ProtostarCup2 凝った作問まとめ
こんにちは。Sasakiです。手前味噌で恐縮ですが今年1月末に開いた企画の問題の凝った作問を書いていきます。なお、この記事は問題集『ProtostarCup2』に掲載されている問題のネタバレがいくばくか入りますのでご了承お願いします。
本編
まずはこれ。知ってる人が取れる問題にしたかったです。雑学を要求してくるあたりゴリゴリの古典ですね。ソテツ自体に毒があることと「ソテツ地獄」という言葉を知っていたので「あんなに毒のある植物がどうやったら食えるようになるのだろうか」と疑問に思い「ソテツ 食べる」と検索し作問。「奄美諸島」というワードがあからさますぎたので伏せて出題しました。
「前振りに該当する冊子たくさんあるじゃん!!!!」という声がどっかからか聞こえてきますね。この文面は以下のインタビューから切り出してきました。
そもそも出題意図としては多くが知ってるけど出題されづらい児童書・絵本を出題しようといった点にあります。この企画では「今までクイズに出題されているか」というよりは「今まで世間(それもひとつの業界など大きいとはお世辞にも言い難い文化圏)で話題になっているか」を基準として出題をしました。所謂「既出」の詰め合わせは狙っていません。
さて、ここから早押し問題になります。
雑学抹殺問題のひとつです。日曜エンジニアではなく大学で学問をする人を対象に作った問題で、「理系のレポートの書き方」とか学部1年が手に取る実験テキストの最初の章には確実に書いてあるような言葉です。ある種の驕りこそ見えますがこういった問題が増えることを密かに期待しています。
近年の風潮としてあった畳語オノマトペ問題をさらに発展させました。擬態語と擬音語どっちでも成り立つ点が面白ポイントであることと、日常的に見うる聞きうる語彙であることからこれを出題しました。
初期bc以前から存在する有名なベタ問をリメイク。元々の問題が「演説している人物の横で台詞や流れを教える人を何というでしょう?」(引用はなし、ざっくり)という文であることはご存じの方も多いだろうと思われます。
この問題に新規の振りをつけて出題しようと考えていたところ、(人間の)プロンプターが検索にほぼヒットしなかったので機械の方のプロンプターを成文化するに至りました。スタッフに見せ、検索させたらとても驚いてました。
脳が保存されてるのアインシュタインだけじゃないんだぞ問題。現代クイズの前振りとして機能するかといったらそうではない気はするが…
「脳の保管場所とその目的」MOとかあったら2,3番目にはいそう。
昨年公開の『ONE PIECE FILM RED』やアニメ版『パリピ孔明』がダブルキャストを取っていた例として有名。「ダブルキャスト」という語彙自体は演劇でもあり、そちらの方が寧ろ有名なので問題にできたら面白いと思って作問しました。
総括
この記事では凝った(と主張している)問題を7問紹介しました。このぐらいのクオリティの問題が何百問もあるかと言ったらそうではない(本当にそうであれば1大会分作問するのに3年以上はかかる)のですが、是非当該問題集(『ProtostarCup2 Director’s Cut』)やほかの佐々木堂の問題集を買って下さい。ぼくが喜びます。
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