さようなら、北陸本線敦賀以北
まず初めに、これまでJR西日本の北陸本線をはじめとする北陸3県と新潟県の西の端の方を走る路線を運営し、乗務や整備等を通して鉄路の維持に携わってきたすべての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
おかげで私が人として一番成長する時期に様々な景色を見ることができました。今思えばありがたかった日々でした。
そして、今後とも一人の利用者として、一人の鉄道オタクとしてよろしくお願いいたします。
前置きはこれくらいにしておきます。
さて、本題に入りますが2024年の3月16日、本来の予定より1年遅れで北陸新幹線が福井県の敦賀市まで開業を迎えます。私が現在住んでいる福井市には、親の仕事の都合で2010年秋ごろに移り住み、高校卒業の2019年3月まで住んでいました。(その後進学のため別の場所に移り住みましたが諸事情で福井市に2021年秋ごろに戻ってきて現在に至ります)
そのため小学校高学年のころから高校卒業まで、すぐそばとは言いませんがかなりの頻度でJRの線路を走る長い特急列車を見て、乗ってみたいなあと想いをはせる日々が続きました。
幸いなことに親戚の家がかなり離れたところにあったのでJRの特急列車に乗って帰省することも多く、現在も運航を続けているサンダーバードを始め、しらさぎ、そして2015年3月に廃止された「特急 はくたか」にも乗る機会に恵まれました。
10年以上前の話ではありますが、田んぼや畑も広がる平野の中を高速で走るその車窓から見た景色はいまだに脳裏に焼き付いています。
更に普通列車に乗る機会も多く、金沢に遊びに行くときも、京都・大阪方面に行くときもJRの普通列車で旅立ちまして、帰りも青い帯の普通列車を見るたびに「帰ってきたんだな」と安心したものです。
当然普通列車もそうですが特急列車に乗っているときも青い帯の列車を見ると「帰ってきた」という感覚になりますし、自分の中ではそれが当たり前で浪漫の塊でもありました。
しかし、そんな日々ももうすぐ終わりです。
新幹線の高架橋は堂々と佇み、試運転の列車が行き来しています。
自分の青春を見守ってくれた特急列車が消えるという現実はもうすぐそこなのです。
ここまで様々なトラブルがあったと思います。それでもJRの職員の方々は列車を動かそうとしてくださいました。おかげさまで大阪や京都、名古屋をはじめ様々な場所に遊びに行くときに安心して乗ることができました。私はJRのおかげで様々な景色を見ることができたのです。
本当にありがとうございました。私は、北陸本線を支えて下さる皆様のおかげで45の都府県の景色を見ることができました。学校への通学にも数回だけですが使うことができました。私の大事な思い出になりました。
最後になりますが、3月16日から現在の敦賀~金沢間の運営を引き継いで地域輸送にあたる「ハピラインふくい」と、「IRいしかわ鉄道」には、ぜひとも頑張ってほしいです。私もきっとたくさん利用すると思います。これからよろしくお願いします。