精神科医YouTuberコラボ動画を視聴して
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メンタルドクターSidowコラボライブ【 精神科医・樺沢紫苑】見ました。
精神科医YouTuberお二人のコラボは個人的に嬉しかったです。
お二人それぞれの動画もそうですが、
ニュートラルに淡々と、傾聴・解りやすい説明をしています。
樺沢先生のYouTube動画は3000本のストックがあるそうです。
視聴者の質問の多くは、YouTube動画や著書で回答済みですが、
重複した質問が来ても、
「こちらでも回答済みなので動画を探してみてください」
「自分で調べる力も持つようにしてください」
と誘導したうえで質問にまた答えます。
これだけ多くの発信をしているので、
質問力や検索力は身に着けてほしいのは本音でしょうが、
前提として、この動画の多くの視聴者は精神疾患があります。
「思考力・判断力の低下」「意欲低下」「視野狭窄」「不安」など、
質問力や検索力を求められる状態ではありません。
医師が高圧的態度では患者との信頼関係・治療的関係構築ができません。
だから、回答済みの質問やおおざっぱな質問にも丁寧に答えながら、
患者さん自身の問題解決能力を奪わないよう支援しているのでしょう。
Sidow先生は「精神科をもっと身近に」と発信されています。
精神科関連で、衝撃的な報道や描写が注目されることはあっても、
身近にとらえることは少ないのではないでしょうか?
衝撃的な報道や描写により、問題が表在化し広く知られることもあるので、
必ずしも悪いこととは言えませんが、
情報の一人歩きや、知らないことは偏見を生みます。
第1波の頃の新型コロナウイルス感染症もそうではありませんでしたか?
精神科は他人事ではない、誰でもかかりうる疾患を扱う診療科です。
私もSidow先生と同じ考えです。
日本の精神科の年間受診者、どのくらいいるでしょう?
「精神疾患による患者数」を参照してみてください。
単純な有病率の上昇だけでなく、
すでに罹患していたけど受診に至らなかった人が受診したり、
パワハラや過労などのストレス、ライフスタイルの変化もあり
受診する機会が増えたのもあるかと思います。
コロナ禍の影響もあり、さらに増えると予想されています。
著名人のカミングアウトや、YouTuberの活躍もあり、
受診しやすくなったことも影響しているでしょう。
精神科はメジャーな診療科です。もっと身近にとらえてみませんか?
お二人のYouTubeチャンネルは、医療者が見ても勉強になります。
長文、お読みくださりありがとうございました。