白状します。私は本当に気の小さい豆腐メンタル人間なんですって話。
昨日のこと。
夜になって息子が「そういえば今日さー、4時間目からお腹痛くなってお昼食べた後トイレ駆け込んだらゲリが出てさー、ちょっと吐きそうにもなって結局吐かなかったんだけど昼休み中トイレこもっちゃってさー、でも5時間目に自然に治ったんだよね。冷えたのかなー」とシレッと話してた。
(そしてお腹痛い中食べたという弁当は完食、下校後の放課後居場所でも普通に楽しんでた)
実は私は健康体であるにもかかわらず、子供時代のある時期からちょっとの体調不良でもパニックを起こす性分になってしまい、その話を聞いて私のDNAどこ行ったんだ…と思うなどした(旦那側に駆逐されたらしい)。
息子と同じ年くらいだった頃に私が同じ状況になったら、お腹痛い時点で不安と恐怖でお昼食べるどころじゃないし学校のトイレでお腹壊した上吐き気なんて恐ろしすぎてガタガタ震えて泣いてパニックになって親に迎えに来てもらってたと思う(それで「ちょっと冷えただけじゃん」と周りから笑われる)実際似たようなことをやって、過保護なうちの親にすら呆れられるくらいの時期があった 。
ちなみにこの状態の頃仲良かった友達は本物の病弱で、本当にしょっちゅう体調を崩していた。でもそういう子ほど体調不良に慣れてるからちょっと調子悪くても平気で「朝吐いたんだよねー」とか言いながら学校来てて、聞いた私の方が具合悪くなってパニックを起こして保健室に行ったことがあった。もちろん私は異常なし。つくづくはた迷惑な子供である。
それでも些細な体調変化がどうしようもなく怖くてご飯もあまり食べられない時期があった。特に旅先の外食が全然駄目になった。
結局中学ぐらいまではそれを引きずって、私は将来友達や彼氏と旅行や食事行ったりしても怖くなって楽しめないんだ…デートで高級レストランとか連れてってもらっても全然食べられなくて相手の人にがっかりされたり怒られたりするんじゃないか…とか相手もいないのに思春期の頃は悩んだりした。
なぜそんな気質になってしまったのか原因はよくわからない。ただ同じ時期にヴァイオリンを本格的な所で習うことになったのが環境の変化といえば変化だけど、当時は誰も因果関係を疑ったりしなかった。でも今思えばちょっとは影響があったのかもしれない。
そこから歳を重ねるにつれて症状は軽くなっていき、成人後はすっかり出先の外食も平気でがっつけるようになったのだが、やっぱり今でも体調不良で大騒ぎするのは世間でよく言われる旦那の方じゃなくて、妻で母親の私である。息子の話を聞いてドキドキしてたのも多分私だけ。でも子供時代散々周りから呆れられたことで、大騒ぎするのはかっこ悪いとわかっているから大抵の場面では何でもないフリをしてしまう。今にも取り乱しそうなのに平静を装うのは、挙動も言動も実はおかしくなるし、はっきり言って、しんどい。フリじゃなくて本当に何も気にならないようになりたい、と心底思っている。
そういえばパリに留学してた時は一番この性分が影をひそめていた。多分日本とは違ってシャレにならないリアルな危険が多すぎて「コロされさえしなければ大抵のことはどうでもいい」という境地で生活していたからだろう。一時帰国で安心した途端、その冬流行していたノロウイルスが怖すぎてまた泣いた(そして案の定全然無事だった)
何だかとっ散らかってしまったが、ちょっとやそっとじゃ動じない図太い人でありたいと常日頃思っている私にとってはあまり直視したくない弱点だけど、だからこそ良い機会なので書いておこうと思った。
とりあえず昨夜は学校の男子トイレで躊躇なく個室に入れる息子を讃えながら眠りについた。