可視化できる看護?「看護必要度」④ ~○○は危険行動に含まれない!?
この記事は869文字です。
精神科病棟の看護が可視化されにくいことについて記事を書いています。
今回で4記事目、いったん完結とします。
関連記事はこちらから。
可視化できる看護?「看護必要度」②
~「精神科病棟は○○だ」と言われて
可視化できる看護?「看護必要度」③
~ここに含めれば可視化できた
それ、危険行動じゃないんですか?
看護必要度における「危険行動」の項目。
初見で、え?ってなりました。
※ 念のため申し上げますが精神科=危険行為ではないです。
が、一般病棟よりは遭遇率が高いのは確かです。
看護必要度での危険行動の定義
治療・検査中のチューブ類・点滴ルート等の自己抜去、転倒・転落、自傷行為及び看護師等がこれらの行為に至る可能性があると判断した場合をいう。
病室での喫煙や大声を出す・暴力を振るう等の、いわゆる迷惑行為は、この
項目での定義における「危険行動」には含めない。
看護必要度は、患者さん個人に対する評価なので
危険行動が、「他者に向けられた行動」ではなく
「その患者さん自身へ向けられた行動」と解釈すれば納得。
でも、暴力は「迷惑行為」を超えて、
本人にも他者にも危険なことではないですか…?
暴力を振るう状態では、精神運動興奮もあり、
制止するのにかかるマンパワーが必要です。
暴言・暴力に怯えてパニックになる患者さんの看護も発生します。
器物破損となると、
けがや療養環境のレベルの低下など、二次被害も心配です。
これ、看護必要度以上の仕事ではありませんか?
危険行為という項目については
もうちょっと柔軟性があってもよさそうな気がします。
名もなき看護、可視化されない看護。
可視化できたのに見落とされた看護。
どんなものが思いつきますか?
少々愚痴っぽくなってしまいましたが、
看護業務が多岐にわたっているということと、
こんなのも看護なんだよってことを
知っていただきたく投稿しました。
看護が正当に評価され、
それなりの人員配置や待遇が受けれられるといいなと思います。
小難しい話もありましたがお付き合いくださりありがとうございました。
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