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ヒプノセラピーで見たビジョン(道化師編)

ヒプノセラピーの誘導瞑想をやってみた


ヒプノセラピーの誘導瞑想をやってみて、はじめてビジョンが浮かんだから書いておこうと思った。

これまで、何度もこういうのやってみた。

悶々として眠れなかったころ、誘導瞑想のおかげで眠れるようになって助かってた。

今も、なんでもいいから寝る前にかけて子守唄にしている。

前世とかヒプノセラピーなんかもYouTubeに上がってる。

しかしながら、前世関係の誘導瞑想では、ほんとにみごとに、何にもイメージできない。
何度やっても。

でも、なんとなくこの頃、
こういうことに冴えてるような気がするから、
今ならなんか出るかも!と直感し、久しぶりにやってみた。 

周波数の似てる誰かの記憶が、今の私に影響与えてるんじゃないかと。

なんか言いたいことでもあって、それに気づけば、私が癒されるんじゃいかと。

あくまで私中心のエゴ的欲望でやってみることにした。

本人目線ビジョン


草原の向こう、光が足元からだんだんと上がってきて…というよくあるフレーズを聞いていた。

普段はうまくイメージできず、この辺りで寝てしまって覚えていられない。

「足元をみてください、裸足ですか、何か履いてますか?」までたどり着いてもいつもは全然イメージできない。

しかし今回はなぜかイメージできた。

気づくと、明るい場所、人が大勢行きかっている。
目線はその人物らしい。
目線だけ借りてる感じ。

砂埃が気になる。

白と赤の縞々模様の派手な服装、ブルマーのようなものを履いている人もいた。

どこだろう、中世のイタリアとかだろうか。

足元を見る。
白いタイツにピッタリとした黒い靴。
金色のバックルがついている。
やっぱり中世?

しかしよく見ると靴の先が長くくるっと丸まっていてその先に丸い鈴がついている。

変な靴だ。
ちょっと動いみた。
なぜかがに股で跳ねるような動き。
跳ね方が軽い。

これは…?と思って顔をあげて周りをみる。

よくよく見てみると、砂埃の中に、キャメル色のテントがたくさん。
動物が杭に繋がれてるのもみえる。ライオンだろうか、犬ではない。

その間を忙しそうに行き交う派手な服装やブルマ姿は、道化師たち。
彼らが動くたびに砂埃が舞う。

すぐに理解できた、ここはサーカスの裏手、役者たちのテント村だ。
中世ではなさそうだ。

ということは、この人物もサーカスの団員ということになる。

鈴付きの靴から察するに、おそらく演者のほうだ。
ピエロだろうか?

なるべくこの人物が何を思っているのか知りたかったが、この人物になれたわけではない。

声もわからないし、思考もわからない。
場面の中でただ動きを見ているだけだった。
(なんか動けたのはこの時だけ。あとは場面展開を見ていた。)

兄弟子


次の場面。
なにか大きなブロックの上に腰掛けて、夜空をみているピエロ姿の男性を見ている。
真ん中から赤と青に分かれた派手な衣装。
メイクもしている。
たまにこちらを向いて話しかける。

少し離れて座っているが、
知り合いのようだった。

この人物はそのピエロを見ている。

その眼差しは、尊敬のようで憧れのようで親しみのようで馴染みのようで。
何か大切な人のようだった。複雑な感情も混ざってた。

友だちだろうか、兄弟だろうかその時はよくわからなかった。

この人物の手足も細く、
手の指の節をみて、華奢ではあるが、男性なのだろうとわかった。

青年期と少年期の間くらい、という印象だった。

だんだんと、彼の気持ちも伝わってくるようになった。

次の場面は、スポットライト。
サーカスの演技のようだ。

メインイベントの空中ブランコの前座で、
2人のピエロが交互にブランコを揺らしながら、注目をひく、という場面だ。

そこで、さっきの赤と青のピエロとこの彼が演技をしていた。

どうやら、この彼にとってさっきの赤と青は兄弟子的なポジションのようだった。 

空中ブランコ


次の場面。
この人物がブランコを漕いでいる。

それもずいぶんと揺らしている。身が軽い。

後ろにめいいっぱい漕いで
前にでるとき、空気を切る。圧がかかる。

まるで、空を飛んでいるかのようで、彼はそれを楽しんでいた。

後ろにめいいっぱい漕ぐ。
スポットライトと観客の声。

何も気にならない。
何も考えない。

空を切って前に漕ぐ。

この瞬間がたまらない。

ここで手を離したら、本当にそのまま空を飛べそうだと思っていた。
本当に楽しそうだった。

だから、彼はこの前座の時間が好きだった。
いつも予定より時間を超過してしまう。

そろそろ、本番に明け渡さないと。
下から浴びせられるスポットライトが熱かった。 

マウッシオ

次の場面。

倒れてるピエロを上からみている。
おそらくこの人物の目線だが、上から自分を眺めてる。
(それとも私の目線だろうか、上から眺めてた)

落下したのだろう。 

あの時、飛んでみたくて本当に手を離したのかはわからない。

観客席側の仕切りの壁に激突したらしい。
頭を抑えている。
額から大量の血が出ていた。

周りの人から「マウッシオ」と叫ばれていた。それが彼の名前なのだろう。
(そう聞こえた感じがしただけ。正確な発音などわからない。が、以下、マウッシオとする。)

まだ二人の前座のブランコ演技の途中だったのだろう。

目線が変わって、地面に倒れている。
身体からの目線。
斜め上に兄弟子の姿。

ブランコをとめて空中からこちらを心配そうに見ている。

マウッシオは倒れたまま、手を伸ばして、兄弟子に何か言おうとしていた。
何か求めるような感じだった。

回想

また場面が変わる。

回想しているようだった。
山小屋のようなところ。

山の上、標高高そう、かなり高い位置。

兄弟子とふたり山小屋のテラスに立っている。
服装はふたりとも素顔で普段着。

マウッシオの顔はここからは見えないが、兄弟子の顔はちょっと見えた。

健康的に焼けた顔。
端正な顔立ち(まあ外人だし)そして爽やかな笑顔。
目の色は茶色だった。

ふたりテラスから景色をら眺めていた。
そこから展望する景色は息を飲むほど素晴らしかった。

まもなく暮れていく太陽。金色に照らされる山と樹木。

輝く広大な空と巨大な自然を目の前に、ふたりは圧倒され、見惚れていた。
(うあーって感じ)

ふだんの仕事のことなど一切忘れて、自然の景色に飲み込まれていた。

ふだんからこんなふうに、ふたりで行動することが多いようだった。

ふいに兄弟子が、飛び降りるような仕草をした。

もちろん、ふざけただけだったが、
マウッシオは咄嗟に兄弟子にしがみついた。

兄弟子が落ちてしまうのではないか、本当に驚いたのだ。

兄弟子がふざけただけだよ、と笑っても、まだ手を離すことができなかった。

しばらくはしがみついたまま、動けなかった。

心臓がドキドキしたまま、身体はガタガタと震えていた。

想像以上に、脅かしてしまったことに驚いた兄弟子は、ふっと笑ってマウッシオの背中をそっと抱いた。

大丈夫、ふざけただけだよ、安心していいよ、という合図だった。

マウッシオはそのまま、へなへなと床に座り込んだ。

兄弟子は笑って、脅かして悪かったと謝っていた。
肩をぽんぽんと叩いたり、背中をさすってくれたりした。

まだ、口が聞けないマウッシオは、ただその腕にしがみつき、兄弟子の顔を見上げてうんうんとうなづくだけだった。

兄弟子のバカだなあと笑う優しい眼差しを受けて、マウッシオは少し心に戸惑いを感じた。

それから、ずっと兄弟子が気になって仕方がない。
ただ、この気持ちがなんなのか理解できない。
これまでとは違う感覚。

相手は男性、そして自分も男性。

こんなことがあるのだろうか。
この気持ちはなんなのだろうか。

マウッシオは、兄弟愛や友愛のようなものに、気持ちを置き換えていた。

それなのに、兄弟子の気持ちがこっちに向いているのかがとても気になっていた。

そのことに、違和感と戸惑いがあったらしい。

これは恋愛感情だろうか、と疑ったこともあったが、それをその度に打ち消していた。

意味もなく避けてしまう時もあった。

そんな時、どうした?と普通に接してくる兄弟子の態度に、
やはり自分はただの友人としてしか見られていないのだ、という証明のようで虚しくもなった。

それでも、本当にときおり
あの優しい目で見つめられると、気持ちが高揚してしまう。

そして、それに気づくとまた、あの人は、兄のようなものなのだ、と自分で自分に言い聞かせていた。

最後の瞬間


次の場面。

あの事故のあとだろうか。
歩くこともできるようだが足が弱っている様子だった。
車椅子に座っていた。

どう登ったのか、また山小屋にいる。
今度はひとりでテラスにいる。

テラスで風に当たって、黄金の空や山や樹々を眺めていた。

あの時ふたりで見た景色や兄弟子のふざけた場面を、なんの感情もなく思い出していた。

風にさらされていると不意に、ブランコに乗っているような気持ちになった。

この空と景色の中なら、鳥のように飛べるんじゃないかと思った。

マウッシオは目を閉じて、両手を広げた。


ここまでが見えた場面だった。

たぶんこれがマウッシオ(という名前だと思うが)の最後の記憶だと思う。

結局…。
ここから落下したのだろう。

あの後、心の中の葛藤がどうなったのかわからない。

あの時、ブランコから手を離したのは、わざとではないだろうか。


何を伝えたかったのか

誘導瞑想は続く。

[その人物は現世のあなたに何を伝えたかったのでしょう。何をあなたに託したかったのでしょう。]


きっとそれは『制限』だ。
と直感した。

心の制限をとればよかった、と思っている。

自分の気持ちがなんなのか、面倒な置き換えをしてなかなか認めなかった。

相手がなんであろうと、
自分がなんであろうと、
素直に愛と認めてよかったのに、と。

その当時は、恋愛感情は異性にもつものが常識だったので、
自分にこんな気持ちが芽生えるなんてことは考えられなかったのだと思う。

自分の心に制限をかけて、認めなかったことについて、伝えたかったのだろう、と感じた。

なるほど。
そういうのってある。

何か理由や条件をつけないと、認められない気持ち。
現代あるあるだ。

自分でややこしくしている。

何かを好きになることに、いちいち理由なんているのだろうか。

好きなんだもん、それは仕方ないよ。自然現象だ。

もちろん、そのまま相手にぶつけていいわけではないが、好きだという気持ちに制限をかける必要はないよ、ってだけの話しだ。

今ならマウッシオは「なーんだ」と思うかもしれない。

ヒプノは続いた。
最後に
[ハイヤーセルフから一枚の紙を渡されます。そこにはあなたに向けたメッセージが浮かびます。なんて書いてあるでしょう。]

というのがあった。  

紙になんか見えてきた。

その紙には『跳べ』
と書いてあった。

…。
…。

いや、あのね。
さっきの場面見ちゃうとね。

マウッシオ、飛んじゃってたじゃん(てか死んじゃってたじゃん)。

すみません、やっぱりこれ意味がわかりません、とせっかくのメッセージですが返品したくなるのだった。 
というか、まだ今のところの私じゃ理解力が追いつかない。

ただ、漢字では
『飛べ』じゃなくて『跳べ』のほうだったけど。

こうして、初めてヒプノセラピーで前世的なビジョンを見ることができた。

自分の描く絵にピエロが多かったのもうなづけた。

あぁそれでやたらとピエロをモチーフに描いてたのかぁ…。
と。

てことは。
これでピエロくん(マウッシオ)の思いがここで消化されたのであれば、私はピエロ描かなくなるのだろうか?

それは寂しいな。
まあ、また描きたくなるかもね、マウッシオ出てくれば。
(命名できて嬉しいし)

ちなみに前世、というのもどうもピンとこない。

「誰かの記憶」のほうがなんとなくしっくりくる。

ほかに記憶があるのか試してみたい、と思った矢先。

夢で見たビジョンがそんなのいくつかあった…!
と思いだした。

これから夢日記を漁ってみる。

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