新•櫻前線を追って〜武蔵野逍遥
【櫻坂46 4th ARENA TOUR IN 東京ドーム参戦記】 《番外篇》
6月15日•16日の櫻坂46 4th ARENA TOUR 2024 新•櫻前線‐Go on back?- 東京ドーム追加公演に参戦するため上京した。
ライブの感想noteはこちら
この稿は、上京参戦記の番外篇である。
今回の日程は、14日夕方から17日早朝まで。
前回のドーム公演(2ndTOUR FINAL〜菅井友香卒業セレモニー) のグッズ販売は、事前予約による会場受け取りはなく、前日の別会場販売対応だったので、今回もそのケースがあり得るかも?と想定して前乗りの日程とした。
幸い、事前配送有りの対応だったので、並ぶ必要はなくなったのだが、まぁそれはそれとして、限られた時間は有効に活用したいもの〜と、事前にスケジュールを練ってはみた。
遠征時には、いわゆる“聖地巡礼”を中心に行程を組むのだが、今回は、特にここに行っておくべき〜との場所が十分に絞りきれなかった。
主たる目的のドーム公演に強い意識があるためか、他にあれやこれやと欲張る気持ちがセーブされていたのかも知れない。
◆ 6月14日 (金)
今回の交通手段は飛行機とした。
飛行機が苦手であるのは変わりないが、JALのセールで運良く購入出来たので、新幹線の企画切符の約半額で収まった。遠征費を安く抑えることに背に腹は代えられない〜ありがたい。
午前中の便なら、房総半島から夢の国辺りの上空を廻り込んで羽田に進入するのだが、午後3時過ぎの便であったため、スカイツリーを見ながら江戸川上空を迂回し、足立区〜埼玉上空から池袋〜新宿御苑〜港区と都心上空を通過する、騒音問題をはじめ何かと話題となっている、あの”新航路“であった。
普段見られない景色ではあったが、確かに「これ大丈夫かよ…」とも思わせた。機内の人の思惑とは無関係に、飛行機は段々と高度を下げてC滑走路に着陸した。
17日月曜早朝に帰るため、羽田へのアクセスを考慮してモノレールを使うこととし、浜松町に宿を取った。
ここ最近は京急を使うことが比較的多かったので、モノレールは久しぶりの利用であった。
モノレールを使う度に、いつも心の内で口ずさむ歌だ。
さて、浜松町と言えば文化放送である。
櫻坂46の「さ」をはじめ、坂道グループも随分とお世話になっている放送局だ。四谷から移転して、もうすっかり浜松町の顔となっているのか〜
少し歴史を調べてみようとWikipediaを読めば、カトリックの聖パウロ修道会がその設立に関わり、今も筆頭株主なんだとか…へぇ〜そうなんだ…
ホテルの部屋に荷物を置いて、早速、水道橋まで行ってライブ前日の様子を伺ってきた。
ドーム前の広場では丁度『Dead end』が、音漏れで聴こえてきたところだった。
◆ 6月15日 (土)
この日は朝から東所沢にある「ところざわサクラタウン」に向かった。
ご存知〜8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』のMVロケ地である。
ちなみに最新シングル『自業自得』が調布•角川大映スタジオでの撮影とのことで、KADOKAWA関連が続いていることに、何か意味はあるのだろうか?
まぁそろそろ別冊カドカワ(Scene)の櫻坂46特集も欲しい頃ではある。
浜松町から京浜東北線で南浦和へ〜そこから武蔵野線に乗り換え、約一時間余りで東所沢駅に。
新座から東所沢間の線路を跨ぐ鉄塔群を見ると、思い出すのは映画「鉄塔 武蔵野線」(1997)である。子役時代の伊藤淳史が主演したいわゆるロードムービー物であるが、S.キングの『スタンド・バイ・ミー』や、芥川龍之介の「トロッコ」にも似た、少年の未知への好奇心•冒険心と孤独感を扱ったいい作品だった。
さて、駅からしばらくの間、歩いていくと見えてきました〜隈研吾設計の特徴的な角川武蔵野ミュージアムの建物が。
施設の開場にはまだ早い時間であったので、人もまばらで十分にMVの世界観に浸ることが出来た。
さて、こちらに足を延ばしたのには、もう一つ理由がある。施設内の角川武蔵野ミュージアムで開催中の『中島みゆき展』を観るためである。
土曜日ということもあったのであろう。
私と、さほど年齢も変わらぬおじさんおばさん方が多数来場されていた。
つまり、私もその中の一人と言うことだ 笑
こちら(『時代』中島みゆき)については、あらためて別稿(マガジン 私の音楽履歴書)で、取り上げることとした。
この日のところざわサクラタウンは、天候にも恵まれていたのもあるが、とにかくいい場所•空間だった。
奈良美智と言えば〜
東所沢駅からところざわサクラタウンの往復の間、視界に入るのは住宅や商業施設などの建物と青空だけであることに気づいた。
つまり、山が一切見えないのである。
もちろん、もう少し高い場所には登れば秩父方面の山々なども見ることが出来るのだろう。
しかし、地上の目線からはそれがない。
四国の片田舎から出てきたオジサンは、そんなことにも感動があるのだった。
都内に戻り、あらためて後楽園に向かう。
相変わらず撮影は下手くそ…
余りの人の多さに酔ってきたので、別の”酔い“を求めて入場までの時間を近辺で待つことにした。
水道橋近辺を歩いていると居酒屋の店頭から『なぜ恋』が流れていた。おそらくドームのライブにあわせて流す音楽も対応しているんだろうが、やはり単純に嬉しいものだ。
◆ 6月16日 (日)
ライブ二日目は、櫻坂からは少し離れて、行きたかった二つの美術展に。
先ずは、皇居内の三の丸尚蔵館へ〜
こちらは『皇室のみやび -受け継ぐ美-』展の第4期
「三の丸尚蔵館の名品」展。
伊藤若冲の国宝•動植綵絵のうちの4幅が公開されている。
館内の展示品はほとんど撮影可でありがたい。
オンラインでの事前予約なんだが、日曜ということもあって、予想通りの混雑ぶり。
撮影のため行列が中々動かない。私も撮影に気を取られ、また、後に並んでいる人の無言の圧に耐えかね、作品そのものをしっかり鑑賞する余裕もないほどだ。
個別の撮影もあまり上手くは撮れていなかった。
横山大観の人物評価が色々あるのは、美術素人である私でも承知はしているが、彼の作品そのものは好きである。
京都市が献上した高島屋呉服店製作の刺繍作品。
老舗呉服店の往時の勢いが忍ばれる…
七宝焼の権威として名前は承知していたが、実際の作品を観たのは初めて。しかし、立体の花瓶に表裏とかあるのだろうか?撮影していて、ふと疑問に思った。
大手門を出て地下鉄に乗るため和田倉門方面に向かう。
「どちらにお泊まりですか?」「あぁ今回はパレスホテルですけど 何か?」と、一度はマウント取りながら言ってみたいものだ…
続いて広尾の山種美術館へ〜
特別展『犬派?猫派?- 俵屋宗達、竹内栖鳳、藤田嗣治から山口晃まで-』を観に行く。
この問いかけをしたら、我々櫻坂ファン〜Buddies〜は条件反射で答えて来る。(遠藤)理子派〜〜〜と 笑
恵比寿駅から美術館までの広尾の坂が何気にキツい…来るたびバスに乗ればよかった…と思う。
犬派、猫派からそれぞれ一つづつの作品が撮影可能となっていた。
印象に残ったのは、西山翠嶂の『狗子』と小林古径の『猫』かなぁ…
夕方、二日目のライブに向かい再び感動を得た。
退場後は身動きが取れないほどの人の多さで、地下鉄の駅まで時間を要したが、まぁこれもライブの遠征のうちと思えば一つの愉しさともなる。
翌早朝、THE TIME,の芸能コーナーでの櫻坂のドーム公演のニュースを見届けて、ホテルをチェックアウトし、地元香川に戻る。
遠征時のルーティン、職場近くのうどん屋さんで讃岐うどんを食べて、午後からの仕事に入った。
次に東京に行くのはアニラになるかな?
チケット取れたらいいな…
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