「牡蠣にあたる」について。
まず僕は生牡蠣が大好きです。
好きな食べ物ベスト10に入ります。
加熱した牡蠣も好きですが、生牡蠣がより良いです。
ほら何でも頼んで良いよと言われたら、では生牡蠣いっちゃっていいですかとノータイムでなります。
生牡蠣はベスト10の中でも上位です。かなり上位。ほぼ何にも負けてない。それくらい好きです。
4位です。正確にはもう4位。ベスト5と言っても良かったです。そう言えば良かった。5本の指に入るとかでも。
ランキング全般に対して思うことは、1位を発表する前に突如訪れる番外編の時間の無駄加減。最初からベスト11にしたら良いのに。
生牡蠣は4位なので来季CLに出れます。
5位のハマチはELに出れます。ELで準優勝します。
その年のEL優勝はチェルシーです。強かった。
後半アディショナルタイムにハマチのディフェンスが乾いてきたところをククレジャが突いた。
僕は生牡蠣が大好きです。
「牡蠣にあたる」について
いやまず、はずれるだろ。と
何をラッキーと捉えてるんだ。死ぬほど苦しいんだぞあれ。「牡蠣にはずれてる」状態でしかないのに。
ちなみに僕は人生で2回牡蠣にはずれてる。
「牡蠣にあたる」この言葉が、「大当り」からきているものではなく、「食当たり」から来ているものなのはわかる。でもそもそも「食当たり」自体も、はずれているだろと思う。本来「食当たり」は、期待してない定食屋の味噌汁が豚汁だった時などに使うべきだと思う。予期せぬ角度から現れる豚汁こそ、「食当たり」だろう。
いやしかし、こんなのは揚げ足をとっているだけとも言える。が、どうも納得がいかない。ノデ、シラベル。オレ、シラベル。ミライノタメ。
こういう時は大抵、納得するような新事実がある。はーそういうことだったんだね。と。そもそも偉大なる先人達が今まで誰も俺なんかと同じような疑問に辿り着かなかった確率の方が低い。いやーでもなんか、釈然としなさそう。うわー,しなさそうですね。こういう時ってなんかわかりますよね。どうせ良い答え無いだろ感。どうでも良すぎてみんなが無視して何となく良いだろってなってる言葉な気がする。いやマジで多分そうでしょ。なんだよ。じゃあもう調べないよ?いいの?ねー聞いてる?
調べた。結果、「あたる」という字は「当る」ではなく「中る」と表記されるらしい。的中、命中、中毒などで使われる「中」の字。中毒とは、毒に中ることである。
だったら何なんだよ。全然納得出来ない。
あたるが、当るではなく中るだったとしてなんだ
予想的中。難癖命中。
中毒。毒にあたってしまう。そのニュアンス。
パチンコで遊タイム狙いをしている時に、残り数回転なのにあたってしまう。このニュアンス。
牡蠣にあたってしまう。牡蠣にはずれてしまう。
はずれてる方がしっくりくるのは自分だけなのか。
念のため薄い線だが、「牡蠣にあたる」が、ラッキーなケースも考える。
これは多分、昔のどこかの人々が年に一度牡蠣祭りを催したとするところまで一旦僕の話について来てもらいたい。
毎年恒例牡蠣祭り。誰もがその日を心待ち。
その町で大量に牡蠣が獲れるシーズンに行われる。
その町の牡蠣は絶品だ。
その町ではその日誰もが牡蠣を食べ、酒を飲み、楽しく語り合う。とにかくお祭り騒ぎの一日。
話は逸れるがお祭ではスマートボールをするのが好きだ。スマートボールは比較的空いている。混雑したお祭りの中のオアシスだと思っている。東京に来てからスマートボールをやった記憶がない。もしかしたら知らない人もいるのかな。スマートボールは5×5の穴が空いた板目がけてボールを弾いてその穴に入れる遊び。が出来る屋台。一定数ラインを揃えると、次のゲームが無料で出来るお札を貰える。プラスチックでカラフルなお札。これ僕の地域では貰えた。弟と一緒に無料で何連続も遊んだ。小さい頃、もしこのお札をたくさん集めて使い切れなかった時、来年に持ち越すことは出来るのか気になって、中にいるおばさんに勇気を出して質問したことがあった。
「おばさん、このお札また来年持ってきたらスマートボール無料になるの?」
「おばさんじゃなくてお姉さんよ」
攻略本を買ってから聞けば良かった。ムズすぎ。
来年どうこうとかじゃなかった。ムズすぎ。
全部の穴にボールが入ったら、このおばさんが屋台から消えて欲しいと思った。話は戻る。牡蠣祭り。
祭の次の日には町のみんなで片付けをしなくてはならない。これが面倒だ。何とかサボりたい。
牡蠣を食べた人の中には、毎年食中毒になり動けなくなる人が何人か出る。この人達は片付けをしなくていい。めっちゃ体調が悪いから。
この権利を合法的に獲得出来るのは「牡蠣にあたった」人達だけなのである。だから「牡蠣にあたる」
だったら何なんだ。全然納得出来ない。
もう全然冒頭から納得出来なさそうなのに書いた。
最初から期待してなかったので書くのも飽きて途中でお祭エピのゾーンがある。むしろお祭エピに力が入ってる。ベーコンエピ。ベーコンのエピソード。
中学の頃の友達が、部活の合宿で朝食バイキングのベーコンを死ぬほど食べて練習中に吐いてしまって以来ベーコンが苦手だと話していた。死ぬほど食べたお前のせいすぎると思った。ベーコンエピ。
原稿用紙ならかなり無駄にしてた。
入力で良かった。親指だけごめん。
話は長くなったが、僕は頑なに「牡蠣にあたる」ではなく、「牡蠣にはずれる」と言い続けたい。
最後に、「牡蠣にはずれる」と辛いというのは、はずれたことがある人は勿論、ない人でも何となく知ってるだろう。
冒頭でも触れたが僕は人生で2回「牡蠣にはずれた」ことがある。本当に辛い。しかし、この程度の辛さならまた絶対に食べると思った。
1回目にはずれた時は、これかと思った。この辛さかと。こんなにも辛いのかと。でも同時にこんなものかとも思った。牡蠣の美味しさの代償としては、決して大きすぎることのない、謙虚な辛さだと思った。この苦しみから解き放たれた暁には、まず手始めに生牡蠣を食べたいと思った。
2回目にはずれた時は、遅かったなと思った。結構な頻度で食べているのに全然はずれないなと思っていた。牡蠣にはずれる確率を調べた。絶対に怪しい数字だがどうやら22%らしい。78%を取り続けていた。ラッキーボーヤ。
この2回目にはずれて以来、僕は牡蠣にあたり続けている。35連くらいしてると思う。ラッキーボーヤ。
これからもあたり続けていきたいラッキーボーヤ。
乾杯
幹事「えー皆さん、グラスをお持ちください」
社員「よっ!!」
幹事「僭越ながら私が、乾杯の、フォンドヴォー取らせていただきます」
フレンチのシェフ「よろしくぅ」
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