ボーナスをもらって怒ったコの話

　１０数年前、ヘルパーの資格を生かしてとある医療法人の介護施設で一年程働いた。小生は「料理は出来ない」「夜勤も出来ない」それでも人手不足。パートで入る事になった。最後は少し正職員になったけど、料理も夜勤も回って来るので辞めた。

　職場の雰囲気は嫌いでは無かった。「家庭的」と求人欄にある場合それは警戒しなければならないが、職場は家庭的だった。割と初心者の小生でも適用可能な職場。シーツも被せるだけだったし、人間関係の他はある意味ラクな職場だったと思う。勿論肉体労働だけど。

　年末「家庭的」なんでパート扱いの小生にも思いがけずボーナスが出た。数万円だったと思う。小生は自己独立で申告をしていたので単純に有難かったんだけど・・・

　パートで週数回、遅番だけに入る女の子がいた。まぁ細くて可愛い年下だし。で、その子は思いかけずボーナスをもらって激怒していた。「扶養から外れちゃった」と。
　１０３万円の壁。その子がボーナスを支給されて結果損害が幾らだったのかは知らないけど、雇用者の善意が迷惑になるとは。

　物価は上昇している。この１０３万円ってのはかなり歴史が古いらしい。
　経済成長を２％程度と見積もってもその枠は広げて然るべきだと思う。