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櫻坂46『静寂の暴力』MVが公開されて
6月14日(水) 22:00より、櫻坂46 OFFICIAL YouTube CHANNELにて、6thシングル『Start over!』収録の共通カップリング曲、三期生による『静寂の暴力』のMVが公開された。
3rdTOURを無事完走し、来月からの展覧会「新せ界」の開催を控え、よもや今後のお知らせはこれだけじゃないだろう…と新たな展開を期待していたところに『Japan Expo Paris 2023』への参加が電撃的に発表された。これをもって本格的な世界展開と判断するのは、さすがに早計だが、グループにとってエポックメーキングな出来事となるのは間違いない。今後の動きを熱く注視したい。
さて、その前に気になるのは、とにもかくにも6thの全容である。
『Start over!』のMV再生数が記録的に伸びている今現在、カップリング曲もとても重要だ。
中でも共通カップリング曲である。
今回はそこに三期生楽曲を当てるという。私はこの判断を全面的に支持したい。
3rdTOURのライブレポを何本か挙げてきたが、三期の勢いを各会場で実感するにつけ、今後、グループ内での位置づけをどうしていくのかが、大きなポイントの一つとなるのは明らかだった。
もはや、共通カップリング起用を「英断」などと呼ぶレベルではなく、至極当然の営業戦略判断と言っても過言ではないと言い切りたいほどだ。
もちろん、一期・二期との経験値、表現力の差も当然目についた。しかし、これはもう先輩たちがそうだったように、時間と経験という物理的な問題に過ぎないとも言える。彼女たちの活動に対する真摯な基本姿勢とポテンシャルの高さは言うまでもないことなのだから。
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さて、今回のセンター起用の山下瞳月である。
三月のおもてなし会で長い物販の列に並んでいた際、前面の商品パネルの彼女の推しメンタオル欄に「SOLD OUT」と表示が貼り付けられた時はさすがに驚いた。
そしてその後のライブでのパフォーマンスでは、キレがあるのはもちろんなんだが、『五月雨よ』センターのイメージだけではない「彼女特有のしなやかさ」が特に目についた。
公開までタイトルは明らかにされなかった。判っているのは山下が上記記事にて、フロントは山下、小島、村井であり、『夏の近道』とはテイストが違うと触れている位だ。
さて、アゲアゲのロックナンバーか、或いはしんみりバラードか…それともカワイイアイドル曲か〜何が来ても不思議ではない…そんな心境だったが〜
言葉を失った…そして少し怖くなった。
その怖さとは『Start over!』を見た時の怖さとは似て非なるものなのかも知れない…
一期・二期のパフォーマンスはまぁこれくらいはやって当然だろうというある種の絶対的な信頼が裏付けされたものと言ってよい。
しかし、この三期生はどうだ!
彼女たちは一体いつ加入したと言うのだ!
このエネルギーを発動する原動力とは、一体何なのか?
こんな表現を同時に提示出来る今の櫻坂の幅広さと奥深さに打ちのめされている。
TAKAHIRO先生のコンテンポラリー要素を山下はじめ三期生メンバーが真っ向から受け止めている。
衣装にもなんらかの意図があるのだろう。
メンバーそれぞれが歌と科白、ダンスに思いをぶつけている。
なかでも特筆すべきは村山美羽だ。
その体躯を生かした大胆な動きがストレートにこちらに届いてくる。
そして池田一真監督特有の光彩による映像が、作品に漂う何とも漠然とした心の有り様〜そして不安と決意を的確に表現しているように思える。
「えっ誰鐘?」と思ったら作曲者が同じだった。
— やまびこさん (@echo0112_46) June 14, 2023
ミディアムバラードとかになるのかなぁ…この手がくるとは読めなかった。
しーちゃんやっぱり凄い。#静寂の暴力#櫻坂三期生
欅を超えると言いつつも、半ばタブー視されてきた部分も率直に言ってあったことは否めまい。有り体に言えば「奥歯にもののはさまった」様な言い方に終始した場面も続いて来たように思う。
私なぞより、遥かに欅から櫻への思い入れが強いであろう、根っからのファンであった三期生たちが、言わば「櫻一期」ともいえる立ち位置で、大きく新たな展開を生み出して、その答えを導き出しているかに思える。
『Start over!』も『静寂の暴力』も我々に突きつけた今の櫻坂の「答え」に他ならない。
そう実感したMVだった。
自動ループ状態で見続け、聴き続けている。
受け止め手としての解答を留保するというのではない。「素晴らしい作品」との答えは明確に出ている。
しかし、その答え合わせはもう少しジックリと時間をかけてしていきたいというのが今の素直な気持ちだ。
ありがとう、櫻坂三期生♪
ありがとう、櫻坂46 !
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ロケ地の千葉県大多喜町 旧老川小学校は調べてみると無印良品を展開している良品計画が管理している施設らしい。
『エキセントリック』の小湊鐵道の踏切よりさらに奥になるところだ。
いつか訪れる機会があればと思っている。