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「"そこに、唯、存在する"ってことが、どんなにかけがえの無いことか」画廊香月出展『西村陽平』インタビュー

2020年9月17日より開催する「artTNZ」は、総勢42軒もの現代アートギャラリーが集結します。国内外で活躍する日本を代表するギャラリーから若手実力派ギャラリーまでが勢揃いするのです。しかし、新型コロナウィルスの影響により、入場制限がされ、作品に触れる機会が限られてしまいました。より多くの方に、作品の魅力をお伝えするため、Art Scenesはアーティスト、コレクター、ギャラリストの3名にインタビューを行い、その魅力を皆様にお伝えします。さらに今回はArt Scenesにて作品の限定販売も行います。今までよりも多くの皆様にアートをお楽しみいただければ幸いです。


画廊香月は銀座の奥野ビルの一角で現代美術を取り扱う企画画廊だ。ここに所属している美術家の西村陽平さんは焼成(しょうせい)という技法で、人のさまざまな知覚にはたらきかける作品を制作している。その独特な世界感で絶大な人気を誇る、日本を代表するアーティストだ。国立陶磁美術館(フランス)、ビクトリア&アルバート美術館(イギリス)、東京都現代美術館など、国内外の美術館が西村作品を多数収蔵している。73歳になる今も精力的に制作し続け、50点の新作を発表予定だ。西村さんのアトリエを訪ね、画廊オーナーである香月人美さん、コレクターの近藤典子さん、西村さんの3名にお話しを伺った。

西村陽平/ アーティスト

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——西村さんの作品について教えてください。

基本的にはずっと、物を焼くことによって全然違う世界を見せるっていうことをやっています。物質的な「もの」が好きなんだよね。 粘土っていうものは焼くことによって固くなるわけですよね。粘土ってもともとは、土であって。それが完成品になって、また粘土になってって…だから僕たちが見ている状態っていうのはその「もの」の本質じゃない。
学生の頃に、初めてコカコーラのキャップ焼いたんだけど、元は平らな王冠だけど、焼くとボールになったんだよ。石だって硬いけど焼くと溶けたりするんだよ。

同じだけの温度で焼いてても、溶けない場合もあるし溶ける場合もある。結局、土も石も一緒なんですよね。茶色っぽくなるっていうのは鉄分が多いっていうこと、普通の焼き物はそういう鉄分をのぞいて土を作っているからね。それに土を混ぜると黒っぽくなるんだけどね。だけど僕はそういうの意識しないっていうか、そういうもんだと思わない。全部繋がってるというのがね、 こういう状態にするとよくわかる。

——西村さんは大学では彫塑を専攻されていましたよね。そこから塑像するのではなくて、ものを焼いて作品を制作することにしたのはどうしてですか?

美大は、色々な技術を選抜されて入学するからみんな上手なんだけど、同じもの書いててもしょうがないし、その人にしか描けないものを描かないと評価されない。でも学校ではモデルを見ながら粘土で作品を作ったりするけど、それって表現なのかなって思った。それで、「自分はどうしたらいいんだろう」「表現ってなんだろう」って考え始めたんだよね。

「個性を出す」って言葉があるでしょ?その人らしさを出すってことが現代的な「個性を出す」っていうことで、逆に自分らしさを出さないと存在しないみたいな感じがある。大体みんな自分の手で書いたり作ったりするんだけど、学生の時から本当にそうなのかなって思っていたことがあって。じゃあ自分に何が出来るかを考えて作ってみるんだけど、やっぱり自分の痕跡がどうしても出てしまう。でも焼くことによって自分の痕跡を消すことが出来るんだよね。だから、いかに自分を消して存在することができるか、というような方法論としてこういう方法を使っています。

——石とティーカップを一緒に焼いたり、こういう実験的なことを始めたのはいつからですか?

大学生の時はちょうど大学闘争があった時でなかなか大学にはまともに行けない時代だったんですよね。それで彫刻の部屋とは縁が遠くなった。卒業して色々やってたんだけど就職はしませんでした。でもやっぱり何かを作ってみたいっていう気持ちはあったんだよね。でも物がないと形として残せないから、 手元にある身近な新聞だったり、 そういうところから入ってみようと思った。ただ、頭だけで考えてもうまくいかないから…色々やっているうちにアイデアがどんどん出てくるみたいな感じだったね。一つやったらまた次の一つが見えてくるというような。

——作品は作りたいけど、自分の痕跡は消したいという、矛盾というか…葛藤というか…それが面白いですね。本の作品を作り始めたのはいつ頃からですか?

80年代くらいかな?最初に紙を残したいなと思っていて、 でも紙だけ焼くと燃えて、無くなってしまうからと思っていて、じゃあ土を塗って残してみようっていう風にして作った。これはなんだと思う?

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これは少年ジャンプなんだよ。土を塗って焼いたんだけど、焼いてみたら、土が付いてない部分も残ってたんだよね。 それで紙だけでも残るんだっていうのが、たまたま分かった。

——岩波文庫を使っているのはどうしてですか?

岩波だけなんだよ、焼いても表紙の柄が残っているのは。それに古いのは昭和2年の本とかなのかな、もう90年近く前で、順番に焼いていくとどうなるかなってのがはじまりだね。

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——昔のものと比べると変化はありますか?

数年ごとに紙質が変わってるな〜っていうのはあるね。温度によっても変わってくるし。岩波文庫は昭和16年とかにも出版しているんだよ。その年に岩波文庫はリラダンっていう人の本を出してる。彼は象徴主義の人で 、すごい耽美的な作家なんだよね。まさに日本が真珠湾攻撃を行なった年なんだよね。だから日本は戦争に向かってそれいけ!っていう時代でしょう。そんな時代にリラダンの本を出すのはすごいよね。岩波は面白いですね。

——西村さんが作品制作を始めた頃、70年代と言えば、もの派という印象があります。痕跡を残したくないとおっしゃっていましたが、もの派ではダメだったのでしょうか?

もの派ってそのままでしょ。石なら石のままでしょ。何かを考えるきっかけみたいなものをもう少し作りたいよね。何かを言われないと、そういう考え方っていうのは分からない。例えば本を焼いたのだってさ、美術館で展示したら、掃除のおばさんが「これなんだろう?」って見てるんだよね。「これ本なんですよ〜本を焼いているんですよ〜」って言うとびっくりするんですよ。「紙なのに燃えないんですか?」って、だから「いや、燃えますよ燃えたからこうなるんですよ」って言うんですよ。僕は、普通の人が見てもなんだか不思議だなぁみたいな、 そういうきっかけや違うアプローチがないとつまらないなと思った。あまりにも即物的っていうのは、 たしかに面白いって言えば面白いけど、それで終わりな気がしたんだよね。それよりもちょっと違った世界を広げていくようなことがしたかった。

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——最近の作品についても教えてください。これはなんですか…?

ペットボトルです。

——ペットボトル??

アルミの上にペットボトル、基本的にはペットボトルを熱で溶かしているって言う事ですね。ペットボトルなんだけども、 一応ペットボトルにも名前が付いている。例えば「からだすこやか茶」だとかね。作品の裏に、そのラベルをちゃんと張っていて、それをタイトルにしています。

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——同じプラスチックのボトルなのに、ぞれぞれに個性があって面白いですね。この展開はいつ頃からですか?

最近だね、去年からとかかな。はじめはアルミ缶とペットボトル。なぜアルミとかペットボトルここでやったかって言うと、溜まってくるんですよ。そういうものを捨てる場所っていうのがすごく遠いんだよ。だからここで何とかしなきゃいけないなって思ってて、ペットボトルとかを材料にして何かやってみようと思ったのがきっかけです。それから、アトリエの敷地をちょっと歩いてみたら、この辺はそんなに歩く人が多くないのに、 それでもやっぱりペットボトルとか缶がやっぱり落ちてるから、やっぱり何かその辺でも考えることはできないかなーって思っていたんです。

近藤典子/コレクター

——コレクションをはじめたきっかけを教えてください。もともと美術というか、そういうものがお好きだったのですか?

私は美大を出ている訳でもなくて、知識があるわけでもないのですが、昔から絵の世界が好きでした。私の父は描き志望で、絵を描いている時の父の背中を見ると、何か別の世界があると感じていました。家には画集があり良く見ていたので、美術館や、画廊にも良く出かけました。はじめは有名な作品から見ていって、そのうちに自分のアンテナに引っかかる作品も見るようになって、だんだん自分が何が見たいか、何が好きか、というのが見えてきたんです。人生思った通りいかないことがたくさんありますね。私は、結婚して子供を産んだりした時に、困難にぶつかって、暗いトンネルの中にいたことがあったのですが、1枚の絵に出会って、その絵と対話するようになり、絵がずっと寄り添ってくれていると感じて、出口が見えたのです。そこからいろいろな作品を買うようになりました。バブルの頃とかは、高価なものも買ったりしました。でもその中でやっぱり飽きちゃうものがある。じゃあ、私が本当に素の状態で、向き合って「わあっ」て思えるものを探そうと思えてきたのね。その時に、会ったのが香月さんの画廊だったんです。作品も買うけれど、私はどちらかというと、香月さんのやっている展覧会が毎回面白くて、次は何かしら?って思って通っています。

——近藤さんもカフェギャラリーをされていますよね?

もえぎ野公園から桜台に抜ける丘の上の、「リンデン」というカフェギャラリーです。2011年にオープンしました。お茶をゆっくり飲めて、遠くの美術館に行かなくても自分でなにが好きかを発見でき、そこで出会った人がつながる場所をつくりたかったんです。

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——西村陽平さんの作品を見たのも画廊香月での展示だったのですか?その時のことを覚えていらっしゃいますか?

去年くらいだったか、香月さんのところでグループ展をやっていて、そこで西村さんの作品を見ました。その時は西村さんがどんな方は全然知らなかったけれど、文庫本のシリーズを何個か見せてもらいました。何これ…と思って、言葉が出なかった。その時に「この人の作品だったら、ずっと持ってても絶対後悔しないな」と思って、クエスチョンと感動がいっぺんに来たみたいな感じ。

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《岩波文庫 わらべうた》近藤さんのコレクションより

——西村さんの作品の面白いところはどんなところですか?

西村さんの作品は、自然の力も借りてるし、自分がこうしようと思ってやっていないというか、「もの」に対してすごく愛情がある人だなと思ったんですね。それで、まず西村さんの目線が素晴らしいなと思いました。捨てられたものや拾って来たものを、素材として使っているけれど、出来上がった作品は、ゴミから昇華されて、ものに宿っていた命の美しさに気づかされます。西村さんの才能とか人柄とか、そういうものが全部が魔法みたいなって、「この子はこんなに美しく生まれ変わったんだ」っていう風に思えたら、すごく幸せだなと思ったんです。自分が落ち込んでいた時に、この作品を見れたら「この子みたいに、今の状況はどんどん変わるんだ」「これからいろんな魔法が起こる」っていう風に思えて力が湧くし、楽しい気持ちになれるし、なによりそれが素敵だなと思った。

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《岩波文庫 わらべうた》近藤さんのコレクションより

——近藤さんは作品を買う時の決め手みたいなものはあるんですか?こだわりとか。

金額が重要なんですけどね。特にそこで無理はできないので。

でも、私の場合は失敗してもいいって言うのもあるんですね。失敗しないと目が良くならないから。大金を使って失敗したこともあるけど、無駄だったとは思わない。最近は、自分で上限を決めてその中で買えるもので、1年間に2〜3点くらいは買っています。自分がワクワクできるもの、新しいものが見たいし、そういう中で出会えた作品は、家に迎えたいと決めています。

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近藤さんのコレクションより

——その場のファーストインプレッションよりも今後家でどういう風に向き合っていくと楽しいかっていうのを考えるという感じですか?

そうね、とにかく自分がいつ見ても素直に喜べて楽しめる、ワクワクする作品。毎日見るものですからね。絵と一緒に自分も育っていくんですね。作品と一緒に見方も変わってくるし、3年後5年後に見た時に、お互いが一緒にいる想像ができる作品だったらいいなと思います。一番心に響くものと、これから毎日ワクワクできるかどうかっていう視点で見ていますね。
絵を買うことは、財産を増やすとかではなくて、あくまでも、自分をより深いところへ高めるための投資だと思っています。

香月人美/ギャラリスト

——西村さんの作品の魅力について教えてください。

2019年夏、はじめてのアトリエ訪問時、書物の焼成作品の美しさに古い記憶が蘇り、「私が死んだら焼成してください」と心のなかの声がことばに出てしまったんです。先生はキョトンとされて、「展覧会しましょうねッ!」て話題を変えられました。

書物は本として何度もめくられたり、本棚の中で一度もページを開かれなかったりして生きた時代は、人々の欲望のままに取り扱われ、要らなくなったら破棄されていく。

西村陽平によって見いだされてた本や空き缶、plastics bottleたちは、焼成に依って、再び別の人生を生きる事ができるんです。書物が自らの意思で選んだ半永久的に次の人生を生きるんです。
私たちが消え失せても焼成されたモノたちは、沈黙のままそこで生き続けるんです。

ユダヤ人がにガス室に送られる事は死を意味していたでしょ。
西村陽平に依って見い出された書物やplastic bottleは、焼かれる事で、自らの意思でえらんだ形で、沈黙のままそこに居るんです。永遠に命としてそこに存在し続けているんです。

”そこに、唯、存在する”ってことが、どんなにかけがえの無いことかと感じました。”あなたには焼成されたモノたちの声が聴こえますか—。”

——西村さんの作品との出会いについて

30年前、私が画廊香月を開設する時期でした。福岡の美術館と三菱地所アルティアムで西村陽平展を見たのが作品を知った最初です。焼成されたものたちの美しさにショックを受けてことばに成らなかった…。オープニング作家と画廊開設の準備を進めていた頃で、その場に西村さんがいらっしゃら無かったのでご縁が無いまま数十年が過ぎていたんです。

2018年秋、画廊に来た知人が「奥野ビルで障害者の展覧会をやっているから言葉をかけてくれませんか」と言われ会場に入ったら、アクリルBOXの中の作品に釘付けになったんです。
「この作品、西村陽平ですよね!なぜ此処にあるの?、ずうっと逢いたいと思っていた作家なんです」と蹲み込んでしまった。
「西村陽平先生は私たちの神さまだから御守りで置いているの。そんなに逢いたいなら私が合わせてあげる」そう言って翌日、私の画廊に西村先生と一緒に現れたんです。
もう、感動でした!

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2020年2月西村陽平展「我ら人生のただ中にあって」にて、香月さんと西村さん

——たくさん作品や表現がある中で、作品が魅力的というだけでは一緒に仕事をするというところまでいかないと思います。西村さんとお仕事をしようと思ったのはどうしてですか?

芸術家だけによって創られるモノではないと思うのです。作品は創造し合う関係が生み出していくものだと思います。見る人の感じ方や共感、時代背景や様々な事が作品に命を吹き込み、新しい世界に導いてくれるのだと思っています。

西村さんの存在は底無しです。
自身の芸術を深める作業は、化学実験に夢中になる少年のようにも見えます。
子どもたちや障害のある方を大らかに見守るなか、才能の芽を育む姿勢には感動させられます。
西村さんと仕事をすることは、私自身が試されることです。
絶えず緊張しつつ、故に癒される感覚です。

——香月さんが画廊を始めたのは1991年ですよね。来年で30周年で、ここまで続けてこれた理由というか、力の源っていうのはどこにあるのでしょうか?

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開館当時の様子

「何度もこれでおしまい」って辞めようと思いました。芸術には終わりが無いんです。刻一刻と変化して逝く私を感じたいのです。それまで気付けなかったや記憶のなかで放置していたものが入れ替わる瞬間、脱皮がはじまるんです。

——香月さんは画商というある種芸術をプロデュースするようなお仕事だけでなく、ご自身でも「朗読者」と名乗ったり、表現活動をされていますよね。その活動について教えていただきたいです。それは西村さんの表現と通じるものがあるのでしょうか?

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「月と太陽 / アリアとカノン」福岡アジア美術館ホール/ 福岡 2016

西村陽平作品は、《舞踏》です。全く別のモノに成る。樹や花、壁や床や天井、霧や煙や雲。
舞踏と朗読は、私の身体のなかにある全てのモノたち(細胞や魂や心…)に逢えるんです。
体のなかで感じている希いをかなえさせたいのです。
朗読は私の声を聴くためにやります。
日常では用事や用件で体も声も動きます。
私のなかに棲む私と逢いたいのです。その人と逢う術を探して地中深く睡る私の声を探しています。
体のなかにずうっと潜り込んで降りていったきり帰れなくなる事もあります。
その時はギャラリストである状態が一番しんどくなりますね。私の体のなかで反乱が起きて心と体を狂わせます。体のなかと体の外を行ったり来たりして生きています。

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ライター編集後記

香月さんの計らいで西村さんのアトリエで3名にインタビューをさせていただきました。アトリエには西村さんの作品がたくさん飾られていました。焼成された小さくて軽い本の作品を手の上に乗せてもらったときの衝撃、大きくて真っ黒な少年ジャンプの作品を見た時の驚き、一つとして同じ形のないペットボトルの新作。アトリエで見たもの、聞いたこと、匂いや音、どれも鮮明に思い出すことができます。このような機会をいただけたこと、西村さん、香月さん、近藤さんに感謝いたします。そして、新作が50点できるということ、今後個展の予定もあるようなので、本当に楽しみにしています!


Art Scenesでは、現在画廊香月の「artTNZ」フェア出展作品のうち、5点をオンライン限定で販売しております。
フェア開始から1ヶ月間のみの限定販売となっていますので、ご興味のお持ちの方はどうぞお気軽にお問い合わせください。
【販売期間:2020年9月17日(木)〜10月16日(金)】

Art Scenes限定作品①:「古語辞典」by 西村陽平

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Art Scenes限定作品②:「兎の眼」by 西村陽平

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Art Scenes限定作品③:「50 Plastic Bottles_1」by 西村陽平

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Art Scenes限定作品④:「50 Plastic Bottles_2」by 西村陽平

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Art Scenes限定作品⑤:「50 Plastic Bottles_3」by 西村陽平

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PROFILE

西村陽平
1947年京都生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科卒業。陶を素材に、人のさまざまな知覚にはたらきかける作品を制作している。国立陶磁美術館(フランス)、ビクトリア&アルバート美術館(イギリス)、東京都現代美術館など、国内外の美術館に作品を多数収蔵。千葉県立盲学校教諭を23年間つとめ、視覚を越えて新たな表現を生み出すワークショップを全国の美術館等で行っている。

近藤典子
1955年生まれ。2011年5月から、カフェ・ギャラリー「リンデン」を経営。1979年〜1984年の5年間、夫の駐在に伴ってドイツに滞在し、欧州ではアートが暮らしに息づいていることを実感。帰国後は、身近な暮らしの中でアートと出会える場としてのギャラリー作りを目指している。

香月人美
画廊香月オーナー、朗読者・ギャラリスト・アートディレクター。福岡生まれ。 1991年、福岡市に《画廊香月》開設。 美術、音楽、詩、舞踏、異分野の芸術家とのコラボレーションが注目を浴びる。 2011年、銀座に画廊香月を開設。 2016年アートフェアアジアのエグゼクティブディレクターに就任。東京都在住。

ライター紹介:鈴木萌夏
1996年東京生まれ。女子美術大学大学院博士前期課程。 大学在学中より、1990年代の現代美術史を専門に研究。

【関連サイト】
画廊香月
西村陽平 Art Scenesページ

              【ART SCENESより紹介/著者:鈴木萌夏】

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