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Distanece -3/4

妄想が過ぎる今回の記事、お付き合い頂いている方々にはここで改めて
感謝申し上げたい。
以下、本記事の妄点を整理しながら、続きを記述させて頂こうと思う。

①みぞおちより下の腹部は、みぞおちより遥かにダメージが少ない

え?ここからもう妄想?と思われるかも知れない。

エビデンスとなり得そうな論旨はネットのあちこちで散見されるが、
明確な理由だ、と確信が持てるものを私が見つけられなかった。
見つけられなかっただけで本当はどこかにあるのかも知れない。

筆者自身がエビデンスを示せない、という事から妄想の類とすべき
と考えた。

ただ、自分の体験と自身で改めて腹部を打撃してみた結果、この①は
妄想かも知れないが仮説としては成り立つ、と言う事はできる、と
判断した。吐きそうになったが。

②みぞおちより下の腹部を強打された時、タイミングによっては
みぞおちを強打された場合よりも深刻なダメージを受ける事がある

かなり妄想度の高い仮説である。
私がたまたま一度だけ実体験した事がある、という事と、今回の
アストロラビオ選手のKO他、数回、似た事象を目撃した事がある、
というだけで、なぜそうなるのかに関するエビデンスは
全く見つけられなかった。

詳しくは前回の2/4の記事を参照頂きたいのだが、みぞおちより
下の部分を強打されると、毎回ではないがタイミングによって
内臓と腹腔部(胴体の内側、内臓のある空間)が激しく振動し
それがダメージとなるのではないか、と私は考えているのだが、
まず”毎回ではないがタイミングによって”という部分。

これはある条件が成立した場合、ダメージとなる、という意味合い
で、その条件とは、胴体が固定された状態(胴体のどの部分にも
部位の1㎝以上の移動を伴った動作<例えば臍の位置が横に1㎝動く、
移動する、といった動作>が全くない事)で、打撃を受けた場合、
打撃による衝撃が内臓と腹腔に直接伝わり、激しい振動に見舞われ
るのではないか、という事である。

腹部への打撃のインパクトの瞬間、胴体部分に動きがあった場合は、
内臓と腹腔の空間における振動は胴体が固定された状態に比べると
微々たるもので、ダメージにはならない、といったイメージになる。

これも明確なエビデンスがない為、ひろゆき氏に『それってあなたの
感想ですよね?』と言われれば、『そうなんです、すいません』と
頭を下げてとっとと家に帰るという感じになる。
(もっともそういう論戦の場の類に行く事自体無いが)

そもそも”部位が1㎝”と書いたが、何をもって”1㎝”なのかという根拠も
全く無い。
開き直るようで申し訳ないが、それでも仮説としては成り立つのではないか、という事で投稿させてもらっている。
さらに言えば、内臓と腹腔の空間が振動するとダメージになるのか?と
いう事についても明確なエビデンスはない。
(あるいは見つけられなかった)

アストロラビオ選手がKOされた事や苦悶の表情、私の体験などから
みぞおちから下の腹部に打撃を受けると、タイミングによっては何等か
の深刻なダメージを受ける事は間違いないが、それが振動によるもの
というのは私の仮説(妄想)である。

(ここでの”タイミングによって”というのは、同じ箇所に同じような
打撃を食らっても、全くノーダメージの時もあるからで、その違い
はどこにあるのかを妄想した結論が先述した胴体における”部位の1㎝の
移動”を伴った動きがあるか無いか、つまり胴体が固定された状態で
あるか無いか、という事である)

以上の妄点を踏まえ、さらに妄想を掘り下げさせて頂く。

※※※

チアノーゼという現象はご存知の方も多いと思う。
夏のプールなどでよく急激に体温が低下してしまった児童の震える唇が
青紫になってしまったあの状態である。

チアノーゼは、血液中の酸素の不足が原因で、皮膚が青っぽく
変色することです。

酸素が枯渇した血液(脱酸素化血液)は、赤色というより青みがかっており、これが皮膚を循環している場合にチアノーゼがみられます。肺または心臓の重い病気の多くは、血液中の酸素レベルを低下させるため、チアノーゼの原因となります。

MSD家庭版マニュアル より  

結論を言うと、激しい振動に見舞われた内臓(主に胃、十二指腸、肝臓、
腎臓、小腸、大腸)は、それらに張り巡らされている血管内の血流が、
振動によって一時的に停止するのではないか。

酸素は血液の成分の一つであるヘモグロビンとくっついて体中に運ばれて
いく。

<ヘモグロビンって何?>
血液中の酸素を運搬する「運送屋さん」で、赤色色素タンパク質です。

市立御前崎病院HP より

<血液は何で赤いの?>
ヘモグロビンは主に鉄を含む「ヘム」とたんぱく質でできている
「グロビン」からできています。
このうち「ヘム」は酸素と結びつく力が強く、全身に酸素をいきわたらせる大切な役割を担っています。
血液が赤いのは、このヘムが赤色素を持っているからです 。

市立御前崎病院HP より

振動によって血流が停止したとすると、内臓の主な器官(主にみぞおちより下に位置する器官。肺、心臓は上の方に位置しているので、さほど振動の
影響は受けないのではないか、と推測する。この推測には自身が体験した
時、胃から下が中で痙攣しているような感覚があったが、胃より上では
特に異常な感覚は無く、平生と変わらない状態だったように記憶してい
る事も加味している)胃、十二指腸、肝臓、腎臓、小腸、大腸などは、
血流が一時停止し、少し経過すると、酸素がいかない為、次にチアノーゼ
状態になったのではないか。

そして、ここにさらに別な妄想として加えさせていただくのが、妄点の
三番目となる横隔膜の妄想である。

③みぞおちから下の部分への打撃によって激しく内臓が振動したと
すると、横隔膜はその振動している所へ下がっていく事ができるのか?
(酸素を取り込む為に不可欠な収縮運動が可能なのか?)

2/4の記事にも書かせていただいたが、空気を吸い込み酸素を体内に取り
入れるにはまず、その空気を肺に取り込まなければならない。

その空気を入れる為の空間を肺の中に作る為、肺は膨張する必要がある。
肺という器官は膨張・収縮する器官だが、自ら膨張・収縮する為の運動機能
を有していない。

よって肺の中に空気(酸素)を入れる空間を作る為に、肺を覆っている胸郭
が動いて、その胸郭を含めた空間、”胸腔”を広げ、胸腔内の圧力を
変動させる。
胸腔内の圧力の変動により、肺は膨らみ、膨らんだ事で肺内部の圧も変動
し、胸腔内圧と同じ圧にする為に空気(酸素)を膨らんだ空間に取り込む。

この時、胸腔を広げる為に胸郭を動かすのが横隔膜(胸郭下部にドーム状
になって張り付いている筋肉。膜と命名されているが筋肉である)である。
胸郭が拡張し、胸腔を広げる為に横隔膜は収縮すると同時に、腹部下方へ
と下がっていく構造になっている。

なお肺に取り込まれた酸素は、肺の中に約3億個あるといわれる肺胞(1つ
の肺胞は直径約300μで1μは・・ここら辺いいスか?)の中で膜と毛細血管
の壁を通してガス交換(二酸化炭素の排出と酸素の取り込み)が行われる。
(息を吸えば酸素が取り込まれ、吐けば二酸化炭素が排出される)

肺胞で取り込まれた酸素は、血液内のヘモグロビンとくっつき、血流に
乗って全身に運ばれる、という仕組みなのだが、肺胞に酸素を取り込むに
は、上記の通り、横隔膜が収縮し腹部下方に下がっていく必要がある。

再び妄想に戻るが、もしみぞおち下への打撃により内臓が激しく振動した
としたら、その振動の中、横隔膜は下がっていけるのだろうか?
その運動機能は正常に機能するのだろうか?

私の妄想上の結論は、こうである。

1
中谷選手の左ストレートをみぞおちの下の部分に、胴体に全く動きがない
状態でまともに食らったアストロラビオ選手の内臓と内臓が置かれている
空間は、左ストレートの衝撃を直接受ける事になり、激しく振動した。


その振動によって横隔膜が、正常な運動機能を数秒間失う事となり、
その結果、浅く呼吸運動はできる(口と鼻から空気を取り込む事は
できる)が、横隔膜の機能不全により肺が膨張できず酸素の取り込み
が数秒間できない状態となった。


振動によってこれまた数秒間、血流が停止した内臓(胃、十二指腸、
肝臓、腎臓、小腸、大腸など)はチアノーゼ状態となった。

ご存知の方も多いと思うが、例えばプールなどで唇が青紫になった
児童でも、血流による酸素の流通が正常になれば、すぐに唇の変色
は元に戻る。

同様にアストロラビオ選手の内臓も、すぐに回復しようと酸素が流れ
てきたらいつでも取り込めるよう待機している状態だったと思われる。
が、横隔膜が正常に機能していなければ、酸素が送られてくる事はない。
アストロラビオ選手の内臓は、チアノーゼ状態のまま酸素待ちを続ける
事になる。


アストロラビオ選手自身は、浅くだが呼吸もできるし、痛みが全くない
わけではないが、立ち上がれないほどの痛みがあるわけでもない。
(ここの部分、多分に自身の実体験を元に記述している。
言うまでもないが、この仮説はあくまでアストロラビオ選手と自身が
体験した事象が同じである、という前提で成立している。
そして申し訳ないが、事象が同じである確証はない)

そこでアストロラビオ選手は立ち上がる。まだ戦えると思って。
しかし内臓はチアノーゼ状態で酸素による回復待ちの状態にある。
自分ではあるつもりの力が腹に入らず、すぐにまた倒れこんでしまう。


ここからは考察の記述となる。
例えばみぞおちにまともに打撃を食らった場合、腹筋の上から横隔膜が
直接その衝撃を食らう事になる。
すると当然運動機能は麻痺状態となり、上記1から4のように酸素の
取り込みが一時的に停止した状態となる事が予想される。

しかし、筋肉である横隔膜は腹筋を通して受けた打撃のダメージから
回復するのも早いのではないか、と思える。
何と比べて早いのか?
振動と比べて、である。

一体に内臓が振動に見舞われたとしたら、その振動がおさまるまで
どれくらいの時間を要するのか?
もしくは横隔膜の運動機能の回復にかかる時間は?
酸素を取り込めるようになるのに、みぞおちにまともに打撃を食らった
時とみぞおち下部に胴体が固定された状態で打撃を食らい、内臓と
腹腔内の空間が振動した場合、どちらが早く取り込めるようになるのか?


エビフライはお好きだろうか?
私は大好きである。


結論としては、恐らく内臓が振動した場合、みぞおちを直撃
された時よりも回復に時間がかかるのではないか、と
私は思っている。

内臓がチアノーゼ状態に陥ったとすれば、酸素が供給されない限り、
回復する事はない。
そして肺に酸素を取り込む機能が一時的に停止したならば、その機能
が復旧し、酸素を取り込んでから血流に乗って体に行きわたるまでの
時間を考慮すれば、みぞおちを直撃された時よりも時間がかかると
思えるのである。

パッキャオの支援を受け、あのリゴンドーを破ったアストロラビオ
選手が10カウント以内に立ち上がれなかったのはこれが理由では
ないか、と。

中谷選手の左ストレートがもしみぞおちを直撃していたなら、
もしかしたらアストロラビオ選手は、10カウント以内に
立ち上がっていたかもしれない。

以下は試合後のアストロラビオ選手が会見で語った言葉である

(中谷の強さは)「パンチの強さではない」

「KOされたボディはパンチが見えず、今までになかった苦しさだった」

「こんなことを言うのは申し訳ないけど、中谷チャンピオンのパンチは
強くなかった。ただ、今日は彼のパンチが見えなかった」

「ダウンしても”まだまだいける、戦いたい”と思って一度立ち上がったが、残念ながら再度倒れてしまった。呼吸が出来ないほど。
呼吸が途切れ途切れになってしまう感じだった」

一方、中谷選手はフィニッシュブローについて、それほど強い手応えは
感じなかったという。
スカッとした、軽いものだったそうで、

「柔らかい手応えだった」

そうである。

ナンバーweb より

またも5000文字を超えるようだ。
続きを次回とさせて頂きたいのだが、この記事の題名は”距離感”である。
この”距離感”について実はまだ1文字も書いていない。

ここからが本当に書きたい事なのだが、前振りだけで記事3つという事に
愕然としている。

(3つて3つの記事ン中でお前、”エビデンスがありません”しか言う
てへんやなぃかぃ、こっちが愕然としとるわ!とお怒りの諸姉諸氏の方々。
申し訳ない・・・あと一つで終わりなので勘弁して頂きたい・・・
と言いたいところだが、本当にあと一つで終われるのか・・・
自信もエビデンスもない・・・)


誠に・・・

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