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私のパソコン(PC/Mac)遍歴とショップ栄枯盛衰

はじめに

ようやく「MACHIDA PC MAP」25周年企画としての更新に目処がつき、9月には更新出来る予定。ひそかに「MACHIDA PC MAP Archives」のロゴが先行して拡大・高精細化されるなど確認作業も進んでいる。
そもそも「公開が継続されている」ことに重きがあるところはあるが、まさに「アーカイブ」として当時の記録がきちんと残っていくよう、ちょっとだけ頑張りたいところ。

更新の際には「調査手帳」として、ショップ紹介とは別に個人的な所見もこちらの"余話"で公開する所存。その前に、前提となる私自身の「MACHIDA PC MAP」後のパソコンショップとの関わりというか、PC・Macの利用変遷を少し書いておこうと思う。

学生時代のPC/Mac遍歴

「MACHIDA PC MAP」にはPCパーツの件も書いていたが、公開当初はメーカー製のPCを利用していた。町田電脳こーかい日誌にあるとおり富士通の「FMV DESKPOWER」で、CPU交換やメモリ増設・HDD交換などはやっていた。それもあって秋葉原にはよく行っていたし、町田にパソコンショップが大挙してやってきたときも注目をしていたというわけだ。

その後、「MACHIDA PC MAP」をいったん閉じることになる年度にちょうどFMVが調子悪くなり、秋葉原のFaithでショップブランドPC(Seed)を購入している。
ここで首都圏を離れることになり、「MACHIDA PC MAP」もトップページを閉鎖することにしたわけだが、実はコンピュータ・サイエンスの分野に突如変転したためといった下りはこのnoteで書いた通り。

何せコンピュータを勉強する学部だったので、周りはPCにこだわりがある人が多かったのだが、そんな濃い人たちの中では相対的に自分はPCにお金をかける立場ではなかった。PCでゲームをあまりしていなかったり(浪人して「信長の野望」からだいぶ離れてしまった)、2000年に買ったショップブランドPCは自宅PCとして2005年にハード故障するまで引っ張った。何せコンピュータが本業だった時期であるから、大学にも自前のPCが必要で、これは家族からWindows 2000のノートPC(Dell Inspiron)を譲ってもらったのであった。はじめてのA4ノートPCで、大学で家で持ち運んで活用した。大学なので、研究室に性能が良いPCがあったり、共用のSolarisを使ったり、余っているPCへLinuxを入れたりなどと、あまり個人所有のPCへ拘る必要が無かった時期とも言える。実際、学部4年生からは支給されたデスクトップ機のWindows PC(これも富士通製PCだった)で研究活動のメールや資料作成はこなしていた。

ただ「1回くらいは自作PCやってみないとな」という思いはあった。2005年、2000年購入のショップブランドPCが調子悪くなり、自作PCにすることにした。ちょうど奨学金が借りられるようになり、資本も出来たこともあった。ただ、当時住んでいたのは盛岡。パソコン工房など最低限のPCショップはあったのだが、はしごで探すのも違う感じだった。いろいろ考えた結果、自作PCキット(Easykit)をサイコムで一括して購入して作成することとした。それこそ中高生のときからパーツ交換とかやってきたので、自作PCも組み立てられた。このPCは2013年まで使った。

Sycom「EasyKit」
自作PC(2005年〜2013年利用)

これらの流れとは別の動きもあった。大学では学生活動としてデザインに従事することが多くなり、Macに触る機会が圧倒的に増えていった。iMacなんかでDTPをすることが増えたのである。こちらも予算で定期的に購入するなどの機会があった。研究室で余っているMacというのもあり、iTunes再生機として使わせてもらったりもした。そんななか、先に書いたDell Inspironが調子悪くなったこともあり、持ち運べるノートパソコンのリプレイスが必要となった。2005年にPowerBook G4 12inchをソフマップギガストア厚木店でSofmapカードを作って2年の分割払いで買ったのであった。Sofmapカードは分割払いの金利が有利になり、親しみもあったことからカードを作ったのであった。これは、社会人1年目まで支払いに追われた記憶がある。大学活動では、Microsoft OfficeがMac版でもそこまで困らなかったのだった(1回、発表でWindowsで作っていた画像が表示されなかったことはあったけども)。

PowerBook G4 12inch


社会人になってのPC/Mac遍歴

その後、2010年、2016年、2020年とMac miniを買っている。Webでやりたいことがほぼ完結するようになり、Microsoft Officeを使う用事も減っていくと、ほぼMacで事足りてしまうという次第だった。また、入った会社でWindowsマシンを使って朝から晩まで仕事しており、オンオフ切替の一環として、オフの時はmacOSにしようかという思いも働いた。本体はApple Storeで買うことが増えた。一方、周辺機器は家電量販店で買うことになるのだが、Apple製品こそ家電量販手のポイント使いどころということになるのであった。還元率がだいたい1%固定で、他の10%還元商品のときポイントを使うとポイントはつかないが、そもそも還元率が低いのでポイント交換できないヨドバシ・ビック・ソフマップ・ヤマダ電機(ヤマダデンキ)のポイントはここぞとばかりに投入されるのであった。

ただ、Windowsも必要になるのは確か。同じコンピュータ・サイエンス系学部出身者の中ではコンピュータにお金をかけないものの、Windows機にもMacにも二重投資するところだけは逸般してるかもしれない。自作PCが調子の悪くなった2013年、はじめて「中古ノートPC」に手をだした。東京に戻りデスクトップPCはかさばって場所を取りがたく、ノートPCにしようという気はあったものの、新品を購入するには折り合いが良いPCがなく、初めてドスパラでThinkPad T410sを中古購入したのである。キーボードの造りが良い時期のThinkPadでコレクションとしても良い買い物であった。中古は中古で新品と価格差が落ちており懐疑的なところもあったのだが、条件と価格があうこともあり、光学ドライブのあるPC・USBブートのためのIntel系PCが必要なときに見事に条件に合致していた。価格もリーズナブルであった。

とはいえHDDのノートPC。Windows 7に無償アップデートしたらとたんに遅くなってしまった。そんななか、会社PCがSSDになった瞬間劇的に速くなったのを目の当たりにし、自宅据え置きのMac miniに対して持ち歩きの出来るPCを持った方が良いなという思いに至った。MacBook Airなど、Macのノートも評判高いのは承知しているのであるが、グレア液晶とキーボードでMacはmac mini一択となっていた。もうWindows機をデスクトップにしようという心はなくなっており、キーボードからするとThinkPad一択に近い状況なのではあるが、比較検討の結果2018年にDell Latitude 7280 を購入し、今に至る。

パソコンショップ、確かに情勢は変わってきたけれど

とりまとめなく、自分のPC/Mac遍歴を書いてみた。こうまとめてみると、次第にパソコンを買うのは直販に傾きつつあることが分かる。ただ、個人的にどうしてもショップで買っている物があり、それはハードディスクである。

PCと一緒だと輸送で駄目になるんじゃないかという思いがどうしても強く、引越の時も多くの場合必ず自身で運んでいる。PCごと発泡スチロール梱包で輸送のほうが確実ではないかとも思うが、いまいち分からない。

ただ、NAS用HDDを買うとき、やはりネットで買って宅配業者利用はどうしても信じられず、久方ぶりに秋葉原に出向いてPCショップをはしごして買ったりしている。複数ショップを歩き回って価格を自分で調べて安いところで買う、というのは可処分時間的にあまり頻繁に出来ることではないのだが、久々にやると、楽しい。

PCパーツショップは頻繁にはいかないけども、縁が切れたわけでは無いというところだった。家電量販店は、家電を買うことはやはり多く、ネットで買うこともあるのだけども、「やはり見て買いたい」というのもあり、ビックカメラ・ヨドバシカメラ・ヤマダLABIなどを使うことは多い。PCを買うことは少なくなったけども、まずどういう商品があるかなどはリアル店舗に出向いて勉強しないと、掴めない。無論、ネットには優れたレビュー記事も多く転がっている。リアル店舗はネット店舗のショールーム化していることはあり、確かにリアル店舗で見て実際はネットで買うことが皆無とは言わないのだが、「持って帰れる商品」の場合は、リアル店舗で買うことも比較的多いのだった。ネットだとどうしても翌日配達が関の山だったりする。ヨドバシでも、ネットで注文して店舗受け取りのほうがなんだかんだで迅速だったりするのだ。

パソコン専業店は昨今影は薄くなり、家電量販店かPCパーツショップかに別れているきらいはあるが、今なお使いどころはある。「相談して買える」というのは大きなポイントでもある。東京圏だと、マーケットも大きくリアル店舗が首都圏から全部無くなるというのはとりあえず無いのだろう。何より、ネットでポチったときよりも、リアル店舗でレジに持っていって買ったときの方が消費したという実感が強い。これは世代によるものなのだろうか。突発的なセールも、リアル店舗の楽しみではある。なかなか遭遇しないものではあるが。

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