jinX(いい画像が無い・・・💦)
いきなりジンクスと何の関係もない話からで恐縮だが、去る5月20日(土)<日本時間21日(日)>、ラスベガスのMGM・グランド・ガーデン・アリーナで行われたライト級4団体統一タイトルマッチ。
デビン・ヘイニー(24歳)VSワシル・ロマチェンコ(35歳)の一戦。
現時点で今のボクシング界における世界最高峰といっても過言ではないこの試合、世界中のボクシング評論家や現役、元、両方のボクサー達がこぞって、“ロマチェンコの方が勝ってね?”と言っているが、だからといってロマチェンコ陣営が“訴える”というまでに至っていないのは、それほど拮抗した試合内容だったとも言える。
後半、逃げ回っているように見えたヘイニ―だったが、ロマチェンコびいきの私も、“まぁ・・・ヘイニ―のパンチもよう当たっとったしな・・”と思わなくもない。
海外では“ロマチェンコは判定を盗まれた”といった声もあるようだが、どちらを勝ちにしても良いほどすごい試合ではあった。
のだが・・・。
元日本スーパーライト級王者の細川バレンタインさんは、“今日ボクシングは死んだんだよ”と言っていた。
(そう言った後に、“まぁヘイニ―の勝ちって言われりゃ、しょうがないけどそうか、とも思うけどね”と言っている)
3-0の判定でデビン・ヘイニ―は4団体統一王座を防衛した。
ロマチェンコのあの神のようなフットワーク、“え?ここで?”と思わず目を見張るタイミングで体を切り替える絶妙なポジショニング・・・
あぁ・・・。
ボクシング的には今年はもう終わった・・・といった感じなのだが、そんな事を言ってはロマチェンコに失礼にあたる。
軍務で2022年は10か月もの間ボクシングができない時期があったこのウクライナの英雄は、試合後、家族やスタッフに感謝の言葉を述べた後、「また会いましょう」と言った。
またリング上のロマチェンコに会える。
7月には階級を上げたナオヤ・イノウエが、フェザー級のスーパースター、スティーブン・フルトンと戦う。
もう少し今年を頑張ってみよう。
そう言えば同日(現地時間5月20日)、ロマチェンコの試合の前の試合、かつてナオヤ・イノウエに敗れたジェイソン・マロニーの双子の弟で、WBO世界スーパーフライ級2位のアンドリュー・マロニー(32歳)と、フライ級から階級を上げてきた同1位の中谷潤人選手(25歳)がチャンピオン決定戦を行い、12RKOで中谷選手がベルトを巻いた。
ものすごいオーバーハンドフックだった。
カウンターでモロに食らったマロニーは突然膝が挫けたみたいに腰から真っすぐに崩れ落ち、リング上でしばらく失神していた。
(ピンぼけ過ぎで申し訳ない)
12Rまでの試合運びに少々言いたい事はあるが、そんなのを吹き飛ばすような残り30秒を切ってからのKO劇だった。
※5月28日 追記
試合後、救急車で病院に搬送されたアンドリュー・マロニー選手だが、命に別状なく、現在無事退院している。
兄のジェイソンと両目を腫らしたアンドリューが並んで笑顔を見せている写真が、ネット記事にあげられていた。
そんなわけで明日、5月28日(日曜日)は第90回日本ダービーである。
ダービーだ。
ダービーなのだ。
ダービーなのである。
そしてダービーは、「乗り替わりは勝てない」などと言う。
また「毎日杯組は勝てない」などとも言う。
(確かに毎日杯組は、2004年のキングカメハメハまで50年間勝てなかったが、その後は2008年のディープスカイ、2013年のキズナと勝ってるのだから、キズナ以降8年勝ち無しだからと言って、“勝てない”呼ばわりは酷だと思うが)
2021年、シャフリヤール(第68回毎日杯勝ち馬)がダービーを勝つ事で、“毎日杯組”といったカテゴリもしばらくは無くなると思われるばかりか、その毎日杯勝利時の川田将雅騎手からダービー時、福永祐一騎手に乗り替わって勝った事で二つともジンクスは破られている。
(とは言えシャフリヤールの毎日杯前は2走とも福永が乗っており、川田騎手こそ毎日杯1走のみの乗り替わりだったわけだが)
という事で、とりあえずだまし討ちみたいな感じで破られた”乗り替わり”のジンクスだが、2000年以降、ダービーに乗り替わりで出走した135頭中勝ったのはこのシャフリヤールのみである。
油断は禁物であろう。
そして今年のダービー、前走からの乗り替わりが出走馬18頭中、以下8頭もいる。
ベラジオオペラ
ホウオウビスケッツ
フリームファクシ
タスティエーラ
シーズンリッチ
ファントムシーフ
ノッキングポイント
ドゥラエレーデ
そしてこの8頭中、テン乗りがシーズンリッチを除いた7頭なのである。
ジンクスは破られる為にある。
かつてデビュー以来9年間ダービーを勝てず、“武豊はダービーを勝てない”とまで言われた武騎手は、1998年第65回をスペシャルウィークで勝ち初めてダービージョッキーとなったが、その後5回もダービーを勝ち、歴代最多のダービー6勝を挙げるまでになった。
一方、やはりジンクス故に勝てなかった、という事もある。
どちらに転ぶか、いずれに賭けるか。
その人の時の運と勝負勘にかかっている。
幸運を祈るのみである。
というのも。
私はこれまで、ダービーの度に何度も煮え湯を飲まされたという苦過ぎる過去がある。
それもダービーのジンクスがらみだ。
競馬をやっている方であれば推測はつくと思う。
お察しの通り、“青葉賞”である。
“青葉賞組はダービーを勝てない”
1984年のレース創設以来(重賞認定されたのは1994年、その第1回優勝馬はエアダブリン、懐かしい・・)、39年間一度も勝てていないのだ。
競馬を始めて30年を過ぎようという今日この頃、これまで何度青葉賞勝ち馬によって馬券を紙屑にされてきた事か。
いつしかダービーの馬券を買わなくなってもう10年以上が過ぎた。
買わないと決めているわけではないが、買わなくなって久しい。
ことに今年のように青葉賞を勝った馬が有力視されている時などもってのほかである。
スキルヴィングの勝ちはかなり強い勝ち方だったが、勝ったのはあの青葉賞なのだ。
昔から、ほうれん草であろうがブロッコリーであろうがレタスであろうが、常に残さず食べてきたというのに毎年のあの仕打ち、昔の事とは言え忘れた事はない。
騎手が今を時めくルメールであろうと知った事ではないのだ。
よって今年もダービーの馬券は買わない。
(ダービーの馬券を買わないという事だ。
他に11個あるレースについては別の話である)
だというのに、それでも毎年、この時期になると心はざわつく。
馬券も買わないのに。
前の夜である今、ワクワクしながらこれを書いている。
なぜこんなにも胸がときめくのだろう?
ダービーだからだ。
ダービーだからなのだ。
ダービーだからなのである。
明日、5月28日(日曜日)は第90回日本ダービーである。
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