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櫻坂46 2ndTOUR 東京ドーム公演参戦記

段々と答え合わせが出来てきている。ただ、それが本当に正解かどうかはわからない。魅せてくれた当人達にとっても「これが真実だ」と訴えられる確たるものも、今の時点ではわからないのかも知れない。
私自身も事前の予想を超えたものを目の当たりにして、まだまだ気持ちが揺れ動いている。
私は今回のツアーに大阪、広島、そして東京のそれぞれ両日計六公演に参戦した。
公式からのセトリ公開もあり、ここでドーム公演を中心に地方での印象を交えた総括的な感想を現時点という注釈付きでまとめてみたい。


□ Overture〜ダンストラック
あのメロディの後に、階段と踊り場(正に!) で組み上げられたメインステージと英語によるナレーション、そして光(レーザー)をふんだんに使った構成で「あぁそう来たか…」と思わせる。一列に並んだメンバーが進み出して、先ず衣装に目がいく。初見、遠目ながら何か歴史の教科書に出てくるような古代の高貴な方が着る衣装をモチーフに⁉…との感想を持った。

□ 条件反射で泣けて来る
大阪初日、イントロで「えっ⁉」と思った。アルバムタイトルを掲げてのツアーだから当然披露されるとは思っていたが、いきなりかましてくるとは!振りも攻めているし、YOShIKIもかくやの天ちゃんのピアノパフォは圧巻。花道を引き返す時の振り向きざまのあの不敵な笑みが山﨑天恐るべし…の印象。

□ BAN
入場してアリーナを見た時、右側(一塁側) にしかサブステが配置されていなくて「何で??」となったが、ここでその理由がわかる。メンバーがそこでパフォしながらリフトアップし左右に移動するのだ!Cブロの人達の頭上を行くという仕掛け。まるで大きなベースが一塁側と三塁側を行き来するかのように…
しかし、あれは高いし動きながら(ダンスとステージが)だからメンバーが落ちはしないか⁉あんまり端に行かないで!とヒヤヒヤしながらも観ていた。

二日目終演後のステージ配置 規制退場撮影OK時間帯

□ Dead end
MVでの草原を疾走するシーンが好きだ。花道を駆け抜けるメンバーをみて、あのシーンとシンクロさせる。後方せり上がった階段でのあの儀式も〜森田ひかるの独壇場。

□ 断絶
今回のツアーで私の注目の三曲(摩擦係数、断絶、ずと春) のうちの一曲。ミニラからずっと釘付けになるパフォだ。とにかく小林由依が凄すぎる!

ホテルに帰ってリピート配信を観て再確認しても驚嘆するばかり。今後ますます彼女の立場の重要さは際立つことだろう。

□ 流れ弾
演じる度に遡及力が高まる楽曲がある。流れ弾もその一つ。田村保乃の醸し出す世界観が素晴らしい。ドームではレーザー光線が凄まじく、私はふと「伝説巨神イデオン」の全砲門一斉発射シーンを思い出した。

伝説巨神イデオン

ここまでが、「ペンライト点灯使用お控えください」の特別演出セトリだが、これが色々と議論を呼んだ。私自身も大阪で観た当初は懐疑的であった。しかし、回を重ねるにつれ自分の気持ちは変化した。ただ、観客がそれを受け止めメンバーと一体化するにはまだまだ時間がかかるな…というのも率直な感想。ドーム初日、私の見た限りの二階席はここまで誰もスタンドアップしてなかった。地方公演を経て来た者からしたら「えっ?」って思ったのだ。公式で扱うほどにペンラ文化が浸透してきたことへの、ある種の功罪、問題提起か…声出しが制限されている中、いくらそれぞれが思うままに表現し楽しめばいいと言っても、そう容易いものでもなく現時点では今後の課題として浮かび上がったものなのだ。

MC
一期生が下がり「次はあれだな…」と思わせる場面。ドーム初日、守屋麗奈が出身小学校がドームの近くだったので見慣れた風景で親近感があった〜との発言。もしや文京区女子⁉と思わせた。意外な告白にお得感あり♡

□ タイムマシーンでYeah!
ドームでは「声はすれども姿は見えず…」で大会場慣れしてないシロートを痛感…

□ One-way stairs
「昇って昇って」階段を効果的に使ったステージング。森田ひかると藤吉夏鈴の組み合わせによるケミストリー。今回の公演で特に印象に残った楽曲だ。

□ ずっと 春だったらなあ
これも注目の一曲。櫻が舞い散るスクリーン映像も印象的で、心のなかで自分もハモる♬
曲の良さと相まって、このユニットがいい。
余談だがよく言う「大学なんてどこでもいいじゃないか」は「勉強はいつでもできる」と並んで、「いやいや、世の中そう甘くはないよ…」と思うおじさんの独り言…

□ 制服の人魚
摩擦係数MVでの、あのショーケースを連想させるBOXを4個上手く組み合わせた演出。黒の衣装と併せて、守屋麗奈が美しすぎる。ケヤフェスでみせたという、あの幻の制服姿にもホノカに(いや、かなり) 期待していたが、それは円盤化までのお楽しみか…頼むぞ種花!

□ 五月雨よ
直前の大園玲の「深窓の令嬢、読書する」の演出の意図が未だに掴みかねている。(もう森むーちゃんオマージュ説が有力だが、個人的にはそういうのは必要ない) 緑の世界が印象的。この楽曲あってこそ櫻坂の可能性が拡がり深まった思いが今ある。山﨑天についても同様だ。櫻坂第二章は彼女を中心に進んでいくのは想像に難くない。

□ なぜ 恋をして来なかったんだろう?
楽曲参加したメンバーの笑顔が素晴らしい。中でも我が推し増本綺良が♪

フライングピーターパン夏鈴ちゃんには驚いた。もちろん、片手クラウチングスタートからの顔上げ夏鈴ちゃんが、この曲のクライマックスだけにそこは惜しかった。

□ Nobody's fault
今回のドーム公演でのベスト。バクステを上手く使った前後展開での構成は魅せてくれた。参加メンバーの交代を続けながらも、この曲は円熟味を増している。悠然、泰然と花道を進む森田ひかるが圧巻!そして、あの当時はなじめなかった(特に歌詞)が、メンバーがそんな思いを凌駕している。デレク・ターナー再評価の声あり。

□ I'm in
二曲目のムビステ。ここでもメンバーの笑顔が弾けている。観客のペンラ使いも揃ってきている。

□ Buddies
お馴染みのイントロが流れ、そろそろ終盤か…と実感させる曲。二日目、モニターに映ったきらこの「自由だ 何も持ってないから」のステップはオリジナルメンバーのふーちゃん、ぽんさん、ひかりんから「寄ってたかって」ご享受いただいたものか〜キマっていた。

MC
初日の上村莉菜からのゆっかーの卒業が「壮大なドッキリだったらいいのに〜」は、そこさくを受けたのものにもみえて、会場も同意した感じ。

□ 車間距離
直前のムービー(シフトレバーをイメージ?)からの、曲入りで、ここもATフィールドならぬ森田ひかるワールド展開!あのBOXを使った演出も良かった。

□ 恋が絶滅する日
車間距離に続き赤いペンライトの輝き一色に染まり爆上げ曲になった。メンバーの動きは山﨑天を筆頭にキレまくっている。

□ 摩擦係数
LAST SONGの文字が浮かび上がり、あの衣装で、あのイントロで、あのターンで始まる〜櫻坂第一章の結びにふさわしい楽曲だ。とにかくこれが観たかった。

◇ En (Day 1)

□ Overture (欅坂46)
初日はインターバルが長かった。菅井友香のMCで再開するものとばかり思っていた。突然タンタンタタタッタータンタンターン♪あのメロディが流れ出しドームは大きくどよめいた。緑の波が勢いを増す。そしてイントロが流れ私も「マジか!」と思わず声がこぼれてしまった。現れたメンバーは緑の衣装で…

□10月のプールに飛び込んだ
歌い出しの歌声が嗚咽で震えていた。森田ひかる田村保乃パートなのだが誰の声かは不明だ。ただ森田の姿はステージになかった。田村保乃は泣き顔で歌い続けていた。彼女達の胸に去来するものはなんなのか…数奇な運命を背負わされたこの曲を敢えて(と言っておこう)菅井友香は最初にもってきた。メンバーが精神的に不安定だったのがインターバルが長かった要因なのかと後で思った。だが、そこはわかりようもない。この場面は憶測を呼んだ。しかし、憶測は憶測にしかすぎない。最初に述べたように目の前の事実と実際の事情とは峻別しなければならない。いずれ彼女たちの口から語られる時が来るかもしれない。後方に下がった時の菅井友香が目配りしながらメンバーを見る表情は慈愛に満ちていた。私にはそれが全てだと思えた。

□ ヒールの高さ
菅井友香はこの曲のパートナーに土生瑞穗を選んだ。稀に見せる土生瑞穗の涙はいつも深く重い。

□ 青空が違う
一人になった今、ここで披露するとは意外だったが、それだけ彼女の思い入れが強いのだろう。トロッコで一人外周を廻る寂しさを最後にステージでメンバーが迎えた姿に救われた。

□ 世界には愛しかない
菅井友香の咆哮とも言える叫びが強烈だった。上村莉菜のポエトリーリーディングはとても昂ぶっていたのが心に残った。会場の観客もとても昂ぶっていた。


また、初日のMCで菅井友香から次期キャプテンに松田里奈を指名するという発表もあった。

初日最後のMC場面で休養中の遠藤光莉もイメージチェンジした姿をみせ会場を沸かせた。


◇ En (Day 2)

□ 不協和音
この曲のイントロが流れた瞬間ドームは大きな声出しこそないものの特殊な空気感で揺れた。衣装はあの衣装だ。菅井友香が、田村保乃が叫ぶ。来るかもね…は「まぁないだろうな…」の裏返しでもあったが、まさかまさかの選曲に菅井友香の覚悟と思いを見た。

□ 砂塵
流石にここまでくれば、現地も配信勢も、これは来るだろう~と思っていたに違いない。私の周囲の雰囲気は満足感と共に、ある種の安堵感さえ漂っていたように思えた。そこには「fusion」の答えが示されているようだった。衣装と楽曲は欅でもパフォーマンスしているのは紛れもない櫻達…メンバーの溢れんばかりの笑顔が素敵だった。

□ その日まで (両日)
最後を飾ったのは、もちろんこの曲。イントロなしの歌い出しとラスサビの「サヨナラ サヨナラ」に涙してしまう。花道と照明は道幅こそ違え二人セゾンや、この曲でのロケ地、お台場 夢の大橋を想い起こさせた。その花道とバクステを使ったメンバーとの絡みもストーリーを感じさせた。菅井友香の夢のペイヴメント。がんばりきロードを疾走する彼女を後方から見つめていて、彼女の今後に幸多かれ…と願うばかりだった。


夢の大橋〜また会えるその日まで




セレモニーでの特別映像では会場のここかしこから嗚咽の声で溢れていた。



この二日間で菅井友香の選んだ言葉は我々に対して課題を示している。敢えて引用はしないがBLTの最後の発言は素直に受けとめるべきだろう。

そして最後まで無私の人だった。櫻坂をこれからもよろしくと繰り返していた。もちろん思い通りに事が進まなかった悔しさも伺いしれた。でも涙で声が詰まる場面もあったが泣き崩れることはなかった。これ以上ない笑顔でステージを去っていった。

ありがとう私達の最高のキャプテン!

THANK YOU TOKYO
THANK YOU ゆっかー

がんばりきフォーエバー



【追記】
全ツ参戦を決めてファイナルまで激動の、久しぶりに胸躍る3か月間だった。今後の櫻坂にますます熱い視線を送りたい。

〈2ndTOUR 2022 As you know? 参戦関連〉


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