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佐渡の怪異譚・青鷺火
青鷺火(あおさぎび、あおさぎのひ)は、夜に鳥のサギ(鷺)が青白く発光する怪異。
鳥山石燕の妖怪画にも描かれ、江戸時代から人々によく知られた妖怪である。
なお、このサギはアオサギではなく、ゴイサギを指すとされる。
青白く光ることから、ゴイサギの火ではなく、「青」サギの火となったのかもしれない。
サギはキツネやタヌキと同様に、歳を取ると化けるといわれている。
化けたサギは口から火を吐くとも、火の玉になるとも。
全国的にも青鷺火はよく見られ、木にとまったサギが青白く発光する様子が見られる。
昭和時代にも、茨城県でサギが青白く光った様子が目撃されている。
古くからあちこちで目撃される青鷺火は、新潟県においても目撃譚が存在する。
佐渡市に現在も存在する根本寺で青鷺火が目撃されたという。
毎晩のように根本寺にある梅の木に怪火が現れた。
そこである日、その火を弓で射てみたところ、何かが梅の木から落ちてきた。
落ちてきた何かを見てみると、それはサギであった。
青鷺火の正体は、水辺に生息する発光性バクテリアが、サギの羽について、それが青白く光って見えるといわれている。
また、サギの胸元の白い毛が光に反射して光って見えるとも考えられている。
どちらもあくまで説にすぎず、青鷺火の正体ははっきりとしたことがわかっていない。
街灯がない昔の時代では、夜にぽっと明かりが浮かび上がっていたら、さぞ不気味であろう。
しかし、現在のように街頭や建物の光があふれている時代では、青鷺火が現れたとしても、案外幻想的な青白い光に見えるのかもしれない。
【根本寺 公式ホームページ】
http://www.sado-konponji.com/
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