『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(の、ほんの一例)
この記事は1132文字です。
スナックおたんこの読書会の日でした。
本日はメンバーさんのご紹介、
『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』です。
なんと世の中の9割は
ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)だとか。
医療業界、少なくとも看護では「クソ」を超えて
ク ッ ッ ソ ど う で も い い ! \(^o^)/
ものもあると思います。
参加者さんの盛り上がりから、
いかに多くのブルシット・ジョブに悩まされているかを知りました。
例えば看護実践研究。
研究というには、あまりにも短期間に多くを求められます。
テーマと問題の明確化、文献検索、仮説、実践、結果の読み取り、考察、
論文作成、文集所収(これは病院の都合)…。
実質半年で完結せばなりません。
さらに、実践者はみな不規則勤務者同士です。
勤務時間内では十分な時間を与えられず、休みは犠牲に。
指導者も研究に精通していないことが多いので十分な指導は受けられず、
現実的には「意識調査」で終わることが多く、実践に活かしにくいです。
全部が無駄だとは思いません。実践に活かした事例も知っています。
論理的思考、文献に触れる経験、
調査方法やデータの読み方など、勉強にはなりました。
でも、やるなら十分な環境とマンパワー、時間は必要です。
夜勤明けでヘロヘロな状態で病棟に現れる先輩の姿を見て、
後輩達は「来年研究マジ嫌だ。キャリアとかいらないし」と言うのです。
強制的なので興味やモチベーションも維持できません。
患者さんと看護師のための研究なのに…。
看護実践研究のほかにも、
委員会の周知徹底事項、インシデント対策、業務改善、病棟目標。
これらも連動しています。だから減らないのです。
チェックリスト量産
→チェックリスト使用前・使用後で数値が改善。
→今年度の目標達成! なんて、あるあるではありませんか?
そして翌年度にはこの対策は消え、新たなブルシット・ジョブが…。
実際のところ、数値での評価は明確なので私もやっていました…。
前述したように、
看護実践研究が完全なる「クソどうでもいい仕事」とは思っていません。
病棟発の看護実践研究って、現場の課題がリアルに伝えられるので、
やり方さえうまくいけば、有意義な研究も増えるし、
患者さんと看護師のための実践に結びつくと思います。
そういう研究があれば、「現場の改善のため」「明日からの実践のため」に
やってみたいと思う人も増えると思うんですよね。
分厚い本らしいので、頑張って読んでみたいと思いました。
私の記事は、この本の具体例のほんの一部です。
もっともっと大きな「仕事」についての本です。
「スナックおたんこ」読書会のおかげで、ちょっとずつ本読むようになりました。
お読みくださりありがとうございました。
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