【朗読】紫式部日記57 女房仲間への批評⑶

【朗読】紫式部日記57 女房仲間への批評⑶

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「消息文」に入りました。他の女房たちの人物批評。

「このついでに、人の容貌を語りきこえさせば、物言ひさがなくやはんべるべき。ただ今をや。さしあたりたる人のことは、わづらはし、いかにぞやなど、すこしもかたほなるは、言ひはべらじ」
「小少将の君は、そこはかとなくあてになまめかしう、二月ばかりのしだり柳のさましたり。やうだいいとうつくしげにもてなし心にくく、心ばへなどもわが心とは思ひとるかたもなきやうにものづつみをし、いと世を恥ぢらひ、あまり見苦しきまで児めいたまへり。腹ぎたなき人、悪しざまにもてなしいひつくる人あらば、やがてそれに思ひ入りて、身をも失ひつべく、あえかにわりなきところついたまへるぞ、あまり後ろめたげなる」

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