生存報告ー面会
戸建てに住んでるからって戸建てが良いとは言うつもりは無い。コスパ的にはマンションや賃貸より戸建ては優れているが、デメリットとして町内会と庭の草取りがある。イマドキの家の庭はコンパクトらしいけど。で、家族が入院して7か月になるが、独り暮らしも初の夏を迎えようとしている。
我が家はもろ昭和の家だ。土地は70坪くらいだけど、祖父が好き勝手に枯山水みたいに池やら石やら松やらなんやら面倒臭いモノを置いて行ったから、段々ジャングルの様相を呈して来た。主敵はシダとドクダミだ。
ニコッとタウンの知り合いも「雑草戦」を戦う勇ましいおねえちゃんに相手をしてもらっているけど。
今日も面会へ行き、寝たきりになった家族に「こんなところで寝てないで庭の草取りしてくれよ」と声を掛けたら体を揺すって笑っていた。
庭の草取りは笑い事じゃないんですけど。ちなみに家族は心不全。我が家が寒いからだったからだと思う。これ以上の心不全の延命はしませんとの施設の同意書を書いてあるけど24時間空調の利いた個室内。簡単に心不全になるとはちょっと思えない。という事は家に帰る事は出来ないが、長丁場だ。し、かろうじて意思疎通は可能な状態。
しかし、皆さん家の草取りどうしてますか?「初の夏」に小生は頭を悩ませている。近所のおばさんやいけそうな知り合いに聞いてみたんだけど、「思い立った時にやる」そうだ。昭和天皇じゃないけど、どれが雑草よ?
と悩みながら例の喫茶店に寄ったら(最近ほぼ毎日通っています)、例の美人が「今日は同じシャツの色ですね」二人とも緑の上着を着ていた。にっこりと笑顔を返すのだけど、例によって美人に固まる小生には何て言葉を返したらいいのか解らない。
ま、元気はもらいました。おじさんは若い子から生気を吸い取っているのだけど、若い子の生気は無限に溢れている。コーヒー代を払って元気をもらう事は別に罪ではなかろう。
返すついでにもう一軒喫茶店を梯子した。
雑草取りは「うだうだ言ってないでやる」しかないみたい。
おカネがあればシルバーさんという事らしくこの度は何せ初めてなんでいつも木の剪定をしてくれるシルバーさんに相談したんだけど。
これが田舎の一軒家なら雑草なんて放っておけばいいと思うのだが、生憎街中の一軒家。あまり茂っては近所迷惑になる。
土地は施設の家族と分筆してある。
相続で手に入ったらどうしよう?
小生の独断と偏見なのだけど、不動産は面倒臭いなと思う。
となると老後を迎えるまでは賃貸か公営住宅か。おカネあるかな?でも近所付き合いも悪くないし、時々向かいの家のおばさんが夜のおかずを差し入れしてくれるし。これがおいしい。施設入所の家族ー母親は「缶詰持って嫁に来ようとした」親なんで、インスタントが多かった小生には他の家庭の料理はおいしい。
僅かづつ、これまでに去った祖父母や父、それからこの度入所した家族の片付けをして行こう。マジ遺品がそのままでこれはこれで困っているんだけど。時間はあるさ。でも最後はどうせガッシャーンなんでしょうけどね。
今日は特に何か言いたいとかそういう事ではない独り言でした。