを除去しなければいけません。


今回の問題は、良心的に答えれば正解!って感じです。変に引っかけとか意識しなければ正解できそうです。JIS Q 9001を読み込む必要は無いです。どうせ覚えられないし😇

ではー。


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