つくばの鍼灸師ママがおすすめ! 親子の絆を深めるマッサージ|スキンタッチとは?
皆さんは、「スキンタッチ」を知っていますか?
「スキンタッチ」とは、鍼灸師が考案した、鍼や灸を使わず、手やおうちにある道具でツボを刺激するマッサージのことを言います。お子さんと一緒に安心して行える自然療法として、忙しいママに特におすすめです。今回は、このスキンタッチの魅力と、おうちで取り入れやすい方法をご紹介します!
1)スキンタッチの効果
ママパパがお子さんの皮膚に優しく触れることで、全身の血流を良くし、体をリラックスさせます。リラックスすると情緒が安定し、夜ぐっすり眠れるようになります。成長ホルモンの分泌も促されます。
夜よく眠れると、朝もスッキリ起きられ楽しく遊べます。たくさん遊ぶと疲れるので、ご飯もよく食べその晩もよく眠ってくれる…という理想の生活サイクルに近づけることができます。
また、毎日スキンタッチを続けることで、ママパパが子どもの体を見る習慣がつきます。すると、ママパパが我が子の不調にいち早く気付いて対処できるので、結果的に、元気な子になっていきます。そして、ママパパがちゃんと自分を見てくれるとお子さんが実感でき、触れ合っていることで安定した愛着も形成されていきます。
親しい人との愛情のあるふれあいは、ハッピーホルモンといわれるオキシトシンの分泌も促します。
2)スキンタッチのやり方
スキンタッチで使う道具は、ママパパの手、そしてティースプーン、歯ブラシ、ドライヤーです。すべて、優しく軽〜いタッチで行います。
おうちにあるスプーンや歯ブラシを使うので、子どもたちは「なになに?」と興味津々。試しにスプーンを使って撫でてあげると、一瞬キョトンとした後にニコ〜っと気持ちよさそうな笑顔を見せてくれることも少なくありません。しかも、1回たったの数分の短時間でできるので、飽きることもなく、続けやすいのが何よりのオススメポイントです。
スキンタッチは子ども向けのはりきゅう施術「小児はり」がルーツで、スプーンと歯ブラシは「はり」の代わり、ドライヤーは「きゅう」の代わりに当たります。
①スプーン
首から下はすべてスプーンで触れていきます。スプーンの背をお子さんの皮膚にそっと当てて、優しく滑らせます。産毛が揺れる程度の、羽毛を撫でるような軽いタッチなので、”フェザータッチ”と呼ばれています。スプーンを持っていない手は、スプーンの後から同じペースで撫でていきましょう。毎日やるようになると、触れた手のひらでお子さんの体調の変化を感じられるようになってきますよ。
②歯ブラシ
歯ブラシのブラシの部分で、頭を髪の上からトントンとタッピングします。子どもの頃に誰もが一度はやったことがあるであろう”鉛筆ゆらし”のような感じで、手首の力を抜いて軽〜く行います。2歳ごろまでは、頭のてっぺんの骨同士がくっついていない(大泉門)ので、頭頂部は避けましょう。
③ドライヤー
必ず弱い温風で、お子さんの体に直接風が当たらないよう、ママの手でカバーしながら行います。お腹、肩甲骨の間、腰、ふくらはぎのうちの手を当ててひんやりを感じるところにするのがオススメです。
3)スキンタッチでケアできる具体的な不調
具体的には、夜泣きやイライラ、便秘、鼻炎、風邪をひきやすい…など、子どものちょっと困った症状に効果が期待できます。「病院に行くほどではないけれど…」という症状が気になるときはスキンタッチの出番です!
一度やり方を知ってしまえば、0歳の赤ちゃんから小学校卒業ごろまで同じやり方で続けられますよ。
4)安全性と注意点
スキンタッチは親子のための”ツボ健康法”。病気やケガの治療を目的にしたものではないので、以下のような時はスキンタッチは控えてください。
①熱がある、嘔吐や下痢を繰り返しているなど、いつもと明らかに様子が違う時
②入浴直後
また、長い時間を使ってやるのではなく、数分で終わらせる程度にします。目安は「年齢+1分」を1日1回。0歳なら1分以内、3歳なら4分以内。5歳以上は最長5分までにしてください。
嫌がる時、嫌がるところはやらなくて良いので、お子さんとおしゃべりしながら、表情を見ながら、ふれあい遊びのひとつとして日常生活に上手に取り入れてくださいね。
もっと知りたい方へ|つくばでスキンタッチを習うなら
スキンタッチについてもっと知りたい方は、つくばの「親子スキンタッチ教室」にぜひご参加ください♪
えりーは、つくば市内の子育て支援センターなどで月1、2回、スキンタッチ教室を開催させていただいています。スキンタッチ教室の開催情報は、公式LINEでご案内していますので、ご興味のある方はぜひ下のアイコンからお友だち登録してみてください。ママサークル、保育園、幼稚園、つくば市外の施設での教室開催もご相談いただけます。
驚くほど優しく軽いタッチでお子さんが笑顔になる様子を、体感してみてくださいね。