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Hope,in a hopeless world #2024winter-5-3

2024年12月28日、第41回ホープフルステークス。
前半800mまで行きたがっていた単勝1.8倍の1番人気、クロワデュノール。
北村騎手が何とか抑えて、騎手と馬とがやっと折り合えた向こう正面。

向こう正面、青丸クロワデュノールの背後から疾風のごとく飛んでくる赤丸ファウストラーゼン
青丸クロワにものすごいスピードでせまってくる

(誰やあれ?かかっとるんと違う・・・向こう正面真ん中あたりの
この位置からロングスパートて・・・ちと早過ぎちゃう?)

あっという間に青丸クロワデュノールを抜いたファウストラーゼンは・・・
鞍上、杉原誠人騎手に導かれて、クロワを置き去りに前へ前へと・・・
(同じ勝負服でややこしいですが、後ろの方の赤い帽子がクロワデュノールです)
ぐんぐん飛ばす赤丸ファウストラーゼン、次に先頭を走る
ゼッケン13番橙丸ジュンアサヒソラに迫っていく。ジュンアサヒソラ、鞍上は横山和生。
とうとう先頭13番、ジュンアサヒソラの背中にとりつく所まで来たファウストラーゼン

(えらい早い段階から飛ばしよんなぁ・・・このまま4コーナーまで
ジュンアサヒの背中に張り付いて直線抜け出せるんかぃな?
脚がもたんのと違うか?・・・え?・・並ぶの?・・・絶対脚もたんやろ?
あのファウスト何とか言う奴・・・直線でずるずる・・・・・ええっ!?)

ゼッケン11番がファウストラーゼン、13番のジュンアサヒソラと並走しながら他馬を・・・

(ここで抜くんかぃ?いや!・・ファウスト何とかが来ると同時に
ジュンアサヒもスパート始めよった!後ろに目がついてとんのか?
和生は?・・・・・いや何してんねん、この2頭!)

併せ馬でぐんぐん他馬を引き離していく11番と13番

(・・・こっから行くか?・・・どんどん差ぁ開いとるがな・・・
これもしかすっと・・・11番と13番が・・・もしかするいうんか?)

一方、後ろの方では・・・
(ここから空蝉の妄想)

北:あの・・・クロワさん?
馬:何や?
北:そろそろ行きません?
馬:嫌や!
北:嫌てあンた・・・
馬:今気分やないねん
北:いや気分やなしに、前がちょっと、随分とね?
馬:何やねん?うっさいのぉ
北:いやだいぶ離されて、随分先まで行かれてまんね
馬:行かしといたらえぇがな
北:いやいやいやいや、行ってもろたら困るんですよ
馬:わしゃ困らんが?
北:私が困るんです!
馬:何を困る事があんねん?
北:だって・・・久々なんですよ?大きいトコ取れそうなの。
  ケガから復帰してここにくるまでの長い道のりに比べれば
  短い騎手人生、あなたみたいなすごい馬にめぐり会える確率なんて、
  砂浜で1粒の砂金を見つけるようなもんなんです・・・それに、
馬:ああうるさい、落ちんよう捕まっときや?
(妄想終わり)

※実レースでは、ファウストラーゼンに抜かれてから間もなく、クロワデュ
ノールも進出を開始し、先頭の11番ファウストラーゼンと13番ジュン
アサヒソラから離れた3、4番手まで来ると、第3コーナー手前に来るまで、
一旦その位置をキープし、脚をためていた。

第3コーナーから第4コーナーにかけて、ギアを一段上げたクロワデュノールは、
あっという間に先頭の11番ファウストラーゼンと13番ジュンアサヒソラに迫っていく

(おお!来よった来よった・・・このまま離されていくんか思たゎ)

第4コーナーを周りながら、後ろを離そうと懸命に脚を伸ばすオレンジの帽子13番の
ジュンアサヒソラと緑の帽子11番のファウストラーゼンに
余力十分といった脚色で並びかけていく6番、クロワデュノール(赤丸)

楽な手応えで4コーナーを周り、直線で前をいくファウストラーゼンと
ジュンアサヒソラに取りついていくクロワデュノールを観て私は、

(・・・のんびり走ってるわけやないけど・・・しゃかりきんなって全力で
走ってるという感じはしないなぁ・・・マイペースで楽に走ってると
いうか・・・勝てるんならそれで何も問題はないんだが・・・何か・・
見てくれは全く違うけど、何かあの馬に似てる感じがするなぁ・・・)

スピード感十分ながら、力が入ってる感じはなく、どこか力が抜けて
いるような、リラックスした感じの走りを見て、私の頭には、
昔、グランプリレースを3連覇した一頭の栗毛が浮かんでいた。

(続く)

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