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Kulttuuriohjelmaa(文化活動)

参加したサマースクールは Suomen kielen ja kulttuurin intensiivikurussi といって、フィンランド語と文化を学ぶ集中コースという名前です。

平日朝9時から14時まで語学、放課後&土曜は文化体験活動に充てられています。文化体験活動は申込制で、別料金のアクティビティも。
冬コースは15時まで語学、その後アクティビティと少しスケジュールが異なるようです。

大きく分けると、ダンス・自然に触れる・サウナの3つの体験できるようになっていました。
平日も週4日ペースで文化体験活動があり、宿題や家事をやるバランスを考えるとすべてに参加するのは難しいと思って、自分は自然&サウナに重点を置きました。
サウナが嫌いだったり、リモートワークもこなしながら通学している人もいたので、放課後には姿を見せない人もいました。

世界遺産の教会。右の素朴な天使の木彫りが有名。

土曜日はバスに乗って行くような日帰り旅行が企画されていました。

1週目はペタヤベシという街に向かい、世界遺産になった古い木造の教会を見学しました。教会のガイドさんが英語とフィンランド語で由来などを説明してくれました。何人かはさっと十字を切り、祈っていました。
次に、バスで向かったのは農場兼B&Bを経営されている所。
石積みの壁が印象的な大きな農家建築でオープンサンドとスープ、イチゴのムースというメニューのおいしいランチをいただきました。
集合写真を無口なバスドライバーに撮影してもらった後、またバスに乗って森行きと街行きに分かれて散策。自分は森散策へ。
合流後はみんなでリハピーラッカという揚げパンを食べました。リハはフィンランド語で肉、なのですが、実際のパンはミンチ肉よりピクルスの量が多くてエティッカピーラッカだよねえなんて言い合いました。

2週目の土曜日はスモークサウナづくしでした。サウナアクティビティについては、また別途投稿したいと思います。

平日は2,3時間で終わるものもあれば、戻りが19時前になるような森歩きや、逆に18時半出発のサウナツアーも。
金曜日のダンスパーティー参加者が帰ってきたのは日付が変わってからでした。
ちなみにダンスパーティーのための練習の日もありました。参加者によると「本番は習っていないダンスだった。半分以上カラオケタイムだった」とのこと。うら若きルームメイトは「酔っぱらったおじさんとペアになって踊るのイヤだったな…カラオケは楽しかったけど」とこぼしておりました。

担当スタッフは交代で夏休みを取りながらも、各国からの参加者にフィンランドらしい体験をしてもらおうと工夫をこらしてくれていました。

参加6回目のベテランTさんによると、以前は劇場へ行ったり、地元の合唱団と歌うこともあったとか。フィンランドというだけでなく、ユヴァスキュラの文化活動へ参加するという意味合いもあったようです。

文化体験の一環として、ウェルカムパーティーとさよならパーティーも開催されました。
特にさよならパーティーは、フィンランドの大学の卒業パーティーに倣って行われました。なぜそうだとわかったかというと、日本人クラスメイトYさんが夫さんの卒業パーティーに参加したことがあったからです。

最初のパーティーはノンアルドリンクのみでしたが、さよならパーティーはワインが用意され、お酒を持ち込んだ人もいて、乾杯ソングを歌うことに。
定番曲です!と紹介されたのが「ヘイランゴー」というスウェーデン語の歌。フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語なので、多くの人が歌えるのだと思いますが、全く異なる言語のためフィンランド語を習ってきた自分たちは歌詞が読めず。掛け声のヘイとか、タイトルのヘイランゴーしか唱和できませんでした。

読めないヘイランゴーの歌詞を見つめる

さらにもう一曲歌った後はグループ分けされてクイズに挑戦。フィンランドの湖の数、EUへの加盟年、直近のユーロビジョン優勝年などが問題に。正解が一番多かったグループにはベリーピッカー(森でベリーを摘む器具)が贈られました。そして、20回目の参加者にも記念品が贈呈されました。

自分は4度目の旅行で初めてサウナへ入ってから、俄然フィンランドの文化に興味が湧きました。(それまではお買い物しまくりの旅でした)
一端でしかないものの、言葉や文化を学ぶことでフィンランドという国をより知ることができたと感じています。



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