見出し画像

23年10月9日〜櫻坂46の日

9日、CDTVライブ!ライブ!(TBS系列)にて、櫻坂46 7th シングル『承認欲求』がフルサイズで、テレビ初披露された。
圧巻のパフォーマンスを見終えたあとに、この7thにまつわるいくつかの出来事について私なりに感ずるところがあったのでまとめてみたい。


率直に言ってMV初見では、意外なほどに刺さらなかった。
冒頭の、何か胸騒ぐイントロと密集した陣形のダンス〜そして陰影を意識したライティングに「これは…」とかなりの期待を持たせる導入部だったのだが…
私にとって決定的に受け付けないのは詞である。X上での、何か、秋元康のこんな作風・傾向を評価しないのは「Buddies失格」との烙印を押さんばかりのポストには閉口した。
一連のそれをユーモアとするなら、恐らく私にはそれを解するセンスを残念ながら持ち合わせてはいない。だが、それで悲観することも更々ない。
勝手にレッテルを貼るのなら貼ればよい。

まぁそんな他人様の声はそれとして、そこ(詞)は一つの音・リズムと割り切ってMVを視るようになると、この楽曲の持つ性格も理解を増していくと思えるようになってきた。
この感覚は1stの『Nobody's fault』2ndの『BAN』に近いようなものかも知れない。
くしくもセンターは今回と同じ森田ひかるである。
彼女は、そんな受け止め手の戯れ言など“意に介さず”といったスタンスで、パフォーマンスの凄みを場数を重ねる事に増していくのだから、もう圧巻の一言なのだ。


そして、テレビ初披露となった『承認欲求』の彼女たちを観た…
言葉を失う〜とはこのことか…と、しばし茫然となるほどのパフォーマンスだった。
個人的な受け止めとして、テレビでの楽曲披露において今回ほどの衝撃はなかったのでは〜と思っている。

MVは作品としての完成度は高いと思うし、個人的にも好みである。
ただ、楽曲の評価を巡っては様々な声があったことは否めない。

しかし、テレビ初披露後のTLの沸騰ぶりは凄かった。
それまでのモヤモヤした空気感から、一転、あんなパフォーマンスを見せられたら、例え表現はそれぞれに違っていても評価する内容は見事に一致したと言ってよい。まさに異口同音とはこのことかと…

みいちゃんが欠席ということなので、昨日の時点で〜という前置きを入れつつ感想を述べると、私が特に印象的だったのは、るんちゃん、ゆいぽん、天ちゃんのラップチームのパフォである。
「髪まで踊る」とは、彼女たちを評する時によく使われる言葉だが、ラップパートでのそれぞれのロングヘアーの揺れがまさに美しく芸術的ですらあった。
それに続くしーちゃんのワタシ未だ75%ぐらいの出力ですけどナニカ?…と言わんばかりの余裕すら感じさせるダンス。
まつりの「えっ⁉」って思わせるほどの表情とキレ。
そして何より村井優の存在感である。
限られたソロカットの瞬間をあんな罪つくりなパフォを残していって、もう唖然としてしまった。
ウサギねこ(村井・山下)の二人の対比はこれまでも多く言われてきた。やはり、これまで取り組んできたダンスのジャンルの違いや、個人的な好みもあるのだろう。素人目にも傾向が違うんだな…という思いはあった。
村井に限って言えば、いわば正統派の表現をする人だなぁという印象だったが、あんな芸当まで瞬時に入れてくるとはもう怖すぎる…恐るべしである。
谷口愛季のフロントでの収まりの決まり具合といい、7thで三期を合流させたのは大正解だったとの答えを、初披露の場でのパフォーマンスで出してしまったと言ってよい。

そして村井優の、翌10日、日刊スポーツでの連載「坂道の火曜日」への掲載は、まさに測ったかのようなジャストタイミングだった。これを持っていると言わずして何とする〜だ。

僅か数分の間のパフォーマンスで見事にBuddiesと視聴者を引きつけた彼女たちに、来月には格好の舞台が幕張で待っている。
これはもう実際のライブで、しかとこの自分の目で確かめるしかない!という気持ちになるのも当然だろう。
森田ひかるが基軸となった陣形が、刻一刻と変化するさまに「これが櫻坂だ!」と彼女たちを推していることが誇らしくなる。
昨日で、当初の思いから翻る、まさに、ご都合主義の(笑)掌返しBuddiesであった。
それが櫻坂を推す醍醐味でもあるとエキスキューズを入れておこう〜



共通カップリングとしてMV公開された『マモリビト』についてもふれてみる。

この『マモリビト』も楽曲の評価とは別のところで議論の的になってしまった。
「TLが荒れている」とのポストもみたが、私自身のTLは“荒れている”というほどの状況でもなかったとも思う。
もちろん見解の相違は目にしたし、私も思うところはある。ただ、意見が割れること自体、至極健全で当然のことだろう。
何か”荒れている“ということにしたい、一定の人たちの思惑も、いつもながらに働いているとしか思えない部分も多分にある。

私の思いは、MV初見後に上げたこのnoteの内容で今も変わっていない。
確かに順番、タイミングの問題はあったと思う。もう少し上手くやれよ…と言うのが率直な感想だ。
ファンの思いと運営側のビジネス判断は一致することは稀だ。そこを斟酌せよ〜という意見も正論ではある。
ただ、ファンの声を黙殺するばかりでは、いつまでも黙ってついてくる殊勝な人ばかりじゃないぞ〜と言いたくもなる。その辺りは、ついこの間までは上手く噛み合っていたのに…と不思議に思うケースでもあった。

また一方で、その非難の声を三期生に向けるのは明らかに方向が間違っている。
声を上げている人たちの圧倒的多数は、作品や三期生のパフォーマンスは高く評価しながらも、その発表のあり方・運び方に異議ありと言っているということだと理解している。
ただ、その声を上げていることに対しても、上からの何様?と言わんばかりに否定する声も散見されるが、これを見ていると決して愉快なものではない。

そんな状況はありつつも、作品は既に強く歩き動き出している。
「マモリビト」の解釈は人それぞれにあるだろう。
それでいいと思う。
B.L.T.11月号の三期生特集記事をあらためて読むと、小島凪紗センターへのヒントが隠されていたと気づくことになる。
そして、この楽曲もライブで勢いを増す楽曲だろう。



そんな中で、水上勉の『櫻守』を読んだ。
昨今の「多様性」や「持続可能な社会」と言った、これさえ言っておけば大丈夫と思われがちなキーワードのある種の胡散臭さとは距離を置くテーマで、考えさせられる作品である。


『櫻守』 水上勉

さて、ここで思うのは〜
「咲かない人は、いない」というテーマで募集した三期生に「咲く花と咲かない花はなぜ?」と唄わせる、この不思議。
オイ、咲くのかい、咲かないのかい、どっちなんだい…
もちろん咲くぅ!


ラヴィット! 新シーズンレギュラー 中嶋優月

9日月曜の朝…もはや疑う余地もないほどの状況ではあったが、予断は許さない…
そして、8時を過ぎ画面に写ったその姿は紛れもなく三期生、中嶋優月その人であった。

合格から一年、加入発表から9ヶ月にして、10月〜12月期のラヴィット!シーズンレギュラーを勝ちとった逸材は、とてもクレバーで落ち着きのある一人の女性だった。
3月のおもてなし会、そして4月からの3rdTOURで中心的にMCを務め、その、まとめ上げる素養は隠すべくもなかった。
バラエティー方面にも通ずるセンスは頼もしささえ憶えた。
守屋麗奈から始まったラヴィット!のシーズンレギュラーの系譜を何人もの先輩方が繋ぎ、ここに来て三期生へのバトンリレーとなるとは、一体誰が予想したであろうか?
れなぁはもちろん、繋いだメンバーの奮闘に感謝しつつ、ここからゆーづが活躍し、大暴れしてほしい展開となっている。
幸いにしてMCの川島さんをはじめ、月曜レギュラーの皆さんがとても好意的に迎えてくれている。

この年末まで、どれだけゆーづがハネるか是非注目してみたい。

思い返せば、3月のおもてなし会の最後にメンバーのお見送りがあった。
二組に分かれた三期生たちが観客を見送る中で、ゆーづは一番最後の場所に位置して、私を笑顔で手を振りながら見送ってくれた。あの場面は今でも忘れない。
そんな彼女が、このわずかの期間で選抜入りし、ラヴィット!シーズンレギュラーまで上り詰めるとは、流石に想像もしていなかった。
彼女をリーダー役に育てあげようとの意図は、あからさまでわかり過ぎるほどだが、もちろん、その立場にふさわしい人材であると確信できるのは言うまでもない。
櫻坂の未来を担う一人である中嶋優月の今後の活躍にさらに期待したい。




72年10月9日
あなたの電話が少ないことに慣れてく
私はひとり ぼんやり待った
遠くよこぎる流星群

『ジャコビニ彗星の日』 松任谷由実


1972年10月9日の夜空で展開されたであろうジャコビニ流星群の天体ショーをテーマにした松任谷由実の一曲。

そこからヒントを得て、2023年10月9日に様々な動きがあった櫻坂46と思いを重ねてみた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?