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生活防衛

去年55歳になった。個人年金に入っていたが去年満期になった。加入した90年代初期は定年が55歳。一昔前なら隠居の年齢だ。
個人年金支給が始まった。毎年決まった額が振込まれる。多くはないがソコソコの額。全て株式投資に廻した。
少額ながら投資信託や株で運用している。株というと博打と混同する人がいる。これは少し違うと思う。キャピタルゲイン目当ての投資は、確かに投機になり易い。しかし長期に保有して、配当目当てに銘柄を選ぶ、分散投資をすると堅実運用になる。
堅実運用なら旨みが少ないのでは?と思うなかれ。銀行では0.002%の金利が千倍以上で期待出来る。
例えば5%でも20年で100%、つまり倍になる。複利なら15年で倍だ。馬鹿に出来ない。
とある会社の株を5年以上保有しているが、毎年5%以上の配当がある。業態、業績も安定している企業だ。安定した5%以上の配当株というと、少ないながら存在するものだ。こうして得たお金を又違う投資に廻す。チリも積もれば何とやらで、10年も経てばそれなりになる。
余裕がない人間には無理だ!みたいな話があるが、最近は本当に少額から始められる。貧困層でなければ可能だと思う。
手取10万円の独身女性がYouTubeを投稿している。慎ましい日常が主な内容。生活防衛術的なYouTubeだ。そんな中、彼女は少額ながら株式投資を続けている。それなりの資産形成が出来ている。経過を見ていると、少しずつ生活が向上しているようだ。
投機と投資の履き違えは頂けないが、資産運用は少額でも検討を推奨したい。生活防衛の一助になるのでは?

余談だが、アメリカではファイアという言葉が流行っている。早期退職して資産運用で生活する事だ。元々「クビ❗️」みたいな言葉だったと思うけど。
1億あれば、配当で400〜500万の年収も現実的だ。コロナ禍で雇用状況が悪くなり、こうした生活をする人が爆発的に増えたそうだ。アメリカでは資産運用が至極普通の話。それだけ社会保障が貧弱とも言えるが…。その為ファイアが可能な人は多い。
これが今のアメリカでの労働不足の一因と言われる。一旦資産運用のみの生活に陥った人が、再び労働市場に戻らなくなったのだ。

経済は不思議なものだ。

追記
FIREはFinancial Independence, Retire Earlyの略語だそうだ。You're fired!のfireとは違うそうだ。


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