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『世界は救えないけど豚の角煮は作れる』

この記事は925文字です。


タイトルは、にゃんたこさんというYouTuberの著書から。

誰にでも何かできることはあって、

また、「世界は救えないけど」という条件を付けると

ちっぽけに思える自分の力でも

役に立つのかと思えてきます。


直接何かできるわけではないけど、

祈ることはできる。

いまはそんな感じです。




2019年3月深夜、

偶然彼女の動画と出会いました。

動画の一部分+文字がバーン!とあるだけの私好みのサムネイル。

顔出しなしの女性による

お世辞にも‟映える”とはいえない料理シーン。

そこに豊かな表現力で、

汚めだったり中二病っぽい言葉、

面白おかしくもあり深く考えさせられる言葉が画面を埋めつくします。

出来上がった料理を食べ、

泡のこぼれたビールだの、ストロングゼロだのを盛大に飲む。


料理やお酒を口に入れたであろう後に

犬を撫でながら無言でサムズアップするシーンで

妙にグッと来てしまい、

私もつられてハイボールを飲み、

気づけば泣いていました。

ハイボールを飲ませるサブリミナル動画なのかもしれません。


孤独でもないし、特別困っていることはなかった当時。

引っ越しの手続きはめんどくさいし、

夜勤は心身ともにしんどくなってきたし、

この先キャリアのことも考えたり、

若干おセンチだったのは確かです。

そんな夜に、なんかよくわからないけど救われました。


小さな幸せや当たり前だと思っていることは

もっともっとドラマチックなのかもしれません。

そんなことに気づかせてくれる本です。


世界は救えなくても、豚の角煮を作ることで

にゃんたこさんは自分を救っているし、

そのにゃんたこさんは私や誰かを救っています。

こういう連鎖はきっと世界を救うんです。


できることは少ないながら、

祈るということは私にもできることなので、祈ります。

勝手な想像ですが

にゃんたこさんの豚の角煮は、祈りなんだと思います。



■グッときた動画
ここで紹介されている映画『レナードの朝』、
私は未視聴ですが見たくなりました。「レナードの朝」あらすじとレビューは4:46~です。


■「世界は救えないけど豚の角煮は作れる」
「でかいテレビがもたらす恩恵について」
「つゆだく納豆的幸福論」
「堂々と逃げ道を歩くこと」
 が好きです。


お読みくださりありがとうございました。







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