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Hope,in a hopeless world #2024winter-5-2

今年2024年最後のGⅠレース、第41回ホープフルステークス、芝2000m、
1番人気単勝1.8倍のクロワデュノールは、ゲートが開いて
抜群のスタートを切った。

赤丸ゼッケン6番、クロワデュノール

が、スタートして間もなく・・・。

スタート直後、内から5番目にいたゼッケン6番は外へ外へと・・・
外側から3番目あたりまできた

(進路をふさがれたくないという事か・・・北村ジョッキー、余程馬に
自信があるんだろうな)

だが、その北村さん・・・

向こう正面にかかった所でまだ・・・お尻が下がっている・・・

つまり、体重を後ろにかけて馬が行き過ぎないように抑えている。

(まだ折り合いつかんか?・・・もう800mやで?)

察する所、馬とこんなやり取りをしていたのだろうか?

馬:よっしゃぁああ!行くでぇええ!
北:待て待て待て待て待て、まだだって!
馬:何でや?行ったるやなぃかい!
北:いやいやいやいや、もうちょっとたってからにしよ?な?
馬:何を眠たいこと言うとん?行くで?
北:だからもうちょっ!待っ!・・おいっ!?
馬:うぉおりあああああああっ!
北:うぉおおおおおっ!

(以上、妄想終了)

前半800mを過ぎたあたりでようやく、北村騎手のお尻が上がった

(おお・・・ようやく折り合いついたか)

前回、11/16の東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ、芝1800m)の時も
前半600~800mあたりまで、行きたがるクロワデュノールを北村騎手が
お尻を下げ気味に手綱を引っ張りどおしだった。

(このレースを勝てば、来年3冠達成か、という声が早くも上がり出す
だろう。ダービーの2400mは恐らく問題無いと思うが、
菊花賞の3000m・・・長丁場を走り切るのに、やや折り合いに難がある
といえそうな所・・・アレがちょっと引っかかる。
ディープインパクトのように、かかり癖があっても他馬を圧倒できる
能力差で勝ち切ってしまう可能性の方が幾分高いとは思うが・・・)

そこへ・・・

ようやく折り合いがついた青丸クロワデュノールの背後から疾風のごとく飛んでくるの(赤丸)が

(ん?・・誰あれ?・・かかっとんのとちゃうやろ?あれは?)

その推進していく様子から、確信をもって行っている事が伝わってきて、
馬が行きたがって抑えきれない、いわゆる、”かかる””かかった”という
状態とは明らかに違うと感じられた。

青丸クロワにすごいスピードでせまる赤丸

(だから誰やねん?ちっと早過ぎるのと違うか?この位置からの
ロングスパートは・・・)

視線を張り付かせておかなければならなかった為、この時は新聞を
チェックする余裕すら無かったが、後で確認したこの赤丸の馬。

向こう正面で最後方から早目のロングスパートという、無謀とも
思える走りを仕掛けたのは、ゼッケン11番、ファウストラーゼン、
鞍上は杉原誠人騎手だった。

早過ぎるのでは?という私の愚問は、この後ゴール時点で完全に
否定される事になる。
結果的にこのロングスパートは、これ以上ないくらい素晴らしい、
見事な判断だった。

きざみます。(続く)


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