「金木犀」について。
まず、これが大いに苦手である。
完全に持ち上げられ、もてはやされています。
金木犀くん、読んでいてくれると嬉しい。
僕はあなたが嫌いです。
あなたもきっと僕を嫌いだと思います。いいよ。
わかってます。そもそもみんなが好きなものではないので、今更マイナーぶってるわけではなくて。
匂いも味もなんでも、好みというものはそういう具合で出来てるので、金木犀好きと戦うつもりもないです。
ただもし戦う日が来たら、負けないよ。
マジで負けない。
特に金木犀ロードが苦手です。
終わることのない金木犀が続き続ける道。
金木犀に次ぐ金木犀。
曲がっても進んでも戻っても金木犀。
完全に包囲されている。
そんな時は自分もひょっとしたら意固地になっていただけで、実はアイツのこと好きなんじゃないかと考える。
そういえばアイツ、あんなところもあったなと。
悪いとこしか出てこない。良いとこゼロ。
思えば見た目も結構嫌い。
金木犀ロードの唯一の突破口は、季節が過ぎ去るのを待つのみ。早くこいよ、冬。
それでさよなら金木犀。
しかしその日が来ても、それでもしつこくまとわりつくのが金木犀の香水。オールシーズン対応。
そんなに好きなら良いよ、俺もそれで言うとそこまで嫌いでもなかったわ。いい匂いだよねえ
これも擦り倒された話だろうが、〜が苦手な人でも食べれるぜといった類のものは、それを愛している人を寄せ付けない全くの別物である。
辛くないわさび、甘くないケーキ、苦くないコーヒー。何が良いと言うんだ。本来の良さをことごとく打ち消して誰に寄せるつもりなんだ。その優しさは誰を救うんだ。甘くないケーキに関しては好き。ごめんね、俺みたいなやつのせいで。
金木犀の匂いがしない金木犀。
俺はそんなものを待っているよ。
時にこんな日がある。
既に暗算で薄々たどり着いた答えに、慣れない計算機が追いつけていない日。なにこれ、もうわかってるんだから打つ意味なくね?の日。
ある ない
あるの人は、1へ
ないの人は、あると思うまで生きてください。強く。
1
これはマジでそうなんだけど、女の子の名前って5文字以上に出会ったことがない。
MAXで、「さくらこ」4文字。
男は、〜一郎、〜のすけ、〜太郎などの確定演出が用意されている。女の子の場合はそれが無いように思う。いやあるんですけどみたいなブチギレは禁止。
そんな話をすると、いつも絶対あるはずだという無意味な議論時間が生まれる。その結果結局米の名前を大量生産する。
夢一香、琴桜、雪紅音。
日本酒でも力士でもいい。でもだから違うんだってって.
勿論きっと5文字の人は存在する。狭い自分がまだ出会ってないだけだ。
もしもいつかその人に会えたその日には、真っ直ぐ伝えようと思う。
え、5文字なんだ珍しいね!と。
これは普通に伝えない方が良い。つまんない奴になる。何故なら多分これまで散々そう言われてきたから。なんなんだよ。
俺は身の回りに5文字の女の子がいないという地点から、もしかしたらのその可能性と稀有性にベットしてたのに。周りに存在していれば、1歩目のコミュニケーションすぎる。
あーそれ良く言われます笑
何を笑っているんだ君は。俺は辿り着いたんだよ、探してたあなたに。もっとちゃんと聞きなさい。
5文字の女の子の名前の話をすると、アンジェリカとか提案してくる人がいる。違う。君は違う。
アンジェリカに非はない。この土俵にアンジェリカを持ち込んだお前のせいだからな。
西:アンジェリカ 東:雪紅音
どっちも応援したい。頑張れ。
目の前を歩く人が改札で、1発ツモった勢いでSuicaをタッチしていた。当然残高は不足していた。
お前には何もかもが足りていない。わかるよな。
今更謝ったって遅いよ。絶対許さないから。
言い過ぎたごめんね。チャージするんだよ。
ジャムパンを大事そうに食べてるおじいちゃんを見て少し切なくなったのは、自分の幸せを誰にも決められたくないと言っていた友達の夢か絶望か
夜道の曲がり角から、腰が90度に曲がった老人が現れた。テトリスみたいだなと思って、使い勝手の良い青い直線みたいに背筋を伸ばして帰った。
捨て猫じゃなくて、飼われ猫かもしれない。
外の気温と同じ設定にしたエアコン。
寝る前のコーヒーで良質な夢を見よう。
今日も金木犀の良くない匂いが染みついた道。
おやすみなさい。
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