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櫻坂46 『引きこもる時間はない』〜我々に立ち止まる時間はない

 

6月24日 (月) 21時、櫻坂46『自業自得』の共通カップリング曲『引きこもる時間はない』のMVが、オフィシャルYouTubeチャンネルでプレミア公開された。

しかし、何とも挑発的なタイトルではないか…
どんな切り口で、やすすはオタクを刺激しにかかるのか興味深いものがあった。

こちらも音源先行での配信があった。
先にそれを聴いた時点では、整理しかねることが何点かあった。

まだ、公式にはアナウンスされていなかったが、先ずここに来てまで、共通カップリングが三期生曲の可能性が高いという点。MV公開まで明らかにはならなかったが、ほぼ間違いないだろうと思えた。
今回も三期生楽曲なのか?
そして結果的にその疑問は、夜にプレミア公開されたMVを観たら、なるほどと腑に落ちたのでそれは後述する。

次に、バグベアをこのタイミングで起用する意味は何なんだろう⁉という点。
これまでも起用する機会はあったはずだ。
バグベアが他グループに楽曲を提供をしていた経緯をみてみると、運営側が敢えてそのタイミングを計っていたのか?〜とも映る。それとも、製作サイドと意向が噛み合わなかったのか〜それ以前に作品を提出(応募)していなかったのか…その辺りはもちろん不明だ。
何せ『サイレントマジョリティー』と『不協和音』の作曲者たちだ。私は、余りに欅の色が(印象が)強い彼らの作品から、一旦距離を置いて櫻坂としてのカラーをどう確立していくか?〜の期間を必要としていたのでは?とも思っている。そのために一定の時間を要したし、そしてそれが“9th”というタイミングだった〜と捉えている。
ただ、私は上記二曲が、そんなに刺さらなかった稀有な人間だ。むしろ、ひらがなの『未熟な怒り』や『抱きしめてやる』の方が好みである。
TLでの、圧倒的に両手を上げて大歓迎〜の空気感にも、正直「それほどのことだろうか⁉」との、何とも言えぬ違和感も少なからずあった。
メロディーは、不協和音を連想される箇所もあるし、歌詞もそれを意識しているのは明らかだ。
欅時代からこれまでの経過を包括した形を、現在の櫻坂として表現し提示したのでは?〜と言った類の指摘も理解は出来る。
ただ、物足りなさも率直に言ってあった。

私には、今回は取り敢えずのご無沙汰してますの“挨拶代わり“としての楽曲で、今後の展開も大いにあり得る〜とのシナリオなのかな…と、思ってもいた。
既に、ナスカは櫻坂躍進のクリエイター陣での大立役者となっている。
バグベアの次期表題起用待望論も運営にすれば、想定のうちなのだろう。

おそらく「ライブで観たら手のひら返しの大絶賛」パターンになると容易に想像も出来るが、この配信時点での本音を言えば「彼らならもっとやってくれるはず」との期待感をにじませ…と言ったところに留まざるを得なかった。

そんな少々複雑な感情でMV公開を待った。
〜やはり、三期生曲だった。センターの特定は直ぐには出来なかった。東京のあらゆるポイントで撮影している様だった。東京タワーも実に効果的に捉えている。私は『Buddies』や『無言の宇宙』の様に、東京をロケ地にした映像は、櫻坂にとても合っていると、かつて指摘もしてきたが、今回も同様の想いだ。
その疾走する感覚にも似た映像に乗る、バグベア独特のメロディーがとてもマッチしている。
ここにきて、やっと楽曲の良さが理解出来た。
「新参者」で『語るなら未来を』を披露させ、今回、欅の毛色に最も近いとも言われている三期にバグベア曲を充てる。それはそれで一つのストーリーなんだろう。

そして、向井純葉だ。TOKYOアンダーグラウンドの雰囲気にサイケデリックでガーリーな衣装とメイク。その衣装が彼女のキャラクターに実に似合っている。行ったこともないのだが、勝手なイメージとして、下北あたりの古着屋さんのショップ店員風にも見える。
親和性がとても高い。

11人一人ひとりをしっかりカメラは捉えて行く。そして、そのほとんどのシーンは歩いたり走ったりしている。つまり、前進しているということだ。
ドーム後のポッカリと空いたかのオタクの空気感をよそに「歩みを常に前に進めている」ことを三期生によって表現することで、グループとしての決意表明をしているかのようだ。
共通カップリングの意図もその辺りにあるのかな…と、私なりに受け止め理解した。


MVをもう一度観ようとしたら、何やら別のリンクを踏んだみたいだった。そして流れたのは「三期生単独ライブ」開催の発表映像…
なるほどな…これでワンセットか…
現在•過去•未来〜と、このところのグループのメインテーマが、そのキーワードで語られることが多かった。
ここで、三期生をそのテーマに対峙させる意図を感じとった。もちろん、彼女たちが加入する前のグループの歩みも含めて。
そしてそのライブで「新たなるステージへ」の意味が明らかになるのだろう。
先に発表された日向坂四期生の単独公演と連動させての動きなんだろうが、櫻坂に限って言えば、おもてなし会〜新参者と続けてきた単独ライブを今回どういった形で提示してくるのか?が、重要だ。
櫻も日向同様に単独演りました〜だけに終わってしまっては、余りに意味がない。
そこは当然何らかの仕掛けがあるものと思うし、そう期待したいところだ。


それともう一つ触れて置きたいのは、今回、9thの内容について事前に詳細が漏れていた件だ。これを世間では「リーク」と言うのだが…
わざわざそんなところまで、乃木のマネをしなくとも〜と思うが、これが事実なら由々しきことだろう。
運営側には(特にソニミュは)まさに毅然とした態度で対処してもらいたい。放置すべき事案ではない。












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