櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE〈Day_2〉参戦記
3rdアニラ初日が終わり、土生瑞穂も盛大なセレモニーを行った中で卒業していった。
そしてアニラ二日目である。
事前に流されたメディアニュースでは、二日目は初日とセトリも変えて、新しい櫻坂の未来をお見せする予定といった趣旨の文言が記されていた。
この稿はアニラ二日目の模様と二日間を通しての全体の感想を総括的にまとめてみたい。
この日の座席はアリーナA13ブロックであった。昨日は下手で今日は上手。少し中央に寄ってきた。
スタンド常連の私が、まさかまさかのアリーナ2連発だったが、人とは何とも欲深いもので、もっともっとメンバーに近い位置に行きたい!と思ってしまう。
何より指定された座席も通路端だったのでゆとりもあった。
着席すると、事前の天気予報とは違って今にも降り出して来そうな曇り空で、時にパラパラと雨粒も落ちてきた時もあった。さて、どうなる…
影ナレ
中嶋・上村
OVERTURE
座席からぐるりとスタジアム全体を見上げる。白一色の壮観な光景であった。
二日目だからか観客のノリもいいように思える。
特にライト側スタンドからの声出しの圧は終始凄かった。
1.Buddies
初日同様のスタートだ。
天ちゃんはポニテにしているが、左右の前髪を落とす初期の面影に近いスタイルが印象的だった。
メインステージ上手に来るメンバーをずっと見つめていた。
れなぁ・あきぽ・美羽・優たちが来てくれたが、特に、れなぁがれなぁであってオーラもハンパなかった。
MC
松田
まつりの、あいさつに続いての言葉に意表をつかれた。休養中の遠藤光莉を、今日この場から復帰すると呼び込んだのだ。
正直、今回のライブにも間に合わなかったか…と残念に思っていたところでの、まさにサプライズだ。
その夜のひかりんからのブログで、二日目からとした理由を知り「あぁそんな配慮が出来る人なんだよなぁ…」と彼女の謙虚な姿勢を再認識した。
久々に聞くひかりんの元気そうな声と、スタジアムが彼女のペンラカラーの紫に変わって行く様は涙を誘うには十分過ぎるものだった。
2.Dead end
曲前のSEで吹き上がるファイアボールの熱波がこちらにも届いてくる。
3.摩擦係数
4.なぜ 恋をして来なかったんだろう?
5.それが愛なのね
おなじみの天ちゃんの煽りに続いて、「それ愛」がきた。会場を盛り上げる曲として最適な楽曲の一つかも知れない。この日は合いの手や“Fu〜”のタイミングも我ながらよかった 笑
6.夏の近道
7.Anthem time
今回の三期生曲で特に目についたのは、村山と向井だ。
全力投球とひたむきさ…二人には特に「のびしろ」の可能性を感じた。
8.ドローン旋回中
9.君と僕と洗濯物
10.Plastic regret
イントロが流れた時思わず「あっ!キターーー」っと口に出してしまっていた。
不遇で不当な?扱いを受けたプラリグは、ここに再浮上したのであった。
MC
田村
11.確信的クロワッサン
ここで初披露のBACKS曲がきた。
「条件反射」のたい焼きポーズ派出発展形のクロワッサンポーズをはじめフリがとてもキュートだ。
フラメンコ風のこの衣装には数パターンあるらしい。
脇まわりから二の腕にかけてスリットが入っているえんりこをオジサンが見ると、何かいけないことをしているかの様な面持ちにもなり、申し訳なくもあった…
12.条件反射で泣けて来る
その「条件反射」のイントロが流れる。
はじめは、いのりをセンターに配してのオリジナルメンバーへのブリッジ的な構成で、繋いでいくのかと思っていたが、いやいやメンバーが被っているからそれはないぞ…と思い直し〜と、なればBACKSメンでの「条件反射」か⁉と驚いた。
MC
井上
いのりのMCで、その理由がわかった。
BACKS LIVEを開催すると発表されたのだ。
いのりから「こちらの映像をご覧ください」と振られて「えっまさかまさかのBACKS LIVEくる???」と…
今回、いや、この先BACKS LIVEは開かれないかも知れないと思っていた矢先のことだったので、これまた驚いた。
感想を訊かれた石森は、これまでのBACKS LIVEもチェックしてきたという。トークも始まり、発信力の本領をいかんなく発揮をしている石森には増々期待もかかる。
そしていつも以上に、高ぶっているいのりの、その様子は手に取るように伝わってきた。
リーダーとして今回のライブを仕切るであろう責任の重さに真っ直ぐに応えていこうという、真面目ないのりならではの意気込みが垣間見えた。
13.コンビナート
その流れからの二期生曲「コンビナート」
遠くに揺れるオレンジの灯り♫
センター増本綺良のペンラカラーはオレンジ✕オレンジだ。スタジアムがオレンジに染まる光景に「きらこ推し」として感激し、推しメンを誇りに思う。
14.隙間風よ
実は初日のダンストラックの際、ライティングの加減で最初は田村保乃か?と思っていた。
暫くしてゆいぽんだとわかって「あぁ隙間風よ〜だな…」と予感した。
MVでの燃え盛る炎をバックにしたパートがとても好きだ。それを再現したかのパフォーマンスに魅せられた。
15.五月雨よ
「〜よ」楽曲の連投!
すぐさまスタジアムは緑に変わる。
天ちゃんの表情が、これまでの「五月雨よ」とは違う、より思い入れを込めたものに見えた。
16.一瞬の馬
花道を進み、左右に分かれ一列になったメンバー。
一瞬の〜刹那の風を思わせる静かなこの曲も私のお気に入りである。
正直、地味とも言えるこの曲が今後披露される機会は少なくなるのでは…との危惧があるが、是非歌い続けて欲しい。
MC
大園
「えっ…ゾノのMCとは珍しいな…」と思っていたら〜
れなぁがコール&レスポンスをやるとのことで「オー!」っとなったが、やはり、れなぁはれなぁだった。
コアラのマーチでロッテさんに配慮するのはいいのだが、結局はチョコレートとキャラメリゼが言いたいだけwという〜
17.Cool
実は24日の現地にて、リハの音漏れで聴いていた一曲だった。初日に披露がなかったので、あぁ二日目なんだな…と思っていたところでのCoolだ。
ゾノのMCを経ての流れで、なるほど今回のアニラは、次の展開への布石としてMCやダントラを、より明確にさせているのだな…とあらためて気づいた。
バクステでの披露で、ついにあの「X」布陣によるイントロだ。このイントロが流れると、ゾクゾクっとする。
残念なのは、この曲で強力な存在感を発揮する小池美波が不在なことなんだが、それにしてもやはりこの曲はいい!
3rdTOURからのパート割りをいくつか変更しているように見えた。それだけリハも積んで来たのだろう…と感じた。
18.流れ弾
ここに来て、表題曲が披露されない日も出てきたんだなぁ…と感慨にふける…
披露されるごとに田村の表現が研ぎ澄まされて行くのがわかる。
スタジアムも赤で燃えている。
19.BAN
カウントダウンのデジタル表示が続き、始まったのは三期生によるBANだった。
と、なると、当然次の展開に期待する。
「時間はあんなにあったじゃないか!」
石森のシャウトが幕張の夜空にこだまする。
例によっての間奏になり「来るぞ来るぞ〜」と待ち構えていたところに「やっぱりキター」
20.マモリビト
新参者の配信を視たが、今回も同様に小島が「大好きな櫻の木を全員で守る」と宣言しイントロが流れた。
新参者では下がっていた小田倉の姿も確認出来た。
11人それぞれの表現が全くもって素晴らしい。
先輩たちと同じ衣装を着た彼女たちは紛れもなく櫻坂46の一員だ。
堂々たるパフォーマンスはとても頼もしい。
こんなぎが花道を全力で駆け抜ける姿はとても力強い。
そして、三期生の群像劇をこれからも見守りたいと思った。
21.Start over!
三期生がそのまま花道に散り、村井を中心にジャンプを促す。あぁこれで心置きなくジャンプが出来ると思ったが、予想以上の長さにオッサンは息切れしてしまう。省エネモードで続けていたのだが思いの外長くて (実際はそうでもないのだろうが) 早く始まってくれ〜と悲痛な叫びを心の中で()
しかし始まればそこに集中させてしまうのは楽曲の持つ力と彼女たちのポテンシャルによるものだろう。
横方向からではあるが、夏鈴ちゃんのよじ登りも、しっかりとみた。
22.承認欲求
後でTLを見て知ったのだが、土生ちゃんポジにいのりが入っていたとのこと。
現地で確認出来なかったのは一生の不覚だった。
しかし、いのりが特に固くなっていた理由の一つが、これだったのか…と思うと、いのり良くやった!と時間差はありながらも、しっかりと声をかけたい気持ちだ。
彼女のためのアニラの舞台だったと言えるかも知れない。
さて、誰も承認欲求強すぎて♫で、るんちゃんが、ターンした後に指を指すシーンが特に好きだ。
セリが下がってシルエットが浮かび上がったメンバーの姿が消えていく演出も素晴らしかった。
こうして本編は終わった。
En 1.僕のジレンマ
「なんでここにいるの?」お互いに驚いて♫
結果的により近くでメンバーが見れたんだからよかったのだろうw
昨年のBuddies感謝祭以来のジレンマ。
発表当初の全員曲に三期も加わり、全員曲は継承された。
新たなスタートにふさわしい楽曲だ。
En.2 思ったよりも寂しくない
ゲートも再び開放されて、何事もなかったかのように席に戻った。まさに「思ったよりも寂しくない」
En.3 櫻坂の詩
松田キャプテンから就任以来の思いが打ち明けられる。
小林由依から「ずっとBuddiesでいてくれますか?」と呼びかけられる。
最後にズッコケるまつりが、いかにもらしくて、それが彼女たちを推していく大きな理由でもあると思った。
そして、二日続けての、えんりこの最敬礼にほっこりしながら3rdアニラは幕を閉じたのであった。
とても深く強い余韻を引きずりながら退場していった。スタジアム正面で人混みに揉まれながらも最後の撮影をした。
会場から出ようとした時、人混みの中に、AAAの投票を呼びかけるスケブを頭上に掲げて進む人を見かけて「あ〜こういう人たちの地道で手間をいとわない献身的な活動が櫻坂を支えているんだなぁ…」と実感した。
それは、今からもそれぞれがそれぞれの場所に帰り、推し活を進めていくんだ〜と確認する場でもあった。
【二日間のアニラから思うこと】
このアニラのコンセプトは何だろうか?
私には「焔」が大きな基軸になっている様な気がした。もちろん個人の感想に過ぎないのだが。
夜のライブに映えるオレンジをメインにしたライティング。
メンバーが心に秘めた熱い思いを、パフォーマンスで発現している燃えたぎるかの焔…
そして冬の夜空に上がる花火の美しさと儚さと…
そんな中で今回、印象的だったのは小林由依と森田ひかるだった。
小林は卒業する土生瑞穂や休養中の小池美波の想いを受け止めながら、ライブにのぞんできたのであろう。
夏の舞台『隠し砦の三悪人』での”火祭り“のシーンや、初のカップリングセンター楽曲「隙間風よ」の炎を見つめ、それをバックにパフォーマンスするシーン…
それらの流れを受けつつ、心の中で沸々と燃えたぎるものが、あふれ出たかの鬼気迫る表情は小林由依にしか出せないものであった。
また、1st、2ndで表題センターを務めた森田が7th「承認欲求」でセンターに戻り、グループ過去最高のムーブメントをつくったことは、彼女の中でも想うところがあったに違いない。
そんな森田が時折見せた鋭い目の輝きは、この3年に受けた数多のプレッシャーからの解放を印象づけ、これからも…との想いが伝わるものだった。
そして山下をはじめとした三期生の存在感は言うまでもない。
キャプテン松田里奈や齋藤冬優花がさり気なくフォローに入っている姿は今回も頼もしく写った。
そんな中で特筆しておきたいのは、新二期びいきの私からしてみれば、このアニラまでの彼女たちの歩みと、ライブでの活躍ぶりだ。
守屋、大園、増本にセンター曲が与えられ、中でも守屋の表題センター「桜月」の展開と、彼女自身の奮闘を抜きにして、この一年は語れない。
そして、大沼の外番組での活躍は目覚ましいものがあったし、幸阪もついにその場を得ることとなった。
今回のライブでも二人の楽曲参加機会が確実に増えて、それが自然なものに見えたのも、さすがであった。
そして遠藤光莉の復帰で今後の展開の楽しみがさらに強まったことで、三期生の初々しい華やかさに負けない新二期生のさらなる輝きに大いに期待したいところだ。
翌日のネットニュースでは、ZOZOマリンライブ史上最高の二日間7万2千人動員との文字が踊り、朝のTVでもトピックとして伝えていたようだ。
そうなのか〜3万6千人づつ入っていたのか…
称賛の記事が並ぶ中、Buddiesとして誇らしいものがあった。
その数字はもちろんなんだが、私史上でも最高のライブだったと断言出来る。
ドームからBuddies感謝祭を経てのこの一年。悔しい思いをした場面もあっただろうが、見事に素晴らしいライブをつくり上げたメンバーとスタッフ関係者の皆さんに心から最大限の拍手を贈りたい。
そしてそれに寄り添おうとしたBuddiesの結束力も称賛に値するだろう。
ただ、ファンの裾野が拡がると同時に課題も出てくるのが、この世界の常ではある。
ここでは敢えてふれないが、そんな部分にも向き合わなくてはいけないのだろう。
その上で一点だけ注文をつけるなら、やはりこの時期での野外ライブはギャンブルが過ぎると思う。
結果的に荒天にはならなかったが、あくまでそれは結果論に過ぎない。
そして交通インフラも京葉線の脆弱性が露呈して不安定だった。
じゃあどこでやればいいの?と返されるのがオチなんだが、坂道3グループのスタジアム聖地化のストーリーに特別こだわらなくてもいいのでは…と思う。
ZOZOマリン自体は決して悪い会場ではないのだが、プロ野球の日程との兼ね合いがある以上難しさはある。
引き続きアニラを今回の規模で行うなら、やはり時期と場所は再考すべきだろう。
いずれにしても最高のライブだった。
櫻坂の4年目
咲け!咲け!咲け!
櫻坂46!
満開🌸🌸🌸🌸
【追記】(2023.11.29)
11月29日22時
小林由依の卒業が発表された。