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映画100選

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心に残る生涯の映画100選。 細かい解説の代わりに動画を掲載。
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#市川崑

石坂浩二の金田一耕助②

石坂浩二の金田一耕助②

原作横溝正史、監督市川崑、主演石坂浩二。このトリオでの映画金田一耕助シリーズ。一度ここで語ったが、再度書き足したい。
猟奇的連続殺人事件が大筋だが、何故かこの映画シリーズは観賞後にしんみりする。他の金田一耕助映像作品と印象が少々異なる。
一つは前にも書いたが、ユーモラスなシーンを巧みに散りばめている。ホンワカするシーンが良い。
それともう一つ、このシリーズを印象付ける要因がある。
事件の根源になる

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昭和の映画

昭和の映画

また市川崑の金田一シリーズを観出した。病院坂の首縊りの家、悪魔の手毬唄。やっぱり良い。

最近は明るいレンズで背景をボカすのを、シネマティックというらしい。しかし本来映画らしいシーンは、ひいて人物を小さく配するのが映画っぽい。大きなスクリーンだからこそ小さな人物が生きる。雄大な画になる。黒澤明作品でも多用されている。
市川崑もひきの画が素晴らしい。映画を観ている気分になる。
カメラがひくと映る範囲

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石坂浩二の金田一耕助

石坂浩二の金田一耕助

自分が一番愛する映画シリーズは、間違いなく市川崑×横溝正史×石坂浩二の金田一耕助シリーズ。毎回猟奇的連続殺人事件のストーリー展開。俳句や手毬唄など見立て殺人がパターン。
70年代にヒットしたシリーズ。全五作。特にシリーズ1作目「犬神家の一族」は角川映画の第1作目として大ヒット。その後配給元の東宝が引継ぎシリーズ化。横溝正史ブームが起こる。これをきっかけに松竹で「八つ墓村」東映で「悪魔が来たりて笛を

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