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美味しいパニーニを食べたい!

パニーニというのはすごくざっくり言うとイタリアで食べられているサンドイッチで、長細いちょっと硬めのパンに具を挟み、それをグリルパンみたいなので挟んで両面を焼いてもらって食べるのが主流だ。

イタリアの朝ご飯でパニーニが食べられることはあんまりないけど(イタリアの朝ご飯はバールでエスプレッソにジャムのかかったクロワッサンを食べたり、おうちならカフェラテにムリーノビアンコのクッキーを浸して食べたり、そんなもんだ)日本でならありかなと思って、モーニングメニューにパニーニを加えたらいいんじゃないかと思ってパニーニとは、と改めて考えてみると意外と多種多様で定義がない。

パンはさっきも書いたように細長くてちょっと硬めのパンが多いけど、フォカッチャで作るところもあればバゲットで作るところもある。あるいはチャバッタと呼ばれるスリッパ型の平べったい柔らかめフランスパンみたいな多加水パンを使うこともあれば、カンパーニュのようなパンを薄切りにして使う場合もある。よくある細長いパニーノは焼くことが多いが、他のパンは表面をさっと焼いて具を乗せて食べるので、出来上がったサンドを更に焼くことはない。要するにきっと作り手の好みでいいんだ。いかにもイタリアらしい笑

とりあえずよくあるパニーノ(ちなみにイタリア語的にはパン本体を単数形のpaninoと発音し、サンドイッチになるとカットされて複数になるので複数形のpaniniと呼ばれる、んだと思う多分笑)を作ってみようと思ってレシピを調べるも、サンドイッチのレシピは出てきてもパニーノ本体のレシピはあまり出てこない。いやでも、実はグリルパンで焼いて食べるパニーニがそんなに好きな訳ではなかったので、やはりここはチャバッタあたりで手を打つのでいいのではないか。

私がローマに留学していた時に駅で時々食べていたのは、生ハムとルッコラとモッツァレッラのパニーニだった。小ぶりなサイズで食べやすかった。パンの形状は覚えてないのだけど、焼いてもらった覚えはないのでちょっとしっかりめの生地だったのかなと思う。あれを再現してみよう。

とりあえずはチャバッタを作る。

レシピを見ているとリュスティックとの違いがよくわからないのでリュスティックも作る。

どちらも多加水の生地で寝かし時間が長い。でも他のパンのようにこねるのではなく、バットの中でパンチをしてまとめるだけなので、時間はかかるにせよ手間としてはかなり楽。生地が柔らかいので最終発酵の後鉄板に並べるのが少し気を使うかな?

今回はチャバッタを強力粉と薄力粉を合わせた粉を、リュスティックを中力粉で作る。なんとなくリュスティックの方が生地がまとまりやすい印象。

さて中身だ。生ハムとルッコラはいいとして、モッツァレラはもしかしたらストラッチャテッラだったかもしれない。ストラッチャテッラというのはモッツァレッラをちぎって(ストラッチャ)生クリームに浸けておいたやつだ。これはパンが進んで進んでしょうがない一品だけど、買うと高いし日本ではほとんど手に入らない。

あれ?でもちぎったモッツァレラを生クリームに浸けたやつとわかってるならそのように作ればいいのでは笑?ということでやってみましたが、見事にストラッチャテッラの味になりました。まあもちろん色々プロセスは違うんだろうけど、味的にはこれで十分だ。

生ハムは…日本で買うと高いけれど、知っている業務スーパーで冷凍の生ハムでそこそこちゃんと美味しいものが売っているのでそこで買えばいい。

ルッコラは季節じゃないけど、かろうじてスーパーでサラダ用のベビーリーフくらいのやつは売っている。

イタリアのYoutubeも色々みて挟む手順も考えた。まずパンを上下にスライスして、軽く表面を焼いたらまず下のパンにストラッチャテッラを乗せて、塩胡椒、オリーブオイル、そして生ハム、ルッコラ、上のパンにもオリーブオイルをたらして挟んで出来上がりだ。見たYoutubeではルッコラをペーストにして上のパンに塗っていたけどあれも美味しそうだ。

実食。うまい…笑 生ハムの塩気によりストラッチャテッラへの塩胡椒具合を調整しないとならないけど、概ねこのバランスで良さそうだ。

そしてパンだけどチャバッタでもリュスティックでもどちらでもいいけど、私はフランスパンが好きだからか、中力粉で作ったリュスティックの方が好みだったかな。

作ってみてチャバッタは意外と発酵に時間がかかったのだけど、これは部屋の温度のせいなのか、粉のせいなのかイマイチまだよくわからない。でもお店で使うなら発酵にどれくらいかかるか読めない生地よりも確実に発酵する生地の方が扱いやすいかな。でもチャバッタはそんなに作りづらいレシピではないはずなので、多分何らかの手順が悪いのだろう。要研究といったところか。

というところで整ったが、なんとこのタイミングでイタリアに豚コレラが流行って、イタリアのハムの輸入が難しくなるかもしれないというニュースが飛び込んできた。残念。。いずれにせよ、他のパニーニも試そうと思っていたし、ルッコラは旬の時に使いたいからとりあえず生ハムを使ったものは様子見かな。。

薪をくべるには健康志向の方が来る可能性が高いので、野菜を中心にしたサンドはどうかなと思ってこれまたいろんな人に意見を聞いてみました。

グリル野菜とチーズ、カプレーゼ(トマトとモッツアレラ)、フリッタータ(イタリアの卵焼き)にチーズ、ツナ、鯖サンド、オイルサーディンを使ったもの、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)なんてのも出てきた。

とりあえず簡単にできそうなハム卵(お肉使ってるけど)、ツナと黒オリーブをマヨで和えたものとにんじんラペのサンドや、蒸した鶏胸肉とにんじんラペのサンドなどを試作し、ハム卵は鉄板で朝ご飯らしくて美味しいけどシンプル過ぎるかなと思うので初回のサンドはツナと黒オリーブ、にんじんラペのサンドに決定。試作では黒オリーブをスライスで入れていたけど、ちょっと見た目的にオリーブが目立っちゃうのと、転がって食べにくそうなので荒く刻みました。挟む順番もにんじんのラペを最後にすると華やかに。

うん、これは野菜もたっぷり入ってボリューミーだし味のバランスも良かった。テイクアウトが1つ入って、ラペやツナから水分が出ちゃわないかなと心配していたけれど、パンがうまく吸い取ってくれたようで大丈夫だった様子。

次の試作は鯖サンドかファラフェルかな。こちらは友達が送ってくれたファラフェルのサンドイッチの写真。ひよこ豆のコロッケに揚げなす、トマト、野菜たっぷり。。。明らかに美味しそう。

どんな味付けなのかなあ。食べたことがなくて味の想像が全くできないので、これは一回実食に行かねばなるまい。

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