烏流青黒カリヤドネループ解説
始めに
皆さんお久しぶりです。烏(だるびー)です。この度、vault大会にて7月25日から7月30日までの6日間で優勝3回、準優勝1回の成績を収め、レート2206まで到達することが出来ました。その成績全てが青黒カリヤドネループによるものでした。前回の記事から更に、カリヤドネループを回し続けていたので最適化は進んでいる自信はあります。
是非とも本記事を利用し、現環境において強力なデッキタイプであるカリヤドネループの理解を深めて下さい。
本記事では、青黒カリヤドネループのプレイ解説をメインに置き進めていきます。その為、リストや採用理由に関しては無料公開させて頂きます。ぜひ無料部分だけでもご覧ください。
リスト
採用理由
メインデッキ
ア・ストラ・センサー
1コストルーター。
このカードを1.3ターンという奇数ターンに詠唱することで4キル率の向上につながり、このデッキにおける呪文はスコーラー以外なので基本的にどのカードでも回収可能な便利カードである。4枚確定。
ブラッディ・タイフーン
ハンドが減らない墓地肥やし。
3枚の公開領域を広げつつ、任意のカードを回収できる。道中で使用するのも非常に強力だが、ヤドネ着地後の山札を削る工程にて、スコーラーや後続のヤドネを回収することも可能である。抜く理由は全く見つからない為、4枚確定。
ブラッディ・クロス
フィニッシュカード兼墓地肥やし。
このカードは1コストで3枚呪文を墓地に送る可能性を秘めており、カリヤドネの召喚コストを1コストで3軽減する為、このデッキタイプだけに許されたフェアリー・ギフトである。このカードがハンドに加わるか否かで4キルが決まると言っても過言でないため、4枚確定である。
エマージェンシー・タイフーン
ハンドが減らない青単色ルーター。
シールドトリガー持ちなのも非常に優秀。このデッキには、ヤドネ着地前にハンドに来て欲しくないカード(ゾレーゴ、バウンス呪文二種、使用しない多色カード)が明確に存在し、それらのカードを捨てることも可能である。
ブラタイとこのカードを超える2コストルーターは現状存在せず、2ターン目のルーター詠唱はゲームプランの設計と墓地枚数の確保において必要不可欠である為、最大投与枚数の4枚採用をしている。
魔導管理室カリヤドネ/ハーミット・サークル
本デッキのフィニッシュカードでありながら、受け札換算が可能である正にツインパクトカードである。今デッキのコンセプトカードである為、4枚確定。
知識と流転と時空の決断
このカードにおけるメインの役割は受け札である。本デッキの特質上、墓地に呪文は簡単に溜まり、シールドトリガー条件は簡単に突破することが出来る。受け札としての性能も抜群で、トリガーで二体バウンスは非常に強力である。
サブの役割は事故時における最低値の引き上げや手打ちによるメタクリーチャーの除去である。
ハンドにルーターが全くない時にこのカードで2ドローを選択し、ルーターを引き込み、次のターンにはデッキを回すような立ち回りをすることが出来る。また、手打し、バウンスを選択することでシャッフなどのメタクリーチャーを退かす事も可能である。(GR召喚にも役割はあるが、GRクリーチャー紹介の際に説明する為、ここでは省く。)
以上の様に、このカードには多様な用途が挙げられ、受け札の性能も申し分ない。故に4枚採用としている。(一時期は枚数を減らすことも考えたが、環境においてアグロデッキが増えてきたこともあり、4枚としている。その為、4枚確定と言い切れるカードではないことに留意したい。)
スーパー・デーモン・ハンド
本デッキの純粋な受け札。
このカードを踏んでもらえれば一気に墓地が肥え、返しのターンにカリヤドネ着地の可能性が高まるカウンターカードである。踏んでもらえるだけで勝ちに一気に近づくパワーカードである為、他の黒単色トリガーとは一線を画すだろう。(ただ単体除去しかできないので、横並びして殴るようなデッキが増えたら話は変わってくる。)
採用適正枚数は2~4枚と考えているが、環境によって弄ることのできる枠である。
凶鬼90号ゾレーゴ/「大当たり!もう一本!!」
ループパーツ兼山札を深く掘る際に使用するカード。
無限クロスループには必須であり、ヤドネ着地後の山を深く掘る際に使用する。このカードによってヤドネの効果を二回使用にし、他の山札を削るカードを使用する事で深く山札を削ることが出来る。また、スコーラー着地前に使用することで2ターンのエクストラターンを確保することが出来、安定したフィニッシュが可能である。
上のクリーチャー面で使うこともしばしばある。呪文を止められた時、相手のクリーチャーを破壊しつつ、打点として残すなどの場合が一例として挙げられる。
採用枚数としては、1投にしたいところもあるのだが、山を深く掘る際に使用するという点と盾落ちという懸念点を鑑みると2枚採用に落ち着くことになるだろう。しかし、この二枚目よりも入れた方が良いカードが生まれたら抜くだろう。
サイバー・チューン
このカードは少しだけ珍しいカードかもしれない。このカードの採用理由は大きく分けて三つある。
一つ目は、3ドローが可能である点だ。単純に3ドローということは山札を三枚削り、自らの公開領域を3枚増やしていることになるのであらゆるカードにアクセスしやすくなっている。また、ヤドネ着地後も山を大きく削ることができる為、使用することが多い。
二つ目は、2枚墓地に送ることが出来る点だ。エマージェンシータイフーンの箇所でも説明した通り、このデッキにはヤドネ着地前までにハンドに持っておきたくないカードというのが存在している。それらのカードを気兼ねなく捨てることが可能であるのは非常に強力である。
三つ目は、シールドトリガーである点だ。アグロなどに対して踏ませることが出来れば、自分のハンドを整えながら墓地を肥やすことができ、こちらのターンになった際、安定して動くことが可能である。0コストで撃てる3ドロー2ディスカードは非常に強力であろう。
今回は分けてこのカードに対して解説を行ったが、このカードを3ターン目に撃つことによって、ハンドの純度を非常に高く保つことができるカードで有り、使えば強いとわかるカードであると私は感じている。このカードは入れることを強く勧める。
採用枚数は強いと言っても3コストであり、1.2ターン目に使用できるわけではないので他の枠との兼ね合いも込みで2枚としている。
龍装鬼オブザ08号/終焉の開闢
このカードにおいては、逆にその採用枚数の少なさに驚かれたかもしれない。理由を説明する。
このカードは単純にルーターとしての質が低い。墓地を3枚肥やし、自身も墓地に行くため4枚墓地を肥やすのだが、クリーチャー回収が強制である。このデッキにおけるクリーチャーは、撃っている終焉の開闢を除き10枚(カリヤドネ4、ゾレーゴ2、スコーラー2、機術士ディール1、オブザ08号1)存在し、その内多色カードが6枚を占めている。エマージェンシータイフーンの箇所で説明をしたが、ヤドネ着地前に多色カードをハンドに加えることはしたくないのだ。しかし、このカードはその行為を助長する為、サイバー・チューンの様に要らないカードを落とすのではなく、要らないカードを手札に加えさせるのだ。この点からルーターとしての質が低いと言えるだろう。しかし、墓地を三枚肥やすことは事実なのでルーターとしての最低限の仕事はすると言ってもよいだろう。
このカードの採用理由は、寧ろヤドネ着地後に挙げられる。クロスや道中でのブラタイ、エマタイやサイバー・チューンで仕方なく墓地に落としてしまったヤドネやスコーラーを回収し、後続の安定を図る事が大きい役割の一つである。また、ハンデスしてくる相手などにヤドネとこのカードを持っておくことで、どちらが落とされてもよい盤面を作り出せるなどのハンデスケアとしての用途もある。
クリーチャー面では、殆ど使用しないが、稀に打点として使用するケースもある。
以上のことから、このカードの適正枚数は2枚であると判断している。3枚以上で回している人は是非、2枚で回してみてもらいたい。
次元の嵐スコーラー
このデッキ唯一のクリーチャーのみのカード。
ヤドネ着地前に呪文を二回詠唱すればG0で出すことが出来、エクストラターンを取れれば勝ちにぐっと近づく。
呪文でないため、クロスなどで落ちるとプラン崩壊の危険性などが挙げられるので正直1投にしたいが、盾落ちによって敗北や山下にあり届かずに負けるということも危惧されているので最低限必要な枚数である2枚採用としている。
セイレーン・コンチェルト
ループパーツ兼4キル可能性底上げカードである。
実質0マナで1枚墓地を肥やすことが出来るのは非常に強力であり、ヤドネ着地後も、ヤドネでこれを唱えることでマナを使い切った状態でも、マナを1枚起こし、二体目のヤドネを使用することが出来るようになるカードだ。
シールドトリガー持ちなのも優秀で有り、トリガーさせ、使用したいマナのカードを回収し、多色カードやハンドに抱えたくないカードを埋めて、自分のターンをスムーズに動かすことが出来るようになる。
正直、複数枚採用したいが殿堂カードなので1投採用としている。
スパイラル・ゲート、魔法学校パクスクウガ
自身バウンス呪文二種。ループパーツ兼受け札である。
スパイラル・ゲートに関しては割愛し、パクスクウガについて軽く説明する。パクスクウガは新弾で登場したカードであり、以前はレスキュータイムであったが、こちらは自身のバウンスが任意となった為、強化版レスキュータイムとも言える。具体的な用途としては、ビートプランに変更する際に、相手の盤面のクリーチャーは退かしたいが自身のクリーチャーはバウンスしたくない時にスパイラル・ゲートだけでなくこちらも使用できるようになったのは大きい。
自身バウンス2種類はシャッフやナンバーによってどちらも止まることが無い様にコストを2と3のカードで分けている。
採用枚数は1ずつあればループする際にも困らないため各1枚としている。
機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」
最強の妨害カード。
このカード一枚で対面によってはエクストラターンを取ることが出来、こちらが安全にフィニッシュすることが可能となる。また、セイレーン・コンチェルトが盾に落ちてしまった場合でも、このカード複数回使用することでターンを返しても相手に動かせず、勝ち切ることが出来る。
殿堂になってしまったのは少し悲しいが非常に強力である為、抜く理由はない。
悪魔の契約
4キル可能性底上げカード。
このカードの採用理由は大きく分けて三つある。
一つ目は、確実に呪文を墓地に落とすことが出来る点だ。スコーラーの所でも少し説明をしたが、ブラッディクロスを使用することは、常に非公開領域から墓地へとカードを落とすことになるので、スコーラーが墓地に落ちる裏目が付いて回る。その点、このカードはマナという公開領域を墓地に送るので確実に呪文を墓地に送ることが出来、ヤドネ着地が安定するのだ。
二つ目は、マナゾーンから墓地にカードを送ることが出来る点だ。初手や道中でどうしてもヤドネ着地前には必要ないカードをマナに埋めてしまい、いざヤドネが着地し、ループまで行きたいとなった際に、マナにあるままでどうしようもないというケースが考えられる。その様なケースで、このカードがあれば解決することが出来るようになった。単純に今まではマナを触れられるカードはセイレーン・コンチェルトしかなかったがそこにもう一枚追加されることでマナに干渉できるカードが増え、マナに埋めることのリスクが緩和されたと言える。
三つ目は、大量ドロー出来る点だ。上記二点は墓地に送ることに焦点を当てているが、今回はドローについて考える。墓地に送った枚数分ドローすることが出来る為、自らの公開領域を広げることが出来、二枚目以降のヤドネやスコーラーなども引きやすくなる。
以上三点から採用をしている。枚数に関しては、正直2以上入れたいカードであるが、他の枠との兼ね合いや黒の枚数の兼ね合いなどを含め、現状は1投としている。(ゾレーゴ1枚と入れ替わったり、スパハン1枚と入れ替わる可能性は高い。)
GRクリーチャー解説
GRクリーチャーの採用理由に関しては二つ方向性があるので、それらについてまず説明を行う。
一つ目は自らの事故時における相手への妨害とリソース拡張だ。このデッキにおいてGR召喚できるカードは知識と流転と時空の決断のみであり、必然的に4マナ以降の詠唱となる。その為、相手への妨害をメインとしてGR召喚を行い、少しでも相手のテンポを遅らせて、事故の軽減を図らなければならない。故に妨害系のGRクリーチャーが採用される。また、それと同時に自らのリソース拡張も行いたいため、リソース拡張カードも採用される。
二つ目は、墓地利用デッキに対する妨害である。例えば、ミラーにおいて、自分の墓地の枚数は少なく、相手の墓地の枚数は十分である場合、このままターンを返しても敗北するだけなので、GR召喚を二回行い墓地リセットを引ければ1ターン貰えることとなり、こちらの勝利が近付く。その様な特定対面に捲るだけで大きなアドバンテージを稼げる墓地リセットカードは採用される。
それでは各カードの解説に移る。
カット丙-二式
方向性の一つ目に当たるカード。ピーピングハンデスはどの対面にも基本、腐ることはなく1ターンをもらえるカードである。妨害系カードの中では最強のスペックを誇る為、採用している。懸念材料としてはマナドライブ5であるが、5は許容範囲内として採用をした。
ソゲキ丙-一式
こちらも妨害系カード。
ハンデスという行為自体、基本的に刺さる為(カリヤドネ対面には寧ろ逆効果であるが)採用。マナドライブ4なのも評価できる点の一つである。
全能ゼンノー
GR界最強の妨害カード。
SAとマッハファイターを無力化することが出来、このデッキで唯一モモキングを止めることが出来るカードである。(相手が盾に殴ってきて流転トリガーGR2回で全能を捲る。)妨害系カードの中では強力なので採用。
サザン・エー
本デッキGRで唯一のリソースカード。
このカードが捲れれば、知識と流転と時空の決断2ドロー+何かになる為、非常に強力である。マナドライブ4なのも非常に魅力的である。
ポクタマたま、トムライ丙-三式
墓地リセットカード二種。採用理由は殆ど上記に記しているが、クリティカルに刺さる対面がいる為、採用。
プレイ解説
こちらからこの記事のメインとなるプレイ解説を行う。プレイ解説は二つに分け、一つ目はカリヤドネ着地前のハンドキープやマナ置き、カリヤドネ着地後の呪文選択、各メタカードに対してのケア方法などを基本編と題して、解説する。二つ目は各対面ごとに分けたプレイ解説を行う。ここからは有料部分とする。是非ご覧下さい。
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