新たな展開を確信させたミニライブ
【櫻坂46 7th 承認欲求 配信ミニライブを視て】
12月21日 (木) 20時より、櫻坂46 7th single『承認欲求』のミニライブ配信があり視聴した。
私の推しメンである増本綺良が、前日のブログにて体調不良でお休み〜との報告があり、事前の心持ちとしては至極残念で複雑ではあった。
とてもハードなスケジュールでアニラ以降、体調を崩したメンバーも少なからずいたみたいだ。(だからこの時期の野外ライブには積極的に賛同できないのだが…)
しかし、彼女に限らず現在の運営の基本姿勢としての「きちんと休ませる」マネージメントには一定の信頼を置いてはいる。
そして、推しメン不在でも、視聴後は新たな想いが込み上げてくるミニラだった。振り返ってみよう。
OVERTURE
もちろん今回のミニラ用の紹介映像なんだが、特に「SAKURAZAKA FORTY SIX」の文字、そしてメンバー名の英語表記を先に出すのが目についた。海外を意識し視野に入れた構成と思わせる。
① マンホールの蓋の上
先ず、どうしてもフォーメーションのバランスを欠いているのが目に入り、こういった形で初披露となるのか…との思いが先行はした。
しかし、それはそれとして、先のアニラで披露されなかった一曲でもあったので、このパフォーマンスには正直驚いた。
TAKAHIRO先生のポストによれば、INFINITYのおなじみ川村さんによる振り付けだという。
前回の6thの数曲もINFINITYメンバーによる振り付けが取り入れられていたが、TAKAHIRO先生ご本人とは若干違ったテイストで表現される振りが、とてもマッチしている。
森田ひかるを扇の要にした表題メンバーによるパフォーマンスと、新たな切り口のサウンドの楽曲のバランスがとてもいいのだ。それも高い次元で。
これを直前のアニラでは敢えて披露せず「温存」出来る“強み”が、今の櫻坂の充実度を意識させる。
② 隙間風よ
こころなしか一期・二期メンバーの表情〜特に瞳がやや虚ろに見える気がした。もちろんこちらにも「卒業バイアス」がかかっているのは承知の上で…
おそらくこのミニラは今月上旬に収録されたものと思われる。小林由依卒業を公に発表した後でのこの楽曲披露に、それぞれのメンバーの想いが交錯しているのがよくわかる。
アニラで田村保乃は「これからも、もっともっと一期生さんに甘えていいですか?」と問いかけ小林にハグされる場面があった。後でその言葉の意味を知ることになるが、今回、その田村の表情が特に印象的だった。
MC
天ちゃんの (ゆいぽん卒業まで彼女との関わりを持った活動を)「毎日やろう!」にうなづく。
時々噛んでしまうまつりを隣りの村山が微笑みながらチラリとみるのがツボでもあった。
③ Don't cut in line!
谷口〜村山〜的野〜村井〜山下のラインが、的野を軸にして他の四人が、次々とポジションを変えていく。
的野の「マトノミオです」的低音がベースになって曲を活かしている。
その的野の表情がとてもいい。今回のミニラでの、あらためての発見であった。
④ 僕たちの La vie en rose
卒業した土生瑞穂と休養中の小池美波を欠き、小林由依の卒業も控えているという本楽曲ではあるが、きちんと振り入れたものとしては初めての披露となる。
櫻坂的フィンガーアクションが、ある意味新鮮でとてもいい。人数によってアレンジも変えてくるとは思うが、是非とも披露を続けて欲しい。
⑤ 確信的クロワッサン
やはり、この楽曲はいのりにつきるところはあるのだが、石森璃花が本当に楽しそうに歌っているのをみると、こちらまで嬉しくなってくる。
⑥ マモリビト
アニラ、新参者公演を経て、もう何度目の披露となるのだろう。
この楽曲は、それぞれのメンバーの距離感がポイントだと思う。文字通りの物理的な「距離」ともう一つは心情的な「距離」
あるがままにありのままに表現すればいいし、決してきれいに踊る必要はないと思うのだが、回数を重ねるにつけ、より研ぎ澄まされたパフォーマンスになっている。
間奏のギターソロの場面での、こんなぎの疾走は、走り込む足音も響いてとてもライブ感にあふれていた。
MC
三期生はジャケットを脱いでのミニラだが、そのジャケットの下に着用しているジレのデザインが、これまた素晴らしい。まさに見えないところでのオシャレだ。
⑦ 承認欲求
AAA前の収録だと思うが、結果的にAAAのあのパフォーマンスに通ずるものであった。
メンバーの表情と一挙手一投足に自信が満ちあふれている。ブラッシュアップなどというと陳腐に聞こえるかも知れないが、日々進化していくこのパフォーマンスはもう圧倒的ですらある。
今年の活動の成果の、明確なる一つの到達点と言えるだろう。
当初、7th全体を聴いてみると、楽曲としてはこれまでより弱いな…と正直思っていた。
しかし、実際のパフォーマンスを観てみると、その印象がことごとく変わっていった。そしてそれが櫻坂の最大の強みだとあらためて思う。
MCで一期・二期と三期生が、混ざり合って横一列に並ぶのだが、制服は違えど違和感はない。今回のミニラで、それが特に意識されるほどにわかり、その姿を見るとあらためてこの一年の歩みを振り返ってしまう心境になる。ここからも今回のミニラで、期を越え上手くとけあったグループとしての姿を明確に確認することができたということか。
最後に、いつもは下手にはけていくメンバーが笑顔でカメラに向かってくる姿と、こんなぎとえんりこの最敬礼はとてもいい演出だった。
まだ、年末に向けてのパフォーマンスは残しているが、全力で走り続けたこの一年…
メンバーも三期を中心に成長したし、グループのパフォーマンスも進化した。そしてそれに伴い、我々Buddiesの意識のあり様も変化してきたのではないか?
一年前はグループの活動展開にあまり確信を持ちきれなかったところが正直あったと思うが、今の時点でそれらが払拭されて運営サイドへの信頼も大幅に拡大してきた。
まさに好循環が生まれている状況ではあるが、来年も同様の活動展開を保証されているとは言い切れないだろう。内外の様々な条件や思惑が当然にしてあるだろうから。
そんな中でも、これまで醸成してきたBuddiesとしての矜持を保ちつつ「推し活」を進めることができるのではないか〜と自信を持って思えてくる。
そんな確信を持ったミニラ配信であった。