【講座レポート】倉敷芸術科学大学での前期15回の授業が終了しました。
こんにちは!
ECCL事務局の足立です。
2023年前期、倉敷芸術科学大学にて非常勤講師に就任し、大学2年生を対象に15回にわたる講義を行いました。
70名の学生さんと一緒に、社会に目を向け、将来を描く機会となりました。
▼非常勤講師就任のお知らせ
『人生と仕事』という選択科目で、様々な学部学科の大学2年生70名が履修をしてくれました。この講義では、これから社会に出る学生の皆さんに対して、社会や働くこと・仕事を身近に、かつ自分ゴトとらえ、将来に向けて具体的な一歩を踏み出すきっかけを提供します。
講義の構成
本講義は以下のように構成しました。
◎ターム1
ターム1では「外」(=自分がまだ触れたことのない社会や人、仕事)を知ること、「外」に興味を持つきっかけを得ることを目指して講義を行いました。
社会を知る、企業を知る、仕事を知る、働くを知る、という4つのテーマについて学び合いました。
◎ターム2
ターム2では、様々な分野で活躍する社会人の方に登壇いただき、仕事のリアル、仕事に対する思いなどをお話しいただきました。学生は社会人の話を聞いて感じたこと、その社会人の方が「誰のためにどんな仕事で役立っているのか」をワークシートにまとめました。
◎ターム3
ターム3では、気づきの抽出・アウトプットを行いました。これまでインプットしたことや学んだこと、感じたことを、ワークシートを用いて、アウトプットしていきます。
このタームを通じて、学生自身が働くうえで大事にしたいことや仕事に求めるもの、どんな環境でどのように力をつけていきたいかなど、ぼんやりしていたものが具体的になっていきました。
◎ターム4
最後は、「将来のなりたい姿」についてプレゼンテーションを行いました。これまでぼんやりとしていた将来のイメージが、リアルな情報をもとに具体的な「働く」という部分につながって行きました。
講義は、新たな情報のインプットだけではなく、グループワークなどを通じたアウトプットを中心に進めました。グループワークは、普段仲良くしている友人ではなく、話したことのない別学部の同級生などとグループを組んでもらいました。
感じたこと、考えたことを言葉にして他者と共有することで、また新たな気づきにつながったり、学びを深めることができたようです。
回を重ねるたびに、アウトプットの内容や量も増えました。ターム4では5分間のプレゼンテーションを行いましたが、自分の考えを臆せず他者に伝える力も磨かれたと考えています。
講義の感想(最終レポートより抜粋)
私はこの授業を受ける前、将来のことをあまり考えたくありませんでした。なぜなら自分が将来就きたい仕事が全く決まっていなかったからです。あっという間に一年が過ぎ、大学生活で最終的に何を得たら良いのか分からなかったことも理由の一つです。しかし、授業後は考えが変わりました。まず大学のうちにやるべきことが分かりました。それは外の世界を知ることです。外の世界を知り、興味を持つことで意外なところから将来やりたいことが見つかるかもしれないため、広い視野を持って価値観を広げることが今の私には必要だと授業を通して考えました。
授業を振り返って、まだ言葉で表すには曖昧だった自分の将来や、自分は誰のためにどんなことをしたいのかをはっきりとさせることができました。現状の私の力不足や知識不足、本当にやっていけるのかなどたくさんの不安があるけどまだあと2年あるのでその間にやりたい職業に就くために自分から色々動いて視野を沢山広げていきたいです。
「人生と仕事」を受講する前は将来働くことがとても嫌でしたが、この授業を受講して、将来働いて誰かの役に立つということを自分の人生のやりがいにできるのではないかと感じた。
大学に入ってすぐは不安がいっぱいで自分はこの職業を目指していいのだろうか、という感情があったが、この講義を受けたことによって「自分はこの職業に絶対に就いてやるんだ」という気持ちが強くなった。
社会や将来に対する漠然とした不安や「何から始めればよいのか」という分からなさを理由に、なんとなくネガティブなイメージを持っている学生さんが少なくないです。
その中で、私たちのプログラムが、自分の学生生活ひいては人生を主体的に歩み、誰かの役に立つという仕事の本質に向き合うきっかけになれるとうれしく思います。
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