「自分が1番おもしろい」それが自分の支えになる (もも)せめる。インタビュー
こんにちは!note更新担当のたぬ子です。
先月、愛媛県県民文化会館で行われた『吉本新喜劇inえひめ』に出演された、松山市出身のお笑いコンビもものせめる。さんに、芸人を目指したきっかけや「○○顔やろ」誕生に至るまでのお話を伺いました。
ぜひ、最後までご覧ください。
もっと知っていただけるよう、頑張ります!
ー 地元・松山での公演はいかがでしたか。
今まで、今治や四国中央には行ったことがあって、松山は初めてだと思うんですけど、あまり知られていなかったですね。
「知ってる方ー!」と聞いて、手を挙げてくださる方もいましたけど、挙げられていない方のほうが多かったので、もっと頑張らんとだめやなと。
ー 今回は、吉本新喜劇のあとに漫才をされましたが、普段と変えているところはありますか。
いつもやったら自分たちがトップバッターなことが多いんで、その時はお客さんがまだ慣れてないというか、準備できてない状態からスタートなんですけど、今回は新喜劇でお客さんが1回笑ってあったかくなったあとなんで、やりやすかったですね。
中学生の頃から将来の夢は”芸人”
ー 芸人を目指されたきっかけを教えてください。
初めてちゃんと観た2006年のM-1グランプリで、チュートリアルさんが1位通過の全票獲得でパーフェクト優勝した時に「かっこいいな。お笑いっていいな」と思ったのと。中学2年生の時に、TSUTAYAで紳助竜介さんの漫才と、ダウンタウンさんの漫才のビデオを借りて観て「これをやってみたい!」と衝撃を受けて、そこから将来の夢は”芸人”って書いてましたね。
一応親の目もあるんで、横に”電気工事士”とも書いて、高校は新田高校の工業科に行きましたけど。芸人になりたいなというのは、ずっとありましたね。
ー M-1決勝の舞台に立たれた時は、とても嬉しかったのではないですか。
あまり覚えて無いんですよね。予選や準決勝はすごく緊張してて、決勝は緊張はしてなかったですけど。決勝の日に合間合間でネタを合わせてたら、普段はあまり緊張しない相方が、めちゃくちゃぼろぼろになってて、ネタができんくなってきて。それを見たから余計落ち着いたというか。「大丈夫、大丈夫」って思えました。
でも、実際やってみたら91点、90点、91点…って点数が出たんです。僕ら出番が最後やったんで、その点数見えた瞬間にもう勝てないことが分かって、そっから記憶ないっすね。「あぁ…終わった…」みたいな。
2021年は僕らだけ、唯一暫定ボックス座ってないんです。だから、今年はずっと座り続けたいですね。
ー M-1で決勝に行かれて、変わったことはありますか。
バイトですかね。バイトを辞めれたことが、1番大きいかなと思います。
あと、いろいろな先輩に会えるようになりましたね。今まで僕ら2人だけでずっとやってたんですけど、決勝行ってからはいろんなお仕事いただいたり、地方の舞台行かせてもらって先輩に会って、喋って、顔見知りになったりとかできるのがいいですね。
「○○顔やろ」の使いどころ
ー 「○○顔やろ」のフレーズは、どのようにして生まれたのですか。
劇場に所属するオーディションを受けている時に、後輩のネタを舞台袖から観ていたら、嫌いなものを克服するネタをやっていて、相方に「俺がこんな見た目やけど、アニメ嫌いって言ったらどう?」って言ったら、「めっちゃおもろい、それ!」となって、相方の見た目もヤンキーっぽくて特徴があるんで、そういう感じのネタをやろうかと。
最初は「○○顔やろ」って少ししか入ってなくて、あとは「○○嫌い」「なんでやねん」って感じでやってたんですけど、ネタを見てくれる作家さんが「全部○○顔にしたほうがいい」と言ってくださって、やってみたらそっちのほうが手ごたえあったって感じですね。
ー いつも「○○顔やろ」と的確な表現をされていますよね。
若い子とか僕らと同年代ぐらいの人たちが、あれは笑ってくれるんです。
使ってる言葉が、自分たちの経験とか自分たちが分かることしか言ってないんで、他の年代だとピンと来てなくてウケないんですよ。なので、年齢層が広い舞台の時は、そこの部分はちゃんと考えながらやりますね。
ー 今日の公演は、「○○顔やろ」ではないネタをされていましたね。
会場が大きすぎて、後ろや2階の人たちは僕らの顔が見えてないと思うんで、それやったら普通ちゃんとした漫才やろうかなと思って。最初に自分たちで言うぐらいはやってますけど、「○○顔やろ」のネタのテンポでやってたら慣れてないお客さんがしんどいと思うんで、やる場面は考えてますね。
自分を信じて頑張って
ー 愛媛から芸人を目指している方々へメッセージをお願いします。
「自分が1番おもしろい」と思っといたら、大丈夫だと思いますね。それが支えになるんで。
NSCって、おもしろい子たちがいっぱいいるんで、それを観て辞める子とかもいましたけど、でも「俺の方がおもしろい」って自信だけで、今もやり続けているんで。だからずっと最下位とってた時も、オーディションで全然ダメな時も「俺らが1番おもしろいから、大丈夫」って、相方と言ってました。
お笑い始める時に「俺が1番おもしろい」ってみんな思うと思うんで、芸人やるんだったら、他人から何言われようが、その気持ちをずっと持っといたらいいかなと思います。
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