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Fixed Match -3 /3

妄想を続けさせて頂きたい。

今年、夏の小倉で永島まなみ騎手(22)が小倉リーディングを取った。
6月にはマーメイドステークス(GⅢ)も勝った。
元何とか6と呼ばれた事があったとかなかったとか聞いた気もするが、
そんな事はどうでもいい。

馬券の買い目を検討する時、取り捨てに悩まなければならない騎手が
また一人増えたのである。


(この前“単勝50倍台かぁ、さすがにないよな”と思って観ていたら、
道中3コーナーでもまだ最後方だったのに、ゴール前、大外から2着に
差して来てワイドを万馬券にしていた)

今はケガで休養中だが、小林美駒騎手という永島騎手の2年後輩で、
大化けするポテンシャルを感じさせるジョッキーもいる。
彼女も何とか6と呼ばれ・・・いや、何でもない。

今年の5月には、あの世界三大レースといわれ、“スポーツで最も偉大な
2分間”と称されるケンタッキーダービーに、あわや勝利か!と思わせる
写真判定でハナハナの3着にフォーエバーヤングを導いた、坂井瑠星騎手
も名を上げてきた。

27歳の彼は藤田元騎手の同期である。

今年の凱旋門賞、日本出走馬のシンエンペラーの背中も任され、
アルリファーの武騎手とともに出走している。
(結果はアルリファー11着、シンエンペラー12着だったが)

次代のスターが育ってきた。

もう、いいんじゃないか?あの子は?と思ったとしたら?
SPの記事は、渡りに船だったとしたら?

申告が虚偽であったかどうかではなく、外部と通信したという
事実だけでアウトなのだ。
そのいつでも切れるカードを手元に置いておいて、実は記事に
ゴーサインを出していたとしたら?

藤田元騎手が結婚したのは今年の7月、相手はJRAの職員である。
タイミング的にこの結婚さえ、計画の一部だったとしたら?
いやこれはいくら何でも陰謀論が過ぎるかも知れない。

JRAの職員・・・騎手を辞めた後、自暴自棄にならないようお目付け役
として、恐らく辞め方や辞めた理由から引退後のタレント活動は難しく
なり、そうなると収入が途絶えるが、稼ぎのある伴侶がいれば生活は
安泰、その伴侶が仕事上不利となるような暴露本の出版など間違っても
考える事すらないようにする事も可能に・・

などと考えてしまう

なんと様々な面で都合がいい事か・・・いやいや、いくら何でも
陰謀論が過ぎる。
全て単なる私の妄想に過ぎない。
そんな事はあるわけがない。

結婚した頃、藤田元騎手は“現役はまだまだ続ける、まだやりたい事が
たくさんある“と言っており、現に結婚前と変わらず騎乗し、
結婚したての7月28日、新潟でアイビスサマーダッシュ(GⅢ、芝1000m)
でマウンテンムスメに乗り、スタート後3枠5番から新潟の1000mでは
断然有利とされている外のコースめがけて、恐ろしいダッシュをみせて
いる。

カーブの無い直線だけのレース、コースの特性上外側は常に芝が荒れて
ない為スピードに乗りやすく、スタート直後はほぼ全馬が外めがけて
殺到する。
従って枠は断然外枠が有利なのだが、この時藤田元騎手は3枠で内側の方、
まず外のコースを取るのは絶望的な位置だが、それをこの人は、
ゲートが開くや猛ダッシュしながら斜めに突っ走り、他馬の目の前を
違反とされる“斜行”ぎりぎりに突っ切ると、見事に先頭で外のコースの
一番端、馬場の一番いい所をとってしまった。

※斜行※
隣の進路から斜めに走って横の馬の目の前を横切ると、横切られた馬の
進路を妨害したとみなされ(実際に妨害している)、進路妨害で
ペナルティを課される

その馬番5が誰だかわからなかった私は、観ていて
(うお!うお!うお?あっぶ!・・何してんのこの5番?
いやわかるけどさぁ、ぎっりぎりやん今の・・・誰?これ?)

と馬柱の騎手欄を確認すると、そこに“藤田菜”とあった。
(なるほど、そういう事か・・・)

結局、マウンテンムスメは11着に敗れた。
元々重賞を勝つには足りないと思われたが、それでもレース序盤に
見事な見せ場を作ってくれた。
この馬券を買っていた人は負けても納得できたのではないだろうか?

新潟の直線だけの芝1000mを藤田元騎手は得意にしていた。
結婚した事で、いよいよ引退か、といった声もあったが、本人は否定する
コメントを出していた。
このスタートダッシュを観て私は、(ああ、この人はホントに引退する
つもりはさらさらないんだな)と思った。

今からつい3か月前である。

藤田騎手がまだ10代か20代初め頃、確かデビューして2、3年たったぐらいに、自分のモットーとして挙げた言葉は“正々堂々”だった。
騎乗を見ていても、普段の言動を見ても、真っすぐで、正直で、生真面目な性格の人だと思えた。

ある厩舎関係者のインタビュー記事が記憶に残っている。

“騎乗技術に問題は無いよ。ただ彼女、優しすぎるんだよね。
馬から何か異変を感じたらすぐに追うのを止めてしまう。
本当に馬が大好きな優しい女性なんだ。
でもそれじゃ勝てない。
そこに不満を持ってる調教師や厩務員はいる“

馬乗りには向いていない性格だったのかも知れない。
だが、一方である調教師はこんな事をインタビューで語っていた。
(これも記憶の中にしかなくて申し訳ないが)

“彼女が乗るとね、馬が走る気になるんだよ。
サラブレットも色んなのがいてね、走る事に興味がないやつも中には
いるんだ。それどころか走る事が嫌なんだとしか思えないのもいる。
で、試しに藤田ジョッキーに乗ってもらうとね、これが不思議と走る事
に気持ちが向くようになったのが何頭かいる。
乗ってもらった馬全部じゃないが、何頭かね。
中には走る事を楽しく感じだしたのか?こいつは、と思うのもいたし、
朝調教に連れ出そうと馬房行くと、こっちに尻を向けてたのが、
俺の姿見て、首を上下に振りながら前足で地面をかきだすように
なったやつもいた。“早く走らせろ”ってね“

“そりゃ他のジョッキーには頼みにくいさ。
だって勝つ可能性低いのに乗ってもらわなきゃならないわけだから。
でも彼女は喜んで乗ってくれるんだ。
いやわかんないよ?ほんとは喜んじゃいないのかもしれないけどね“

“ああいうジョッキーはちょっと他にはいないね”

藤田元騎手が騎乗する馬が直線追い込んでくるのを見て、
いつも思っていた事がある。

(おお、藤田さん頑張ったな・・・止まんないじゃん・・え?・・・
差しちゃうの?・・うそやろ?・・・
あんな後ろいてあんだけ離されてて・・いや写真判定って差してるでしょ
今のは・・・なんで伸びがあんな続くん?)

馬が変な伸び方をする、というか、伸びの滞空時間が長いというか、
変に伸びるのだ。
普通この辺で伸びなくなる(失速するというのではなく、伸びのピーク
が過ぎたという感じ)所で、伸びが止まらないのである。

すごい早さで伸びてくる、というのではない。
じりじりと伸びながら、いつまでも伸び続けている感じに、
私には見えた。
そしてぎりぎり届いたりぎりぎり届かなかったりするのだ。

大江原比呂騎手が、今年6月にズイウンゴサイで大外から差してきて
ぎりぎり届き、初勝利を挙げた時も似た感じを覚えた。

あれは女性ジョッキー特有の伸びなのだろうか?
それとも私の思い込みに過ぎないのだろうか?

そしてちらと先述したが、藤田元騎手といえば新潟競馬場だろう。
同競馬場での成績が一番良かったというのもあるが、何といっても千直が
うまかった。
日本一長い直線を持つ新潟競馬場(直線のその距離1000m、つまり1キロ)では、カーブがない直線だけのレースがあり、その距離が千メートルだから千直という、率直にいえば安直なネーミングでちょくちょく呼ばれている
そのレースで、藤田元騎手は直情的とも思える大胆さでコースを取りに
いき、絶妙のタイミングで追い出し、しばしば刈っ・・勝っていた。
(・・あまりに長い事キーボード打ち続けておかしくなってきてる
気がする)

ネット競馬民の中には、当然ながらアンチ藤田も存在した。

“馬群を捌けねぇなら入ってくんなって話。
邪魔なんだよ、捌けもしねぇのに突っ込んできやがって他の馬の進路妨害
してんじゃねぇって。
アイドルだか何だか知らないけどかわいい服着てきゃぴきゃぴやってりゃ
いいものを、似合わねぇ勝負服で鞭と馬に振り回されんのの、何が
おもしろいのかね?あの子は“

“向こう正面とかでちゃんと馬と折り合えてんじゃん。
背中、真っすぐだぜ?“

“そこはそうだけど、でもそんなん騎手なら当たり前なんじゃねぇの?
あンたら菜々子ファンにとっちゃレースは向こう正面で終わりなのか?“

“はいはいわかったわかった、菜々子が嫌いなんだろ?じゃ他所行けよ、
何でわざわざ菜々子ファンの板に来て噛みついてんのよ?暇なの?“

“ジョッキーをアイドル扱いする人たちって、どんな風に競馬観てんの
かなって思ってさ、競馬のどこ観てんの?って率直な疑問“

“菜々子の尻とおっぱいに決まってんだろ?”

“うるさいよ、防御チョッキの上に勝負服着りゃ尻も乳も男のジョッキー
とほとんど変わんねえじゃん“

“で?俺たちって変?”

“別に。藤田応援してるって以外はフツー”

“さっきの続きだけど、藤田は馬群に突っ込んだ後もちゃんと馬を制御
できてるだろ?”

“だから突っ込んでくんなっての。
馬を制御できんのは当たり前で、自分の馬と他の馬との距離を制御でき
なきゃどうすんのよ?って話。
コーナー曲がる時、馬の上で振り返って後ろ足見なきゃ他馬の位置も
わからねぇんだったら騎手なんか辞めちまえっての。
危なっかしくて迷惑なんだよ、他の騎手からすりゃ“

“騎手みたいな事言うね、あンた騎手なの?”

“いえ、下町でパン焼いてます”

こういうアンチもいたが、彼はこんなコメントを残してくれた。

“千直は?結構勝ってんじゃん”

“・・・・・あれだけは別。あれは天才”

今思うと彼はアンチじゃなくてファンだったのかも知れない。
本音を隠して、逆の態度をみせていたのかも知れない。
嘘を・・・ついていたのかもしれない。

藤田元騎手も同じだったのだろうか?
“正々堂々”をモットーにしながら正々堂々と嘘をついていたのだろうか?
そういう器用な事ができる人・・・だったのだろうか?

虚偽であろうとなかろうと、外部と通信していた以上、いずれにしても
彼女は引退せざるを得なかったと思う。
虚偽は追い風に過ぎない。

できれば将来、どこかで馬に携われる仕事につけたらいい。
その道をつけるぐらいはやってくれてもいいのではないだろうか。

ねぇ?JRAさん?
モレイラ騎手の事は日本で騎乗できるようにしてくれましたもんね。
こっちもお願いしますよ。
彼女、売上には相当貢献したんじゃないすか?
少しぐらい影で後見してくれても、罰ァあたりませんぜ?

2023年5月、申告の時。
もしも事実に“何等かの変更を加える指示”をあなた方が藤田騎手に
出していたとしたら。

彼女のこれからに道をつける為の手助けをする事は、“善意”や“親切”
ではなく、あなた方の“責任”と“義務”だと思う。

本当はまだ書きたい事がある。

いくら禁止事項を厳しくし、禁止する項目を増やしても、
八百長は決してなくならないと思うという事。

ちなみに海外では、通信機器の用い方にはルールはあれど、使用を
禁止している国は香港以外にはないという。
それでも八百長に関連した事件の話は聞かない。
(私が聞いてないだけかも知れないし、明るみになってないだけ
かも知れないが・・・)

藤田元騎手引退の件は、イギリス他3、4か国でニュースにもなった
らしい。

それから定義を広げれば、あれもこれも八百長になってしまう、
という事。

キタサンブラックの引退レースの有馬記念、逃げる同馬に誰も競りかけて
いかず楽に逃げる形になった。
あれはそうではないのか?

全出走馬の6、7割を占める大牧場で種牡馬となる事が決まっていた
キタサンブラック。
有馬記念でG17勝目を挙げるのと負けて6勝で終わったのとでは、
種牡馬になった時の種付け料の価格に天と地ほどの開きが出るだろう。

有馬で彼に競りかけていくとは、その種付け料の価格を下げるという
事でもあったと思う。
正直、当時全盛期を過ぎていたと私には思えたキタサンブラックが、
道中他馬に競りかけられて勝てたとは思えない。

結局誰も競りかけず、同馬は楽に逃げ、武豊騎手を背にゆうゆうと
1着でゴールした。
もしだれかが道中競りかけ、キタサンが負けていたとしたら?
大牧場はその競りかけていった騎手に、全出走馬中6、7割いるとも
言われる馬たちの騎乗依頼を、積極的にするようになっただろうか?
それがわかっていてなお競りかけていける騎手など、いただろうか?

あの時、早々と有馬記念の出走回避を発表したサトノダイアモンドは、
有馬記念から1か月も経たずに施行されるGⅡ日経新春杯へ出走する
事を表明した。
(つまり、有馬に出ようと思えば出られたと、私はとらえている)

あくまでこれは戦略であって、この事まで八百長扱いするつもりは
ないが少しインサイダー取引っぽく感じない事もない。
あの時わたしは、サトノの出走回避を知った瞬間、キタサンの単に
10枚いく事を決めた。
それ以降、実際の有馬記念の出走まで何の情報も取らず、有馬の日、
競馬新聞さえ見なかった。
馬柱でチラと、キタサンが出走を取り消していない事だけを確認すると、
一切予想の組み立てをする事なく、ただ券売機に10枚入れて、
機械的にキタサンの単勝を買った。

1ミリも嬉しくない馬券だった。

あのレースは、どうやら“そういう事”にはならないらしい。

そして、競馬法には意味はないのか?というと、
それは違う、とか・・・。

しばらくの間、新潟開催の時、競馬新聞の千直の馬柱で騎手欄を
見ながら、(あれ?今日藤田、乗鞍無いの?・・・あ!そうだった!)
と繰り返すのだろう。

そんな事とは全く関係なく、今週も彼らは走る。
明日、日曜日。

第85回菊花賞。

昨日、枠順が確定した。

ダービー馬、ダノンデサイルは4枠4番。

力があるのは疑いようもないが、スタミナがどうか。
要注意である事は間違いない。
鞍上は26年前、このレースを逃げ切ってセイウンスカイの
ステイヤーの血を開花させている。
馬券を買うとしたら押さえておかなければならない一頭だ。

コスモキュランダが、5枠9番。
うん、可もなく不可もなくという所だが、やや外寄りなので
まだ良い方か。

その隣、5枠10番にメイショウタバル。
スタート後、ハナに立って4コーナー、早ければ3コーナーで
失速すると見るか、それともすんなり逃げ切るパターンも
あり得る。(アリエルさん、元気かな?)

直前記者会見で、鞍上の浜中俊騎手は(違うってだから!中!
田って言ってないすよ?・・・良かった、行ってくれた・・)

『調教でも押さえがきかなくて、全開で行っちゃいまして』
と冗談ぽく言っていたが、天然の彼が三味線を弾いたとは
思えない。

追い切りで全開など自殺行為だ。

でも父が父(ゴールドシップ)だからなぁ・・・
親子そろって狂気の血が流れとるから、ひょっとすると・・・。

アーバンシック、7枠13番はありがたくはないだろうと思われる。
セントライト記念の時のように内に潜って他馬の群れを壁に、
できるだけ脚をためたかったのではないだろうか?
そして鞍の上(あんのじょう)、ルメール騎手となった。

穴馬でおもしろそうなのを、ぺれぴちさんに教えてもらいたい。

推しはやはり今の所、コスモキュランダなのだが、さて・・・。

どうしよう?

ワクワクが止まらない。


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