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Kesä-yliopisto viikko3(サマースクール3週目)

コメントをいただいたのでお知らせしておくと、ユヴァスキュラ大学では冬も同じコースを開催しています。冬コースは2週間で、2025年1月27日から2月5日までとのこと。9月から申し込みが始まっています。
来年の夏コースも10月に申し込み開始と大学ホームページでアナウンスされていますので、ご興味がある方はチェックしてみてくださいね。
なお、冬も夏もKesä-yliopisto (夏の大学)のサイトにまとめられています。

サマースクール3週間の授業が終わり、修了証明書をもらいました。
3週目に入ると明らかに教室内の空気がフレンドリーに変化。
先生と生徒の掛け合い(質疑応答じゃなく)も増えました。
自分も言葉尻という言い方はふさわしくない気がしますが、単語や短いフレーズを捉えて、ツッコむという技を覚えました。

技と言えば、相変わらず英語での雑談には苦労していました。
が、口火を切ることで後は他の人に話を膨らませてもらう、という技も覚えました。。。

授業ではフィンランド語学習者に有名なテキスト「SUOMEN Mestari」の1巻を主に使用していたのですが(おかげで既に自分で買って使用しているのに今回配付されて2冊目という人も)、自分たちのクラスが学習した章によく出てきた「ペドロとハンナ」のカップルに親しみを覚え始め、何人かが「ペドロとハンナは結婚するのか?」「続きはどうなるんだ」と先生に尋ねました。
どうやら中級の2巻以降に結婚し、子どもが生まれるものの、とある理由でケンカしてしまうとか…(ケンカの理由はお楽しみに、と明かされず)

最終授業ではこれまでに学習した範囲のクイズを4カテゴリー31問、グループで解いたのですが、ペドロとハンナのカテゴリーの問題はどのグループもほぼ満点状態。そんな中、自分のグループは難問であった「2人がタンペレ旅行で予約したホテル名」を覚えていたメンバーがおり、満点でした。
ちなみに、授業内のワークの採点は自分たちに任され、先生がチェックすることはありませんでした。

フィンランド語のYesはKylläもしくはJooなのですが、Jooはあいづちでもよく使われます。言いやすいこともあって、クラスメイトもみんな、先生の英語での説明に対してもJooと頷いていました。返事ももちろん、Joo!

あいづちではNiinもよく使われます。こちらはニュアンスがつかみづらく、まだ使いこなせません。例えばNiinと No,niinも違うらしい。
フィンランド語のNoはEiなので、このあいづちのNoは否定ではないのです。会話文でNoが出てくると、一瞬「いいえ」だと理解しそうになります。

この最終週には「ワークショップデー」も設けられました。5つのテーマ×フィンランド語・やさしいフィンランド語(英語補助あり)・英語=15コマの中から3つのテーマ(3コマ)を選んで参加するというもの。

自分はやさしいフィンランド語の食べ物・祝祭日・神話学を選択。残る2つのテーマは音楽とサーミ人。このサーミ人についてのWSは大人気で、すぐに枠が埋まっていました。

それぞれのWSで得た新しい知識を披露しますと、
・フィンランドでは食事は1日7食
・12月6日の独立記念日のパーティーが始まる前に、大統領は2000人の招待客と握手をする。国民はTVでその様子を鑑賞。
・カレワラの最大の事件はサンポという魔法の箱を使ったバトルである。

3つの中で一番気になっていたのが神話学でした。カレワラというフィンランド独自の伝説や伝承を基にした民族叙情詩があることは知っていたのですが、内容を知らなかったのでこの機会に知りたいと思ったのです。

ところが、担当の先生の説明がざっくりで。
・主要登場人物は5人
・ヴァイナモイネンという年老いた偉人と敵がサンポの戦いをする。
・ヴァイナモイネンとの結婚を強いられた乙女のアイノは海に身を投げる。

カレワラは詩なので韻を踏んでいますが、フィンランド語自体韻を踏む言語です。

おそらく短時間で説明しきれないボリュームなのだと思いますが(苦笑)
ざっくり説明の後は詩を読んだり、自分はどの登場人物タイプかというゲームをしたり。

叙情詩だけあって、短文で韻を踏む文章で、子どもには理解が難しいため学校では教わらないとのこと。ある程度の読解力を身に着けてから触れるべきものだとわかりました。

youtubeやイラスト集が理解の助けになると思う、と紹介されたのですが、イラストを見たらヘビメタバンドのTシャツに描かれているようなテイスト。フィンランドがヘビメタ大国であることの理解の助けにもなりそうです。



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