ファミリーコンサート『おんがくdeあそぼ13』 國廣建太
こんにちは。note更新担当のたぬ子です!
今年度で13回目を迎えるファミリーコンサート『おんがくdeあそぼ』をご存じですか?
”0才から親子で楽しめるコンサート”をコンセプトに、県内各地でポップスやクラシックなど幅広い内容のコンサートを行っています。演奏グループは、第1グループから第4グループまであり楽器や内容はグループによって様々です。
今回は、”うたのグループ”である、第3グループの國廣建太さんにお話を伺いました!
初のソロで得た充実感
ー 声楽を始められたきっかけを教えてください。
小さい頃から児童合唱団に所属して歌ってはいたんですけれど、本格的に目指そうと思ったのは高校に入学する時ですね。
それまで吹奏楽部でユーフォニアムとチューバをやっていたんですが、高校になると楽器を買わないといけないということで、楽器を続けるか悩んでいたんです。
そんな時、オペラをしてる母から「楽器もいいけど歌もしてみたら?」と提案され、当時オペラえひめの手伝いで歌に興味があったこともあり「じゃあやってみようかな」と始めました。
ー 児童合唱団は、ご自身の希望で入られたのですか。
今は僕が指導している【松前ひまわり少年少女合唱団】という児童合唱団を、当時は母が指導していたので、せっかくならと僕も所属していました。
ー 声楽家人生のターニングポイントとなったできごとはありますか。
初めてソロパートをいただいた、高校1年生のオペラえひめの公演ですかね。前日から緊張していて「明日はどうなるんだろう、何が起こるんだろう」と、全然寝られずに挑んだ公演でした。
当日の会場は、満席に近いほどお客さまがいらっしゃいましたし、今まで経験したどの舞台よりも広く、強い照明が焚かれていて、キャストも大勢いて、いろいろなことがこれまでに無い状況だったんです。
合唱団で大勢の人たちと歌うことも楽しかったですし、良い刺激・体験をさせてもらっていたんですけれども、その公演でソロを少しでも体験させてもらって「こんな世界があるんだ⁉」と、本当にびっくりしました。
カーテンコールで拍手をいただいた時には「オペラ作品の良さ、歌の素晴らしさが、僕のソロを通して伝わったんだ。頑張ってよかった!」という気持ちでいっぱいになりました。
それから、”1人で歌える”ということを意識し始めましたね。
音楽の無い世界は、想像できない
ー オペラや歌など音楽は、國廣さんにとってどのような存在ですか。
物心ついた時から傍らにあったものなので、音楽の無い生活は想像できないです。もし今、楽譜や歌詞が世界から無くなったとしても、僕の中から完全に音楽が無くなってしまうわけではないと思うんですよ。
僕は、学生時代からいろいろな曲を勉強していますが、勉強して覚えたことは一生覚えていることだし、一生使うことだと思っているので、音楽とは一生の付き合いだと考えています。
ー では、どういったところに音楽の魅力を感じますか。
受け取り方は様々ですけれど、音楽の印象というのはだいたい似てくるじゃないですか。悲しい音楽とか楽しい音楽とか。そういう音だけで感情を伝えられる、言葉を使わなくてもコミュニケーションをとることができるところが、魅力だと思います。
更にオペラは、音楽の上に言葉を乗せて表現する舞台芸術ですので、音楽や芸術以上に、人の心へ訴えかける要素が強いのでしょうね。
音楽によってまず物語の空気感を伝え、その後言葉によって登場人物の心情が語られる。音楽と言葉、2つの異なる方法で表現しているからこそ、お客さまへより鮮明に作品を届けることができるのだと思っています。
譜面も、物語も変化はしない
ー 公演中に気を付けていることを教えてください。
お金をいただいて公演をしているので、お客さまに楽しんでいただくことを大事にしています。そのためには、役の感情に共感していただくことが1番いいのではないかと思っておりますので、表情やブレスの位置・方法など日々勉強しています。
ー 公演中にヒヤッとしたことはありますか。
『おんがくdeあそぼ』だと、小さい子が前の方に来て譜面台を触りそうな時ですね。オペラの舞台では、台に片足を乗せて歌うところで、足を乗せた瞬間に台が滑っちゃって、少しずつ足で戻したりとか(笑)
なるべくヒヤッとすることがないように練習で詰めるんですけれど、本番には目に見えない大きな力がありますよね。
ー ヒヤッとした時は、慌てず冷静に対処ですか。
譜面や物語は変化しませんし、何回も歌い演じている物語は、展開も登場人物の心情の変化も全て分かっているので、慌てた雰囲気を出さないよう冷静に対処できれば1番いいですね。
第3グループは、様々な動物になりきります!
ー 第3グループの見どころを教えてください。
どこも観ていただきたいのは山々なんですけれど、『できるかな?』という曲はずっと人気ですね。いろいろな動物が出てきて真似っこをするので、西野隊長も僕も様々な声を出して、登場する動物になるべく近づけようと猛練習中です(笑)
また、コロナが5類感染症に移行したということで、今回はより大きく舞台を使ったり、お子さんたちに前に来て聴いていただくことができるようになるんじゃないかなと思っております。
ー 『おんがくdeあそぼ』を楽しみにされている方々に、メッセージをお願いします。
小さなお子さんから大人の方まで楽しめる内容になっておりますので、ぜひ楽しみにお越しください。
人間は、生まれながらにして音楽を楽しむ心を持っていると感じますので、まだ言葉が分からないお子さんにも、きっと音楽の楽しさや幸福感は伝わると思っております。
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